英語の学び直し。やめなかった、それだけ。CEFR C1に達して思うこと。
幼い頃から、英語はかっこいいなあと思っていた。日本語と全く異なるリズム、声、全く意味のわからない言葉。
母は外資系の保険会社でOLをしていて、父は自分でバンドを組むほどロックが好きだった。
こうやって思うと、両親も英語は話せないけど好き、という人たちだったと思う。
小、中、高、と公立で、一般的な英語教育を受けて育った。とはいえ高校は英語が強い、で有名な進学校で、英語が話せてもよさそうだった。
だけど、高校3年間をの英語学習を修めても、大学へ進学しても、英語は話せないままだった。
社会人になった。
色んな英会話や、学習サービスを試した。
月額1万近くしていたものもあったように思う。
仕事で多少使うことはあっても、「私英語話せます」と言うには程遠いレベル。
留学しないと、英語は話せるようにならないもんだと思い込んでいた。
何か完璧な学習法こそが、私を救うんだと思っていた。
そのコンプレックスを引きずったまま母親に。前回の記事で話したように、子供の英語教育をなんとかしたいと言う思いが私を突き動かした。
必死の思いで、長男が3歳の頃にインターナショナルスクールへ通わせた。
名実ともにグローバルな学校で、世界各国から集まった保護者が、聞いたことのないアクセントで英語を堂々と話していた。
まさに、目から鱗。
これが、リアルな英語なのか…
みんな、違う言語を話しているんじゃないか?くらいに感じられた。
アメリカ英語のことしか頭になかった私。
完璧にペラペラ話す、といえば、アメリカ英語をなめらかにスラスラと話すことだった。
けれど、まずは声を上げることが必要だった。
知っている単語を使って、大きい声ではっきり話す。こんなシンプルなことが、まず私に必要な第一歩だった。
そこから約10ヶ月。今から約2年半前。
世間では武漢でコロナが発見され、じわじわとその勢力を拡大していた。
私は第三子の長女を出産。
その瞬間から始めた、Audible.comの購読。
英語で、エッセイや自己啓発本を聞き始めた。
最初は、聞き取れる場所がほとんどなくて。
再生を押しても、あっという間に子守唄になった。
けど、授乳をしていても、家事をしていてもできるリスニングは、私の心の拠り所。
「やめない」ことだけを目標に掲げ、毎日理解できなくても続けた。
ターニングポイントは、正しい発音の練習。
アクセントがあることと、正しい発音で話すことはあまり関係ない。
多少訛っていても、他の地域の日本語が理解できるのと同様に、ある程度、単語の発音が合っていれば、アップダウンが多少異なっても理解可能。
だけど、思いっきり違う発音で話されたら?
しんぶん、を、しんぷい、とかさ。
はっきり言って混乱すると思う。
そして、自分は新聞を「しんぷい」だと思っているから、周りの人が「しんぶん」と言っている時に、なんのことだかさっぱりわからない。
英語の発音を無視する、というのは、実はとても効率が悪いのだ。
逆に、きちんと学習すれば、有力なブースターになる。
発音を学習した私は、まず、Audible.com の理解が段違いに飛躍し、スピーキングもスラスラと言葉が出るようになった。
今は気づいたらC1(Advanced)というレベルにいる。
大人になって英語をやり直して何を学んだかっていうと
自分のことと、究極できないことなんてないんだってこと。
小さな小さな工夫と毎日の継続で、
大抵のことはできるんだろうなあ。
I can do anything, but can't do everything.
自信をつけた今、これが私の金言。
手を広げすぎずに、毎日少しずつ成長する。
大人だって、子供だって^^
自分に優しく、ゆっくりと、確実に・・
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