指名手配犯の私
会社の週次グループ会でちょっとスピーチがあるのだが、
みんな実に個性的で興味深い。
推し活、城巡り、
家庭菜園、手作り小物の紹介など。
さて、私はというと。
平日は毎日仕事、家事、育児。
週末は習い事送迎、隙間時間にスマホ、送迎、家事育児。
これをほぼ一年中繰り返している。
これではいかん、、と一念発起し
今noteで自分を取り戻そうというか
自分って何?ということを振り返ろうとしている。
好きなもの。
インテリア
雑貨屋さん
器
何かを学ぶこと
深く考察すること
コーヒーを飲むこと
私の雑貨屋さん好きは、小学校から始まる。
当時、自転車で少し走ったところにある駅の近くにブレーメンという雑貨屋さんがあった。
小学校の時は誕生日会のプレゼントや、文房具など、ほぼみんながここで調達していた。
歳を重ねるごとに、お店も進歩していって
当時流行りだったスイマーとか、
アメリカで買い付けたというヴィテージのピンなどを置いていた。
私は店に足を運ぶ度にワクワクした。
宝探しに行く気分だった。
それからほどなくして私はビレバンにも通うようになる。
夏期講習の後 自転車で夜の21時頃に入店し、
HABUさんという写真家の写真を眺めたり
くだらないアクセサリーを見たりして、
受験勉強から逃避するように、
視覚的に楽しくなるような情報を入れていた。
これもまた、宝探しのような気分だった。
ビレバンは品揃えがあまり変わらないため、
ちょっと飽きてしまった私は
お店に行かず家にそのまま帰る日が続いたことがあった。
確かあの日は、冬だったと思う。
かなり久しぶりにお店に足を運ぶ。
店の前に自転車を停め、
扉を開けようと思ったその時だった。
お店の入り口ドアにふと段ボールに書かれた女の子のイラストが目に入った。
"WANTED!!
あおいちゃん(仮名)を探しています!!
見かけたらスタッフまでお声がけください!!"
そう、、私だったのだ。
いつもいるスタッフさんに
これ、私ですか?と声をかけると、
やっと会えたー!!
と言われ、
何だろう?とキョトンとしていると、
なんと合格祈願のお守りをくれたのだ。
実は、私は色々と家庭の事情があって
夏期講習代や受験代を支払うために
早朝5時にコンビニでバイトをしてから塾の自習室で勉強していたのだが、
ほんっとに眠いし、周りの友達に比べたらみすぼらしい服を着ていたと思うし、垢抜けてもおらず、
オシャレも受験も両立している(ように見えた)
同級生たちを羨ましく思う気持ちと、
ありきたりだが、不平等な世の中に不満をもって生きていること、
一年死ぬほど勉強してまでやりたいこと、行きたい大学も見つからないことを
ビレバンのスタッフさんたちに打ち明けたことがあった。
ビレバンのスタッフさんたちの給料って
当時本当に安すぎるくらい安くて
楽しいお店とはいえ何でこんなところで働くのか
高校生ながらに不思議に思っていたのだが、
当時そこで店長をやっていた通称"姐御"が、
楽しいからやってるんだよー。と教えてくれた。
きっと、そんな可哀想な高校生に
希望を与えてくれるためのお守りだったんじゃないかと思う。
今も全く何も変わらず私は人生を迷走していて、
いろんな人に働くことの意義やスタンスを聞きまくっているのだが、
大人たちの話を聞くのはとても好きな高校三年生であった。
でも、おかげで、私は自分が4年間大学に通うタイプではないことを理解したし、
就職が最終ゴールであることをリアルに実感できたのだと思っている。
結果、就職に強い短大を選び
今は大企業の一般職として働くことができている。
別にこれが人生の正解だとは思っていないし
今の仕事にやりがいはもう、ない。
つらつらと書いていて、
私は自分がどういう人間なのか
ちょっと分かった気もする。
何が好きかって話だったはずだけど
なんか色々思い出して違うゴールに来てしまったが
またこの続きを書こうと思う。
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