ドヤ顔やきめし 〜食材2つでやけにおいしい実家の味〜
もしや、わたしのおにぎり作りの原点はここなのかもしれない。
「 #このレシピが好き 」というお題をみたときに、ふと思い出した実家の味。家にある材料で作れて、手間も時間もほとんどいらない。だけど食べるとほっとする黄金のごはん。
食材も工程も至極シンプルなので、インプットは超手軽です。そしてアウトプットもあっけないほど簡単です。
今日は、そんな思い出のレシピを再現してみたいと思います。
◇
と、その前に報告させてください。この度、書籍『毎日おにぎり365日』が「料理レシピ本大賞」の一次選考を通過いたしました。(めちゃくちゃ嬉しいーー!ありがとうございます。)
そして現在、noteさんと「料理レシピ本大賞」さんのコラボで「 #このレシピが好き 」お題企画が進行中。一次選考通過作品にちなんだ作品も募集されているそうです。(プレゼントが豪華)
すでにおいしそうなレシピがたくさん並んでいて、「おいしいって、なんたる幸せだろうか〜」と改めて感じさせられます。空腹時の閲覧は自己判断で。
◇
さて。今回わたしのお気に入りレシピとしてピックアップしたのは、実家の味“やきめし”です。チャーハンではなく、やきめし。そこはちょっとこだわりたい。
〈材料〉
白米…お茶碗2杯分
たまご…2個
ちりめんじゃこ…お好きなだけ
しょうゆ…適量
みりん…適量
分量は、あえてざっくりの数字を記載しました。
このレシピに細かい数字はナンセンス。家にある材料を目分量で、ちゃちゃーっと投入するくらいがよいです。
ちなみにこの日は家に「ちりめんじゃこ」がなくて、「しらす」を使っております。個人的な懐かしさを優先するとちりめんが最適だけど、しらすもあっさりとしていておいしかったです。お好きなほうでぜひ。
〈作り方〉
熱したフライパンに油をひき、ほぐしたたまごを炒めます。
たまごが固まりかけたらすかさず白米を加えます。
味付けに、しょうゆとみりんを1:1くらいの割合でいれます。
最後にちりめんじゃこを投入して混ぜ合わせます。
フライパンにどんどん放り込んでいくスタイル。
ポイントというほどでもないのですが、しょうゆとみりんはケチらず大胆に入れるくらいがおいしいです。熱したフライパンに甘じょっぱい香りがジュワッと広がり「んん〜♪」となります。
◇
このやきめしは、わたしが実家で暮らしていた頃、ありあわせ的なメニューでよく親が作ってくれました。
「今日は冷蔵庫に何もないんよ」とハードルを下げつつ
「でも、これ」
と出てくるごはん。
お皿を差し出す手にただようのは、“絶対ドヤ顔してるやん”という雰囲気。まじまじと顔を見ずともわかるときってありますよね。
そしてくやしいけれど、おいしいんですこれが…!
本当は「思いっきりドヤ顔してください」って言いたいくらいこのメニューが出てきたら嬉しかった。
実家を出て一人暮らしをはじめてからも、よく作りました。
たまごとちりめんじゃこがあれば、冷凍ごはんでぱぱっと。
冷蔵庫いっぱいの食材や、特別な調味料がなくても、おいしいものって食べられるんだなと思います。むしろそんなときに工夫して作ったごはんこそ、不思議と印象深く心に残っているもの。
わたしがおにぎり作りを気張らずに続けられているのも、そんな家庭料理の魔法に気がついたからなのかもしれません。
バタバタした週末。スーパーに行けていない。
だけど、たまごとしらすがありました。日曜の夜、わたしの顔にはっきりとドヤ顔が浮かんでいたことでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?