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【24日間続くワクワクを】アドベントエッセイ始めます

子どものころ、クリスマスという一大イベントを輝かせてくれたのは、きらびやかなイルミネーションでも、見上げるような高さのクリスマスツリーでもありませんでした。

24日の夜に食べる、ちょっと豪華な食事にケーキ、25日の朝に、魔法のように現れるプレゼント……。それらももちろん、楽しみではありました。

でも、私を最もワクワクさせてくれたのは、アドベントカレンダーの存在だったように思います。

最近では、いろいろな企業がこぞってアドベントカレンダーを作っているので、その存在を知っている人も多いかもしれません。

でも、今から20年ほど前のこと。我が家には、どこで買ったのか、当時にしては珍しいアドベントカレンダーがありました。ドイツのクリスマスマーケットの風景を3Dで表現したもので(サムネイルの写真です)、紙でできたモミの木や露店の紙箱に番号が振られているのです。紙箱にはちょっとしたものが入れられるようになっていて、そこに、毎日父がお菓子を入れてくれていました。

兄と一緒に毎朝アドベントカレンダーの前に走っていき、その日の紙箱を開けるのが、幼い頃の私の日課でした。中には、コンビニやスーパー、駄菓子屋さんで買えそうな小さなお菓子が入っていて、それが私たち兄妹の毎日の小さな楽しみになっていたのです。

でも、今考えれば分かることですが、社会人の日々はバタバタしたものです。私の父は、今も毎日始発に乗って仕事に向かっているので、たぶん当時も時間などなかったと思います。

けれど、どんなに時間がなくても、父は(時に間に合わずに、次の日のお菓子が少し豪華になったこともありましたが)、毎日、私たちに小さなお楽しみを用意してくれたのです。

いつからか、アドベントカレンダーを出すことはなくなり、サンタさんも、クリスマスツリーにひっそりとオーナメントを増やすことしかしなくなってしまいました。

それでも、あの魔法のような日々は、私の心のなかで輝き続けていて、クリスマスが来る度に、ふと思い出してしまうのです。そうしてある時浮かび上がったのは、私も誰かに毎日ワクワクを届けたい、という願いでした。

でも、私が誰かに渡せるものなんて、正直に言うと、あまりありません。私は不器用だし、絵心もなくて、歌も綺麗には歌えない。オンラインで誰かに何かを届けようにも、渡せるものなんてないのです。

だけど、言葉を贈ることはできる。楽しくてワクワクするような文章を書くことは、きっとできる。

それなら、アドベントカレンダーみたいに、1日1記事、お届けしよう、と思いました。

そこで、明日からの24日間、「24年の人生で見つけた、24の幸せ」をテーマに、クリスマスまで毎日、エッセイを投稿します。

私のことをよく知っている皆さんは、「いやいや、あなたは24年以上生きているでしょう」と突っ込みたくなるかもしれません。でも、生まれてすぐの1年をカウントしなくてもいいじゃないか、と思ったのです。だって、本当に何も覚えていませんから。

そういうわけで、「24年の人生で見つけた、24の幸せ」をテーマに定めました。私がこれまでの人生で感じた24の幸せについて、毎日1つずつ、エッセイにしてお届けしようと思います。

そこで1つ注意していただきたいのが、記事が投稿された際の通知をオンにされている皆さん。きっと、今までは、土曜日を知らせるアラームのように、週に一度だけ通知が来ていたことと思います。けれど、毎日noteを始める以上、そうはいきません。

毎日通知が来ては、ちょっとしつこい……と思う方もいらっしゃると思います。その場合は、お手数をおかけしますが、通知をオフにして明日からの24日間に備えていただけますと幸いです。

逆に、通知をオンにして毎日アドベントカレンダーを開けるようなワクワク感を味わっていただくのもおすすめです。クリスマスまで1日、1日と過ぎていく日々を、幼い頃の私のように毎朝かみしめていただけたら嬉しいなと思います。

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元町ひばり
最後までお読みいただき、ありがとうございます。ここは、誰でも入れる「言葉の庭」ですが、もしあなたの心に響くものがありましたら、応援のほどよろしくお願いいたします🕊

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