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いのちは何をしたい?噴出するいのちの要求。
ぼくらが行なっている整体指導というのは
背骨の弾力が回復して
気が滞っているところが流れるようになって
自発的な要求が湧きおこるカラダへ回復するお節介をしている。
整体指導を受けていただいた方が
こんなことがありましたって報告してくださる。
怖くて出来なかった車の運転が10年ぶりに出来たんですぅ~
会社を辞めることができましたぁ~
男性と付き合えるようになりましたぁ~
ひきこもり止められましたぁ~
そんな報告を聞くと
一緒になって、
へぇ~~~すご~~い
よかったねぇ~~~
って一緒になって喜び合う。
弾力を回復して
無意識運動がのびのびと動き出したいのちの表現だからね。
どんな表現を描くようになるかは
ぼくは分からない。
心身が強張ってしまうと
無意識運動が働かなくなる。
ホメオスタシスが発動できない状態。
緊張と弛緩が滞りなく営まれなくなった状態を
少しだけお節介をしてふたたび循環しだすようにしたいわけ。
ふたたび動き出したいのちがどんな表現をするか。
どんな要求を抱えているのか。
自分の感情が動かされるような
やりたいことって何なのか。
弾力を回復してくると
居心地がよくなると
自然と湧き上がってくるようになる。
自分の心身の居心地がよくなるって
ただ呼吸をしているだけでも心地よいってこと。
なにもしていない自分にも許可が出せるってこと。
ただポカーンとして時間を味わえちゃうってこと。
経営者として常に頭が休まらずに
癌を患い、手術後も頭はフル回転されていた方が
整体指導後に猛烈な弛緩反応のため
仕事が手に付かず
仕事を休んで泥のようにコンコンと眠りましたと報告してくださった。
それは久方ぶりの本当の休息をとれたということ。
いのちが欲していたのは本当の休息だったの。
大脳が休まり、副交感神経優位の本当の休息。
いのちを大切にする=自発的な要求にしたがう
どこから心身が強張ってしまったのか。
最初の原因は
食べ過ぎや冷えなどの生活習慣だったり
湧きおこってきた自発的な要求を無視したことがほとんど。
こんな仕事いやだ
こんな会社いやだ
こんな旦那いやだ
これらも大切なうちなる声たちだからね。
岡本太郎さんは3日坊主を薦めている。
いやなら3日で辞めてしまえ。
3日坊主を繰り返していると
あるとき、自分にあった穴が見つかるよって。
穴とは、居場所であったり、仕事であったり、パートナーのこと。
自発的な要求に従うって
衝動に従うとも言える。
自分のうちから湧き起こる声を最優先にして動くってこと。
中川一政さんは衝動ののことを腹の虫と呼んでいた。
絵を描いていると、ここをああして、ここはああしてと考えている。
しかし腹の虫が出てくるとそんな考えは何の役にも立たない。
絵が腹の虫のままになってしまうって。
衝動、感動に突き動かされて描かれた彼の作品の前にたたずむと
絵が生きているということが伝わってくる。
絵から気が伝わってしまう。
彼の要求から生み出された絵。
生きている人間が
うちから湧き起こる要求に従って生きだせば
絵以上にキラキラしだすのは当然だよね。
要求って見えないんだけど
いのちと触れ合う際にはもっとも大切な視点になってくる。