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果たして竜神山に神様はいるのか?

その神社の存在を知ったのはいつだったろう。

3年ほど前だったろうか。

参拝記事をみて惹かれた神社。

それが茨城県石岡市の村上佐志能神社と染谷佐志能神社。

この二つの神社が鎮座しているのが竜神山だった。


両社ともに山中にある無人の神社。

静かで自分の好みの神社の可能性大。

名前通りなら竜神がいらっしゃるはずだよね。

とはいえ、神社の祭神名などほぼ実際に見えない世界にいる神さまと違っているそうなので当てにはならない。


ところが2つの神社のあいだには採石場があって

山容が変わってしまっていた。

無人で、しかも山の形まで変わり果ててしまっている竜神山。

本当に神さまはいるんだろうか?

と疑問が湧いた。


とはいっても見えない世界を感じられない人が訪ねたら

過去の遺跡としか見えない山形の垂水遺跡の朽ちたお稲荷さんには

力の強い稲荷神がいまだ鎮座していたと識子さんが書いておられて

見た目と、見えない世界の神さまとは関係ないんだって。


この竜神山へは常磐線の石岡駅からバスで行くしかなさそう。

うーん遠いなあ、ここは行くなら車だよなあ。

と、ここでぼくは考えるのを止めた。


そのまま時が流れた・・・


ところで茨城県の田舎を走っていると

すごく心惹かれる家並に出会うことがある。

とくに石岡市の田舎などは美しい里山の光景に出会える。

石岡市は飛鳥時代には国府があった場所。


ドラマや映画の撮影場所に茨城県がよく使われるのは

誘致するフィルムコミッションがしっかりしているって以外に

東京に近いのに、ひと昔前の、失われつつある日本の風景が残っているからなんだよね。



バイクを買ったら村上佐志能神社と染谷佐志能神社にも参拝に行けるなあと

頭に思い浮かぶんだけど。

わざわざ行って神さまがいなかったら無駄足だもんなあ。

という考えも同時に思い浮かんでくる。

またしてもぼくは考えるのを止めた。


他の方が書かれた神社参拝の記事を読むことが多いせいで

アメブロは神社参拝記事をよくお勧めしてくる。

ときどき記事でアップされている神社の写真をみて

行きたいなって心惹かれることがある。

そして惹かれた神社のうち年間に数社は実際にGoogleMAPで神社を確認してみる。


そんな参拝記事の写真を拝見していたら

久々にとっても惹かれる空気感の神社に出会った。

茨城県石岡市の七代天神社。

ここ行ってみたい。

すぐにGoogleMAPで神社の場所を確認する。


なるほどねえ、MAPを眺めていたら

神社がある場所はなんと竜神山の北西だった。


ぼくの頭の中で行きたい神社としてブックマークしている神社は数社しかない。

それなのに竜神山の頂を囲むように惹かれた神社が3社あるだなんて。

あきらかにぼくにとっての前兆。


自分が感じた前兆に従って動くってことを

自分の行動指針にしている。

行ってみよう村上佐志能神社と染谷佐志能神社へ。

心が決まった。


参拝決行の日。

バイクで走りだすと

すぐに上空に龍雲が出ていることに気づいた。

いい前兆。

竜神山には今も神さまいるっぽいなあ~

驚いたことに竜神山に向かう道中の2時間半

さまざまな龍雲がずっと現れ続けてくれた。

こんなことは初めての体験。


小さな竜神山が姿を現したときも

山の上空に龍雲が姿を現していた。

この時点で、竜神山の見えない世界にはどなたかがいらっしゃると確信になっていた。


村上佐志能神社はいきなり目の前に現れた。

民家の横だった。

小さな鳥居の近くにバイクを停める。

この小さな鳥居がとってもおすすめ。


鳥居が結界を張っていることがめっちゃ感じられる。

家の内と外って程に鳥居を境に体感が異なる。

何度も出たり、入ったりして遊んでみた。

うわぁ~楽しい、なんて分かりやすい鳥居なんだろう。

すごく力のある神さまがいらっしゃる。

神さま、この鳥居面白すぎるんですけど~


ぼくが心地いいなあと強く感じたのは

鳥居と本殿の前の階段のあいだの空間。

神社のサイズは小さいんだけど

とっても心地いい境内。

森の中で光があふれている。



祝詞を奏上して

つがいの神社である染谷佐志能神社へナビをセットした。

ところがナビが誘導する道が

砕石工場の私有地。

入り口には部外者立ち入り禁止と書かれ

複数の監視カメラが見張っている。


さすがに入っていくのは憚られれる雰囲気。

思案しながらゆっくり走っていると小さな道に入っていく軽トラを目撃。

その軽トラのあとについて小さな道に入ることにした。


そのまま小さな道を100Mくらい走ると道が消えていた。

正確には軽トラの方の自宅に入ってしまった(>_<)


軽トラに乗っていたのは黒目が灰色に白濁しているおじいさんだった。

自分の軽トラの後ろにくっついて大きなエンジン音を響かせたバイクが

自宅に入ってきて、バイクを降りたぼくが近づいてきたもんだから驚かれていた。

そりゃ、そうなるよね。


ぼくはといえば

最初あわてて立ち去ろうとしたんだけど

よくよく考えたら道に迷っちゃっているわけで

地元の方に出会わせてもらえたのは神さまの導きであることに気づいた。


おじいさんに染谷佐志能神社に行きたいんだけど

道が分からないことを告げると

このまま進んで突き当りを右にいきなさい。

車では通れないけど、バイクなら通れると思うとのこと。


そこから道なきオフロードを進むと道路に出ることが出来て

右に曲がって登っていくと染谷佐志能神社の鳥居が現れました。

GoogleMAPで向かわれる方は「龍神山霊園」を目的地にすると

迷わずにたどりつけます。


バイクのまま鳥居をくぐって斜面を登っていきます。

手水舎をスルーしちゃうことになっちゃうけど

車やバイクの方はその先の2つ目の鳥居の手前に駐車スペースがあります。


2つ目の鳥居からは階段を登っていく。

染谷佐志能神社は磐座が象徴しているように岩のお宮でした。

近い場所なのに2社は雰囲気が全然異なっている。


磐座の横に本殿があって

本殿を背にして少し下ってから登った先には奥宮?のような祠もある。

この素敵な空間をひとりで満喫することができました。







龍神信仰で崇められていた竜神山は

今でも神さまを感じられる素敵な場所でした。

帰りに竜神山に導いてくれた七代天神社に参拝してから帰路につきました。


驚いたのは帰りの道でも

自宅までずっと上空に龍雲が現れ続けてくれたってこと。


竜神山にいまも神さまはいるのか?

この日の参拝体験でこの疑問は消失してしまいました。

これからも参拝することになるであろう

とってもおススメの神社なり。





























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