京都へ行こう❣【209】
今回は、3年ぶりに公開された東福寺の塔頭『龍吟庵(りょうぎんあん)』に行って来ました。重森三玲が作庭した3つの枯山水庭園が
見どころです。(特別拝観は12月3日まで)
新緑の時期はかなり空いている東福寺ですが、
紅葉の時期は大混雑。毎年11月は駅から東福寺までの道には警備員が配置されます。
通天橋
臥雲橋(がうんきょう)から見た通天橋。
まだ色付きはじめです。
偃月橋(えんげつきょう)
龍吟庵は、洗玉澗に架けられた『偃月橋』を
渡った先にあります。
運良く無人で撮れました!
表門【重要文化財】
この階段を上った左側に、受付の白いテントがあります。拝観料は大人1000円。
中門
庫裏
玄関は左側にあります。右側は庫裏の入口。
入ってすぐ左側にあるのが、方丈正面の前庭。
『無の庭』(南庭)
禅寺らしい、白砂を敷きつめただけのシンプルなお庭です。
拝観中止の間、【重要文化財】であるこの表門の屋根も修理されていたそうです。
南庭と西庭との間にある『竹垣』にも注目!
竹垣には『稲光の模様』があります。
これは次に見る西庭への伏線です。
方丈【国宝】
書院造と寝殿造の手法が融合した、日本最古の
方丈建築です。
方丈の扁額『龍吟庵』は、足利義満公の直筆。
この時点で、すでにワクワクしています!
次は、私が一番楽しみにしていたお庭です。
『龍の庭』(西庭)
寺名の『龍吟庵』にちなんで、龍が海中から
黒雲を巻き起こして昇天する姿を、抽象的な
石組みで表現。
三玲氏お気に入りの徳島・阿波産の青石で龍の頭部を表現。緑泥片岩(りょくでいへいがん)は水に濡れると青い光をまとい、凄く綺麗な色に変化します。
2本の角の前にちょっと折れ曲がっているのが龍の鼻先で、天に向かっています。
反時計まわりの渦巻き状に配された石が、
龍の胴体です。
白砂で『波』を、黒砂で『雷の雲』を表現。
白砂と黒砂が混ざらないように、黒砂のふちをモルタルで固めているそうです。
こちらの垣根は『雷紋』を表しています。
ラーメン鉢によく描かれているアレです。
開山堂
方丈の背後に建つ開山堂には【重要文化財】の大明国師坐像が安置されています。
『霊光』の扁額は、足利義満公の直筆です。
『不離の庭』(東庭)
方丈と庫裏を結ぶ渡り廊下に面した長方形の
庭園は、大明国師幼少の頃の故事に基づいて
作庭されています。
天然痘にかかった国師が山中に捨てられ、
狼からの襲撃を二頭の犬が守る場面を表現。
庫裏
右から2つ目の丸い石が大明国師。
中央の石と一番右の石が、狼から守る黒と白の犬です。情景を表現するために、わざと赤い砂を使っています。赤い砂は鞍馬石を砕いたもので、雨に濡れると小豆色になるそうです。
こちらの竹垣は『森の様子』を表しています。
いかがでしたか?
振り返りnoteでどうしても載せておきたいお庭があると書いていたのは、この『龍吟庵』の事でした。
ずっとこの特別拝観を楽しみに待っていて、
張り切って初日の午前中に行ったら見事に影💦
残念すぎたので、美しいポストカードを載せておきます。
龍吟庵のお庭は、曇りや雨の日の方が素敵に
見えると思います。
雨の日にもう一度見てみたいなぁ(*´艸`*)♡
紅葉の時期に東福寺に行かれる予定がある方は、ぜひ『龍吟庵』にもお立ち寄り下さい。
重森三玲ファン必見の名庭です。
この秋は、他にも重森三玲のお庭が特別公開
されます。どうぞお楽しみに♡♡♡