ドライブマイカー
を観た。
私は全く読書家ではなく
村上春樹さんの著書もまともに読んだ事がないのです。
この「ドライブマイカー」も本当は私に理解できるだろうか。と
少し思いながら見始めました。
ところがどっこい、とても好き。でした。
西島秀俊さん演じる主人公(家福)がとても大切にしている車が物語のレールになってる感じがしてまずこの車の存在で私がストーリーにスッと入る事ができました。
かといって車に詳しいことも全くなくて
ただ単に可愛いなと思っただけですが。
スウェーデン製 サーブオートモービル900(サンルーフ付き)
物語の中に出てくる舞台の中のセリフで難しい言葉が出てきて
お?となるんですが
四字熟語のような漢字で
どこまでも
という意味だそう
じゃあ何でわざわざそんな難しい言葉を使うんだろう。
と思った。
もしかしたらこれが
「ん?」と人に思わせるところなのかなと。
ちょっと今のは何やろうと気にさせるというか。
そこで普通に「どこまでも」とかにしてしまうと面白くない。と言う感じなのかな。
霧島れいかさん演じる音(名前)のそのセリフの話し方とかもすごく耳に残る感じで。
印象に残させる。
舞台の中のセリフで
ショーペン・ハウエル(ポーランド出身の哲学者)
と
ドフトエフスキー(ロシアの小説家)
と言う
名前が出てきて
この映画を見なかったらもしかしたらずっとこの2人の名前を調べなかったかもしれない。
この映画とは別でショーペン・ハウエルの名言の中で
とあるそうですが
ほんとそうだな。と思った。
哲学のこともイマイチよく分かっていなかったのですが
こう言うことを思うことも哲学って言うのか。
と思った。
映画の話に戻りますが
主人公が途中
と話すんですが
これ!
と思いました。
私は劇のこととかよく分かっていませんが舞台に限らず
みんなそうしたいんだろうな。と。
なぜかその時、家福の気持ちがめっちゃわかりました。
家福の宿泊する宿の部屋のシーンもとっても美しかった。
この部屋に泊まりたい。
この窓からこの海を見たい。
と思う人が多いだろうな。
開放感のある素敵な部屋だった。
そう言うところも締め付けられず気持ちよく見れたのかもしれない。
最後の
三浦透子さん演じる家福の専属ドライバー(みさき)と家福とのシーンで
みさきから家福への問いかけ方が好きです。
家福が言うこと答えること一つ一つ全部に
うんうん
となった。
何というか
何か考えさせられたりとか何も難しいことはなく
本当そういうことだ。
とすっとして前向きになれる映画だと思いました。
たくさんの人に見て欲しいなと思います。