夏のおわり

人は泣きながら選択をし、自分が幸せに生きられる方を選んでいる。迷いながら、他人を傷つけながら、これでいいんだと覚悟を決めながら終わらせたり、始めたりする。
月岡夏の頼りなさにあまりに自分を重ねてしまって苦しかったけれど、夏も弥生も自分を選んだ。どちらの自分の中にも他人が含まれている気がする。そもそも自分というものは自分のみで成り立っていないのかもしれない。それでも自分で選ぶことに意味があると思う。
色んな選択をしてきた。その選択で自分や他人を傷つけることもあった。それでも結局最後は自分で決めてきた。どこかそのことに対して、それでいいんだよって海のはじまりを見て言ってもらえた気がした。
その先にあるのがきっと本当の幸せな気がする。
もう少しだけ自分のことを肯定して生きようと思う。

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