あの、質問なんですけど…
「あの、質問なんですけど。」
「はい、なんですか?」
「好きな色は何色ですか?」
くだらねぇぇぇぇ
というお話で。
私の部活には昔、集団下校という文化があった。
部活後、最寄りの駅二手に分かれて、部員全員で二列になって駅まで集団で歩いていくのだ。先頭は当然最上級生。最後尾は下級生。学年順で。(運動部だったので上下関係はガチガチなのです)
その間、さらに特別なルールがあった。
それが「シュウゲ」
後輩が、基本的に1番下の後輩が、もし先輩が一人だった場合に話しかけにいくのだ。例えば、高2の先輩がその日1人だったり、奇数だったりして、3列ではなく2列で歩いている場合に話しかけに行くのである。
中1の頃は、高2の先輩のところに話かけに行くには、走って中2や中3の先輩の横を通り抜け誰よりも先に高2の先輩に話しかけに行かなければいけないのだが、これまた技が必要。
早く出過ぎても細い歩道で他人の邪魔になるし、遅く行ったら仕事が遅いと判断され先に先輩にこの仕事を取られて後でお小言確定である。
ちょうど良いタイミングで出発し、話しかけに行かなければならないのだ。
以上が第一関門、タイミング問題。
2つ目の関門がある。それが、話題。
こちらが本日の本題なわけで。
一問一答形式だとつまらないと怒られるのである。
なんて意味のわからないシステム笑
けど、実際私はこのシステムに感謝しているし、コミュニケーションをとる練習としてとても役に立ったと思う。ただ残念ながら、この意味のわからない文化は意味がわからないがためになくなってしまった。まぁ、パワハラや上級生のいじめとも捉えられなくもないからというのが本当の理由ではあると思うが。
で、このシステムの肝は、大緊張、超絶怖い先輩(怖くはないが、小学校卒業したての赤ちゃんたちにとって、高2、高3の先輩方は怖くてたまらないのだ)に話しかけて、駅のホームに着くまでの10〜20分間話を盛り上げなければならないという点である。大人になった時の年齢差は大きくないが、12歳、13歳の子にとっての歳の差って大きいですよね。
当然、好きな色はなんですか、好きな食べ物はなんですか、なんて幼稚な質問は後々、「質問がつまらない。あんたらは小学生か」と先輩方に怒られるわけで、話の展開が必要なのである。そこで、「もし〜ならどうしますか」→「なんでですか?」といったように話のつながりを作ることを覚え始め、その人の価値観的なところを掘れば良いのだなんてことを中1ながらに覚え始める。
こんな感じで、私の質問への問いは始まっていった。
まぁ、この「シュウゲ」なるシステムは、上級生になればなるほど自分の悩みなどを先輩に相談できる絶好の機会で寧ろ楽しくなってくるものである。
そんな昔話はともかく、「良い質問」はその人の力量にかかっていると私は考える。
聞かれた側が面白いと思う質問を問える人は人としての経験値が高く、人間の深みがあるのだと思う。逆に、単純で「そんなこと聞くなよ」と思うような質問をするようではまだまだ人間として浅いということだと。
ちなみに私はまだまだ浅いタイプで、人間として深みのあるタイプになりたいと現在もがいている。
このノート、実はこの文章の直前までは3年前に書いた下書きなので、どんな話を続きでしようと思ってたからさっぱり分かりません。
そして、3年前も今も自分のことを浅い人間だと思っているし、やっぱりもがいています。
私の大学生活は本当にもがいてもがいてもがきまくりました。
これが私の生きるスタイルなのかな?
さて今日の残りも、明日ももがきます
ではまた!
🍑