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乗鞍ヒルクライム90分切り!するまでにしたこと #1乗鞍ってどんなとこ?

Cycling 2024.8.25

いよいよ、乗鞍ヒルクライムのエントリーが来月と迫ってきました。

私は、11レースのヒルクライムレースに出走した経験があります。乗鞍ヒルクライムのコースを登ったのは、試走も合わせると8回!

そんな私が「乗鞍試走のポイント」を解説します。

今年もまた8月31日に、乗鞍エコーラインを会場とする、乗鞍ヒルクライムレースが開催されます。
※試走ができるのは、乗鞍エコーラインが開通する7月1日からです。

乗鞍エコーラインは「空に一番近いバイシクルロード」と言われています。

ゴール地点の標高は2,720m。

自転車レースとしては国内最高所を走るレースです。ヒルクライムの過酷さもありながら、自然豊かで乗鞍高原の雄大さを感じることができるコースです。

2024年度のレースレビューとともに、大自然の魅力もあわせて乗鞍エコーラインをレポートします!


乗鞍エコーライン、レポート!

乗鞍ヒルクライム/スタート!

POINT スタート地点の標高は、すでに標高1,400mを超えています。

Let's go!自転車で登れる日本最高地点へ!

駐車場や飲食店、トイレがあり、乗鞍ライドの拠点となる乗鞍観光センター

標高が与える環境要因はヒルクライムのパフォーマンス結果に大きな影響を与えるそうです。

ガーミンウォッチには、標高が800mを超える環境にいる場合でトレーニングをした場合に、高度適応できたかどうかトレーニング終了後にデバイスに通知されます。

私は前日に現地入り、スタート地点のすぐそばに宿泊しました。

何日か前から現地入りし、高度適応したのちにヒルクライムレースに挑むというスペシャリストもいます。


三本滝まで/序盤7km

POINT 三本滝までは集団で走って温存しよう!

右手に三本滝レストハウスが見えてきます。序盤7kmまでは、比較的なだらかな傾斜が続きます。

乗鞍エコーラインはマイカー規制されていますが、自家用車では三本滝まで通行可能です。

レース当日は思ったよりも速度が出ている感覚になりました。

集団でトレインを組んで走ると「空気抵抗」が減るため、より速度が出ます。前の自転車のすぐ後を走ると、空気抵抗が少ないエリアに入ることができます。すーっと風圧がなくなり、走行が軽くなり前の人にいてもらっているという感覚になるほどです。

自転車レースは、つねに空気抵抗との戦いです。

スピードが上がれば上がるほど空気抵抗が増すため、比較的なだらかな傾斜が続く序盤7kmは、いかに、風圧を減らして体力を温存するかが肝心です。

なるべく自分と同じペースで走れる集団を見つけて、トレインを形成して脚を温存して走れるとベストです。私は脚の合う女性3人で一緒に走りました。


スキー場のゲレンデを横切る/8km地点

POINT ああ、登ってきたなと思うかもしれませんが、まだ半分も走っていません。

登ってきたルートを眺めることができます。

前をいていただいたのは、とてもペダリングがきれいな女性でした。

ケイデンスも自分とちょうど合うし10km地点まではたんたんと進み、こんな走りがしたいなあと思う、落ち着きもありました。

しかし、ここで私は女性3人のトレインから遅れ始めました。


九十九折りが始まる/11km地点

POINT カーブの内側は斜度15%以上あるので内側に寄りすぎないように!

試走時の乗鞍エコーラインの様子

私はコース取りが下手なので、何度かでこぼこのぼこにハマってしまったり、急斜面を選んでしまったりして失速してしまったのです。

私だけ、ペースが乱れていると感じました。

試走をする際は、路面の形状や起伏を体感すると良いと思います。大回りして緩斜面を選んで登ると脚を温存できます。ただしレース当日以外は、大型バスも走行するので注意が必要です。


冷泉小屋まで登ってきた/12km地点

POINT 温泉の香りが漂います!まだ続く九十九折り、耐えどころ!

鉄や硫黄成分を含んだ冷たい水が湧いています。

徐々に3人のトレインから千切れてしまい、ついには単独走となりました。

くねくねと幾重にも曲がりくねって、これでもかというほどに坂道は続きます。自分との戦いがはじまりました。

九十九折りの区間では、サドルに座らずにペダリングする、いわゆるダンシングをしながら登ると脚を温存できます。負荷のかかる登りでサドルから腰を上げて、全体重をかけてペダルを回すイメージです。

加速できるだけではなく、使い続けてきた筋肉を休ませることもできます。


やっと頂上が見える/15km地点

POINT フィニッシュはあそこか!?と落胆するけど頑張ろう!

位ヶ原山荘から見た景色
戦前から続く歴史ある山小屋で、食事や宿泊もできます。

いよいよ森林限界と呼ばれる背の高くなる木が生えない高山地帯に突入します。高山地帯にはハイマツや高山植物が生息しています。

徐々に、眺望が開けてきます。

ここでもまた空気抵抗の影響をうけるので、レース後半に後方から追いついてくる集団に合流できればと思いましたが、結局フィニッシュするまで私は単独走でした。


大雪渓まで登ってきた/18km地点

POINT バス停の小屋が見えたらラストスパートです!

真夏でも雪渓を見ることがでます。
樹木がなくなり、かなり風の影響を受けるラストスパート。

毎年苦戦しているラストスパート。今大会は、意外に早く時間が過ぎたようなきがします。

「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサが咲いていました。見頃は7月中旬から8月中旬だそう。

苦手の原因は、長いレースとなるとハンガーノックになったり、森林限界まで達すると頭がボーッとして酸欠状態になることもあり、毎年フィニッシュ5km手前から失速してしまうのでした。


フィニッシュ!ようこそ乗鞍岳へ/20km走破!

POINT フィニッシュライン(緑のマットが敷いてある)まで出し切って!

実は、体重が2kgも増量してしまい大誤算からのスタートでした。

しかし、それが思いがけずよい結果となり、ハンガーノックにならずに最後まで力を出すことができました。

試走時に撮影。レース当日は、残念ながら立ち入ることはできません。
フィニッシュ地点は、標高2,702mの日本の道路最高地点である乗鞍岳・畳平。

あ!あとフィニッシュまで、300mや!

程なくしてフィニッシュラインを通過しました。



乗鞍ヒルクライムレース、3度目の挑戦。

前年度より7分タイムを短縮しフィニッシュしました。レース前日に90分切りを宣言したものの、直前に2kgも体重が増えるという大誤算。しかし笑顔で登り終え、90分切りを果たしました。

87分でのフィニッシュでした。

練習の方がキツかったと感じた、乗鞍ヒルクライム90分切りするまでにしてきた「乗鞍対策」をこれから全4話にまとめたいと思います。

Activity

ロードバイク
走行距離21.35km/獲得標高 1,294m
乗鞍ヒルクライムレース2024

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ひろぴょん | グラフィックデザイナー
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