#父子家庭
喉元過ぎれば育児を忘れる、子育てにやさしい社会を
夕方を過ぎたころ子育てママさんからLINEが届く。子どもと一緒に爆睡していたので、今夜は子どもが寝てくれなさそう(泣)という内容だった。それは大変だねと返そうとして、ふと思い出した。そういえば自分たち親子にもそういう時期があったじゃないかと。もう完全に忘れていた。そして、その忘れていたという事実に驚いた。子どもが夕方まで寝ていて夜寝てくれないというのは、シングルファーザーになったここ5年以内の話だ
もっとみるひとり親と児童扶養手当、きびしい現状
8月。ひとり親は役所に出かけていき、現況届というものを提出する。同居している家族構成や昨年分の所得など申告する。条件に合えば児童扶養手当(児童手当とは別物)が支給されるようになる。手当の額は所得が増えるにつれ減っていき、所得が決められた額を超えると支給が停止される。児童扶養手当を受給していると、ひとり親医療証がもらえる。これを病院で提示すると、自治体によって差があるのだけど、親も子もひとり当たりの
もっとみるシングルパパ起業家のタスク管理術
シングルファーザーだからといってあきらめたくない。やるべきことは山積みなのだけど、やりたいこともやりたい。3人の子どものワンオペ育児。家事全般。会社の代表としての雑務。プレイヤーとして同時に常時複数件の案件にたずさわっている。PTAのウェブシステム構築。複数の団体でボランティアカメラマン。ひとり親支援。文章を書いて、写真を撮って、ポッドキャストを配信して。読書もするしゲームも欠かせない。イベントを
もっとみる子育て世帯の時間的貧困と精神的貧困
冷蔵庫の横にインターネット接続機器を配置する。テレビのないわが家。あまりにメディアから遮断された生活も子どもたちにはよくないだろうと、ようやく固定インターネット回線を契約した。ネットにアクセスできるようになったことを確認して、横にある冷蔵庫に目をやる。中はいつもスカスカ。毎日最小限の食料を調達している。和室で子どもたちが着替えを用意している。タンスの中も最小限の衣類しか入っていない。そして買い物を
もっとみるシングルファーザーのクリエイティブ子育て論
シングルファーザーのクリエイティブ子育て論
「パパ、なんで怒らないの!?」振り返った長女が驚いて父親の顔を見上げる。子どもたちが輪になって買ってもらったばかりのオモチャを分解しているのに出くわしたところだ。いや、そんなことで怒ったりはしないし、むしろもっとやれと思う。いつもそんな具合だ。パパに怒られるからという子どもたち。そんなことはないから好きなようにしなさいと言う。クリエイティブであるこ
シングルファーザーとシラミ、果てなき闘争
僕らの世代だと21世紀といえばすでにどこの家庭にもロボットがいるはずだったし、車は空を飛んでいるはずだった。かつてのスーパーコンピューターよりも高性能なデバイスがポケットの中に入っているとはいえ、人々の生活は意外なほど変わっていないように思える。子どもはというと「いつそんなこと言った?いつ?何時何分何秒?地球が何回まわった!?」とまくし立てているし、「ピザ」という単語を10回言うように強要してくる
もっとみるシングルファーザー日記
記憶が蓄積していかない。そのことについてはずいぶん前から気がついていた。日々淡々と生活している。人生には山も谷もあるのだけれど、それに対して感情の起伏がほとんどない。感情の起伏がないから、記憶に残らない。そうしてこの数年を過ごしてきた。これは子ども3人を育てるシングルファーザーの生存戦略でもある。いちいち感情が振れていては疲れ切って身動きが取れなくなってしまう。下の方に振り切って心が折れてしまうか
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