蔵書を見える化して管理する方法
やる気を出すには、まず動くことだ。
人間は行動を起こすとやる気が出てくる生き物だと、どこかの先生が言っておられたのを読んだ記憶がある。
つまり私が見失っていたと思い込んでいたやる気スイッチは、動くことで出現するボタンだったのだ。
頭ではわかっていたが何かをしようと動きだす気力すらなかった頃は動けないので、やる気が出ないのは当然だった。だが1ヶ月以上の踏み台昇降運動で少しだけ取り戻した体力を取り戻した今は違う。
何かをしたい、という気力が生まれている。
我が家の2階の北側の一角には書庫と化した部屋がある。
この家に引っ越してきたその日から、主に私の蔵書を吸い込み続けた作り付けの本棚はすぐに許容量を越え、溢れた本はその手前に後付けした書棚に飲み込まれ続けた。
買ったばかりの本や資料として頻繁に読み返す本は自室に置いてあり、心に響いた物語や確実に読み返すマンガ達だけが書庫入りを許されている。
それでも何回か選抜を行った結果、書庫の本は500冊くらいに留めている。はずだ。こわくて数えていないが。
しかしこの書庫、実は先住者が増築した部分なので少々不安がある。
1枚ならば軽い紙も、何十何百冊の本ともなればかなりの重量となる。もう増やすなよと家族から念を押されているが、家の限界が近いかどうかすらもわからない状態だ。
少なくとも現状を把握し、家の物理的負担を減らしてやらねばならない。
つい先日、蔵書管理アプリ『蔵書マネージャー』に1冊だけでも登録するまでは新しく本を購入することを己に禁じた。
そして今日はコミカライズ版『魔王と勇者の戦いの裏で』4巻の発売日。
新刊を買いたい!そしてすぐ読みたい!!
その衝動が、重い腰を動かした。
『OZ 完全収録版』(全5巻)、登録完了。
やればできる!(ティモンディ高岸氏風デカボイスで)
インストールしたまま放置していた『蔵書マネージャー』が、ようやく動き始めた瞬間であった。
このアプリの蔵書の登録方法は4種類。
・カメラでバーコードを読み込む
アプリ上のカメラでバーコードを読み込むだけで登録できる。
これほど便利なことはないが、アプリのデータ上に先人が登録していない本は表示されないのが難点。メジャータイトル向き。
・ISBNで検索
本の裏面に表記された2段組の上段のバーコード下に書かれた『978』で始まる番号を手入力すると、本のデータが表示される。数字を打ち間違うと当然だが表示されないし、下手をすると違う本が出てきてしまうので注意。
・WEBで検索
タイトル、著者、出版社名のいずれか、あるいは全てを入力して検索を開始すると候補がヒットする。ISBNの数字を読んで入力するのが難しい人には、こちらがいいかもしれない。
・手入力
ISBNが利用開始される以前に出版された本や、一般流通書籍以外の自費出版や同人誌を登録する時にはこちら。自分で撮影した表紙を書影としてアップロードし、タイトルや著者名、出版社、購入日等を登録できる。
これさえあればサクサク登録できるんだろうなー!らくちん!
などと浮かれいていた過去の私よ。
何事も、コツコツやるしかないのだ。
めんど 丁寧にすべてを登録すれば貸し出したり処分したりする蔵書も管理しやすくなるし、買い逃し(『ダブル』4巻どこいったん)やダブリ購入も防げる。
高校時代に図書委員として磨いた腕を振るう時がきたのだ。
ガンガンやろうぜ!