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#ひとつだけ記事を残すなら
【今回の記事は、山根あきらさんの企画に参加しております】
素敵なお題を提供してくださった山根あきらさん、また、この企画に参加した記事をシェアしてくださった「もとき」さん、ありがとうございます。(もときさんの原点となるお写真を拝見できて嬉しかったです)
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もしも、自分の記事を一つだけ残すなら?
そんなことを言われても、すぐには選べない人が多いでしょう。
私自身、すでに約70記事を公開していますが、どれも心を込めて書いているので、読み返せば読み返すほど、どれも残したい……という気持ちに駆られました。
けれど実際のところ、これだけ多くの本数になってくると、昔の記事まで遡って読むというのも、無理な話かもしれません。
スキを返してくださる方も、固定記事に目を通してくださることがほとんどです。
そこで、もしも一つだけ、本当に大事な作品を残すとしたら。
私は、2022年に公開したこちらの記事を残そうと思います。
ツムラ様の #OneMoreChoiceプロジェクト で募集していた「#我慢に代わる私の選択肢」で、審査員特別賞(古性のちさん賞)をいただいた作品なので、まだ覚えていてくださっている方もいるかもしれません。また、ありがたいことに、すでに沢山の方に読んでいただいている作品でもあります。
ただ、この記事、固定記事にするには、ちょっと重い内容でもあります。
というのも、メニエール病で苦しかった学生時代を振り返りながら書いた作品だからです。しかも、病気でまだ苦しい時から、書こうとして挫折した作品でもあるからです。
自分が何を伝えたいのかも、何を乗り越えなければいけないのかも分かっていなかったのですが、それでも書こうとしていた作品です。いま思うと、乗り越えるべき経験を乗り越えていなかったから書けなかったのでしょう。
結局、書きかけた作品のことなど忘れ、自分を追いつめて追いつめて、それでもう本当にこのまま終わりかな、なんて思うほど生きる気力を失いました。
それでも何とかこの経験を乗り越えた後にこのコンテストのことを知り、多くの人に読んでもらえるチャンスかもしれないと思い、再び書き始めたのでした。
だから、書くのに一番時間がかかりましたし、自分にとって本当に大切な作品なのです。
ここに書かれているのは、ある意味忘れたい経験のことです。
でも、今でもかつての自分と同じような人を見かけることがあります。本当は休んだ方がいいのに違いないのに、まだ大丈夫だからとか、大人なんだから、とか休んでいる場合じゃないんだから、とか色々と言い訳を並べては、疲れ切った顔をしている人たち。他人を大切にする優しさがあるのに、自分自身にはなぜか厳しい人たち。自分で自分を、追いつめている人たち。
程度に差はあれど、過去の自分と似た人を見かけると、どうにしかしたいと思うのが常です。ただ、そんな人に、「休んだら?」なんて声をかけることがなかなかできないのが現実です。
そんな時、このnoteを差し出したいと思うのです。
直接渡すことができなくても、このnoteが残り続ける限り、その人に私の言葉が届く可能性はあると思います。
私はただ、私もあなたと同じだったよ、と伝えたいのです。
違う病気かもしれない。違う怪我かもしれない。
違う痛みかもしれない。違う悩みかもしれない。
確かに、全く同じ経験なんて、してないよ。
でも、もう、自分を責めるのはやめてほしいの、と。
辛さは人それぞれです。
その乗り越え方も人、それぞれです。
真っ正面からぶつかって、戦って、勝てる人も、いるかもしれません。
休むべき心とからだのサインを無視して突っ走ることで、逆に強くなれるんだというひともいるかもしれません。
でも、その乗り越え方があなたにとってベストとは限りません。
休むべきだと分かっていながらも、これまでそうしてこなかったからとか、休むなんて弱い選択な気がするとか、休める状況じゃないんだからとか、色々な理由をつけて休んでこなかった人に、私は休んでほしいのです。
自分を責めるのはやめて、自分を許して、自分に優しさを向けてほしいのです。
そのために、このnoteを届けたいのです。
この記事は、どうしても残しておきたいのです。
幸か不幸か、当時の自分の頭の中の会話を見返しても、なぜこんなに自分を追いつめていたのか、もう分からなくなっています。
何でそんなに自分をいじめていたの? と思うばかりです。
そこまで追いつめて、あなたは何を成し遂げたかったの? とも。
だからこそ、この記事を多くの人に届けたいと私は思います。
自分を追いつめている、その渦中の人に、この記事を届けたいと思います。
記事をきっかけに自分に優しくなって、何年かして私と同じように「何で、あんなに自分に厳しくしていたんだろう」と思うくらい、自分を休ませることが上手な人が増えたらいいな、と思います。
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今回、もときさんの記事をきっかけに、山根あきらさんの企画に参加させていただきました。素敵な企画と、企画参加の記事のシェアを、ありがとうございました。
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