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タイトル詐欺『ゴジラ×コング 新たなる帝国』レビュー
【概要】
監督 アダム・ウィンガード
脚本 テリー・ロッシオ/サイモン・バレット/ジェレミー・スレイター
『モンスター・ヴァース』シリーズの5作目。
【あらすじ】
怪獣と人類が共に暮らす世界で、未確認生物特務機関であるモナークが異常なシグナルを察知した。これを境に、ゴジラが君臨する地上世界と、コングのテリトリーである地下空洞が交錯し、ゴジラとコングの激突はついに一線を越える。しかし、そんな怪獣たちのバトルの先には、人類の想像をはるかに越える未知の脅威が待っていた。
【見る前の気持ち】
『シン・ゴジラ』も『ゴジラー1.0』も見ていないのに、「モンスターヴァース」シリーズは全部見ているという程度のひねくれものです。
ゴジラは相変わらず太いが、これでもダイエットしたようだ。
前作『ゴジラvsコング』ではグッズ売り場でネタバレ(メカゴジラ)くらったので、グッズ売り場を覗かずに劇場へ入りました。
注意:ネタバレ多少あります
【登場人物】
コング
主人公の大猿。身長103m。
前作でゴジラと休戦。一族の故郷である地下空洞世界で暮らし始めた。
武器は先祖伝来の石斧。ゴジラの熱線も止められる。
狩りのために罠を仕掛ける程度に知能があるが、毎日せっせと罠を仕掛けていると考えるとかわいい。
ゴジラ
最近は人類の味方っぽい大怪獣。
今作ではかわいい。まじでかわいい。
スカーキング
今作のヴィラン。暴君ボス猿。ゴリラよりオランウータンっぽい。
ムチを作って使いこなす程度には知能が高い。
ゴジラと因縁あるらしいけど、何年前の話なんだ…。
シーモ
スカーキングのペット。ゴジラと対照的に冷凍光線を放つ。
スーコ
ミニコング。かわいい
アイリーン・アンドリュース(レベッカ・ホール/坂本真綾)
怪獣達の調査を行う研究機関「モナーク」の人類言語学者。
バーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー/尾上松也)
ジャーナリストとは名ばかりの陰謀論者。
トラッパー(ダン・スティーヴンス/宮野真守)
「モナーク」所属のコング主治医。
ジア(カイリー・ホットル)
イーウィス族の少女。アイリーンの養女でアメリカ手話を使って会話する。
コングとの意思疎通が可能。
【よかった点】
① コングの表情が豊かで○
コングのシーンが多いが、もちろんセリフは無い。それでも何を言っているか、考えているかが伝わってくるのは良かった。ミニコングも同様で、二頭の関係の変化も見どころ。コングの性格の掘り下げも行われていて、すごく良かった。
② 最終決戦の盛り上がりは○
大暴れの大怪獣プロレスが見られるので、そこは大満足。
【悪かった点】
① ゴジラが全然絡んでこない
コングの国取物語がメインで、ゴジラはただの助っ人でしかない。もちろん見せ場はあるんだけど…。物足りませんなぁ。
② コングの強化がまたしても×
前作でゴジラに対抗するために石斧を装備したが、今作は右手にインフィニティ・ガントレットを装備。まじで指パッチンするかと思った。
なんか・・・そうじゃないんだよなぁ。人類がめっちゃ力貸しちゃってる。道具を使ったり、環境を利用したりそういう戦い方では無理かなあ。
【まとめ】
コングが自分の王国を手に入れるまでのお話。ゴジラ×コングというより、コング映画にゴジラがゲストで出ているだけゴジラの活躍を楽しみにしていると結構がっかりする。
ただ、怪獣プロレスはちゃんと楽しめるので、その意味ではおススメ。
次回作はゴジラに焦点を当てた映画を作ってほしいですね。でも、もうギドラもラドンも出しちゃったんだよな…。やはりここはビオランテさんに…。
評価 ☆3 怪獣プロレスファンとコングファンにはおすすめ