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将軍が尊崇していたお不動さん。
識子さんの「にほんの結界ふしぎ巡り」を読み返して
訪ねてみることにした目黄不動
正式名称は最勝寺。
東京の五色不動と呼ばれている
目黒不動、目白不動、目青不動、目赤不動。
その中で識子さんが見えない世界で強力な不動明王さんと繋がっていてオススメされていたのが目黄不動。
目黄不動・最勝寺は東京都江戸川区平井にある。
参拝された方からとっても良かったと伺っていて
今年に入ってから仏さんにも興味が湧いてきていたので参拝してきました。
7月の梅雨明けの猛暑日
JR平井駅から汗を流しながら10分ほど歩いて最勝寺に到着した。
入って左手は広い墓地。
右手に不動堂があった。
いちおう目黄不動と石碑もあるんだけど
まったくもって観光寺院ではなかった。
東京でよくあるお寺さんの景色で
参拝者はふだんからほとんど居ないであろうとっつきにくい空気が寺院内に漂っていた。
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お目当てのお不動さんの姿は見えるのかしら?
仏像の姿を拝めるのか入口の扉に手をかけてみたものの扉は閉じられていた。
やはり識子さんの記事にあったように声を掛けないとダメみたいだった。
うーん、どうしよう?
迷ったものの、その日は既に新井薬師で不思議な体験が出来て満足できていたこともあって
勇気を出してチャイムを鳴らしてまで参拝する必要はないかと
不動堂の前で参拝だけして撤収することにした。
後日、識子さんファンの方々に最勝寺の参拝を報告すると
最勝寺のお不動さんは勇気をだしてお堂に上がらせてもらって参拝する価値がありますよ。
素晴らしいお不動さんでお勧めですよと声をかけていただいた。
誰もいない堂内で一人で参拝できる素晴らしい時間が過ごせますよって。
チャイムを鳴らして
「護摩木を書きたいので参拝させてください。」と声をかけるとスムースに中にいれてもらえますと知恵を授けてもらった。
お賽銭だけじゃなくって、祈願の護摩木(確か200円だったような)を書かせてもらうことで確かに声は掛けやすい。
再び参拝することにした最勝寺をネットで検索したら面白い事実を発見した。
ぼくが好きで参拝している神社のひとつに隅田公園の端に建っている牛嶋神社がある。
江戸時代までは最勝寺は牛嶋神社の別当寺で
場所も神社の近くだったんだそう。
だとしたら最勝寺に参拝してから牛嶋神社に参拝したら牛嶋神社の神さまに喜んでもらえるかも。
最勝寺→牛嶋神社の順番で参拝する人間なんて
相当久々なんじゃないだろうか。
我ながら良いアイデアだと思ってさっそく実行してみることにした。
手術前の猛暑日に再び最勝寺に向かった。
やはり無人の境内。
今回はお不動さんに対面するというミッションをもってチャイムを鳴らすことが出来た。
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留守番?とおぼしきおばあさんが出てきて
無造作に招き入れてくれた。
どうぞご自由に参拝なさってくださいって感じで奥に戻っていかれた。
ひとりになって不動堂に入ると素晴らしいお不動さんが出迎えてくれました。
なんでお不動さんの写真撮らなかったんだろう。
撮影禁止って書いてあったのかな。
記憶が全然ありません。
堂内に入って、まず護摩木を書いて
不動明王の真言と般若心経を唱えて参拝しました。
誰の目を気にすることなく素晴らしいお不動さんを見つめることができます。
将軍の徳川家光公がこのお不動さんを厚く尊崇されていて
徳川家光公の意向で五色不動が設けられた。
江戸の守護として広く信仰されていたそうです。
それにしてもすごい迫力のお不動さん。
識子さんも見えない世界でものすごく力のあるお不動さんと繋がっていると書かれていたのは
かつて将軍家や江戸市民に広く信仰されていたお不動さんだからなんだろうね。
迫力のあるお不動さんと堂内でふたりっきり。
勇気を出してチャイムを鳴らしてでも会う価値のあるお不動さんでした。
最勝寺をあとにして牛嶋神社へ。
神さまに、今日は平井の最勝寺に参拝してから来ましたと
心の中で報告をしたら
その瞬間に、猛暑日なのに冷たい風がぼくの頬を撫でていきました。
見えない世界って、面白い。
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