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Well-being経営を考える -vol.2-

こんにちは。HIROです。

今回は【Well-being経営を考える】シリーズのvol.2として「Well-being経営が必要な理由」について考えて行きたいと思います。


Well-being経営とは?


はじめに…
Well-being経営とは、従業員一人ひとりの仕事への「意欲」「やりがい」「充実感」を高めるための手法であり、それによって企業に関わる全ての人々が「肉体的」「精神的」「社会的」に満たされた状態となるように就労環境や企業文化を整えて行く事を言います。

近年、日本国内では厚生労働省や経済産業省が推進している「働き方改革」「健康経営」の注目度が高いですが、Well-being経営はそれらの要素も含めたその更に本質の部分に当たる「従業員の幸福」に焦点を当てた経営手法として注目され始めています。

Well-being経営が注目される背景


Well-being経営が注目され始めた背景には大きく以下の3つの事柄が影響しています。

①.労働人口の減少
近年、少子高齢化などの影響により日本国内の労働人口が減少傾向を示しています。
それに伴い一昔前に比べて企業運営における人材確保が難しくなってきています。
従業員にとって働きやすい環境を整えることにより「既存人材の定着率」「人材の新規獲得への優位性」を高めて行く狙いがあります。

②.仕事への価値観の変化
一昔前は当たり前とされていた終身雇用、永年勤続の概念が事実上崩壊し、自己実現や高待遇、働きがいを求めての転職や起業と言った選択肢が一般化してきています。
また、ワークライフバランス、リモートワークの可否などと言った働きやすさに関する要素を重視する価値観を持たれる方々も増えており、これらのニーズを取り入れた働き方が求められてきています。

③.SDGsの波及
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」のことを意味し、2030年までに世界が持続的な発展を達成すべく制定した17の目標のことです。

SDGsへの取り組みは、企業が果たすべき社会的責任の一つとされており、Well-being経営に関連する項目として下記の2項目が該当します。

【目標3】すべての人に健康と福祉を
企業においては、従業員の健康促進やメンタルヘルスの充実を図り、従業員の心身の健康と幸福感の向上に取り組むことを示します。

【目標8】働きがいも経済成長も
Well-being経営において、働きがいと経済成長の追求は基本概念そのものとなってきます。
従業員の働きがい、ワークライフバランスの向上を図ることで生産性を高め、企業の競争力、収益拡大を期待することができます。

Well-being経営が必要な理由


では、ここからは今回の本題でもある「Well-being経営が必要な理由」について考えて行きましょう。

企業がWell-being経営を本気で考えなくてはならない理由として私が一番重要だと思うこと

それは…


「従業員の生活を守るため」

「何を当たり前なこと言ってるの!?」と思われたかもしれませんが、本質的な部分はやはりここだと思います。

なぜ、そう思うのか。
具体的な説明も含め、更に深掘りをして行きましょう。

まず、説明の前に質問です。
皆さんは「安定した生活を営む上で絶対的に必要不可欠なもの」は何だと思いますか?

「衣食住」と言われるからやはり「衣服・食べ物・住む家」だと思いますか?
それとも「夢・目標・生き甲斐」ですか?
どれも確かに必要ですよね…でも違います。

正解は…



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