思わず「ソウだろ」とつぶやく『新空港占拠』2話・感想
これは「SAWでした」と満面の笑顔で言いたくなっちゃうやつ。
特に廃工場に突入してからの展開は、演出、カメラワーク、トラップワーク、タイミングどれをとっても最高だったなー!! 本庄の脚にベルトが絡みつく瞬間とか控えめサイズながら凶悪な見た目の破砕機とか、そこに獣のマークが貼られてるのも最高だったし、カメラに向けてマイクロチップを掲げる鶴見と一緒にはしゃいじゃうね。水槽ゲームで嫌々ながらしまわれちゃう白河も最高だった!とはいえ声を荒げるだけで大人しかったので、本気だと察した辺りから気が狂ったように水槽バンバン叩くとか注水口を足で塞ごうとしてみるとか、もうちょっと本気で暴れてもいいんだよと思ったし、その上でお水たぷたぷになった頃には逆にすごく静かになってくれても良かった。ともあれ不意打ちで大好物を与えられたのでワクワクしちゃった。こういうオマージュは演出やタイミングに少しでも違和感があると愛が足りねえってガン萎えしがちだけど、まったくそんな事なかったし逆に愛しかなかった!たぶん龍とはどこかの映画館ですれ違っていると思う!あー最新作早く日本公開されろーたのしみだなー(ここまで早口)
ふぅ。まさか1話感想で「SAWみたいに」と言ってたらここまでSAWになってしまうとは。めっちゃ楽しい。
確かに占拠シリーズの世界観で、視覚に訴える演出を強化するとSAWになるのかも。言われてみれば交渉シーンも、前回はテロップで残り時間を煽る程度で人質に見た目の変化がなかったから、こちらが見ててハラハラドキドキすることは無かった気がする。今回は残り時間を"魅せる"ために水位が上がる水槽を用意したのは、演出の上でもめっちゃ良かったよね。こういう表現のレベルアップを感じると興奮する。
3話予告も「生きるために走れ、脚が止まったらオタッシャ電流な」という感じの米沢の趣味を活かしたデスゲームが始まるっぽくて楽しみ。ゲームチョイスがSAWらしいブラックジョークでニコニコしちゃう。この感じであと1~2話引っ張ってくれるといいな。今後の展開にも期待。
ネットの世界なんて、変えられるのかな?
新見百花のエピソードは、改めてネットの世界にはバカと暇人とbotしか居ないことを再認識させるね。人間を喰らうだけがアイデンティティだなんて、まるでゾンビじゃないか。(やろうと思えばできるが)意図的に人を攻撃しないしお金儲けという目的があるぶんインプレゾンビのほうがまだマシ……なんて話はまあ、私も齧られかねないからやめよーっと。
さてさて。晒し上げられてゾンビの餌となったのは新見百花だけではなく、前作の人質たちや和泉の配偶者、(たぶん)武蔵三郎自身もそうだったし、幼いえみりちゃんすら晒された。晒す側として登場した鬼や獣も、正体が判明した瞬間に攻撃されていることが予想される。
晒しや炎上は占拠シリーズの根幹に関わるぞと再認識したけど、それと同時に前作でもチラッと感じた、本当に断罪するべきは安全な所から撃ってくるバカと暇人じゃね?という感想も再浮上。イナバウアー結衣様の動画も何の啓発にもなっていない気がするし、どうするんだかな。
そういえばイナバウアー、因幡、因幡の白兎、兎……な、なんでもない。干支が違うからご本人ではないのは確かだし。だけど配信者で兎……まあいいか。
10万の宣言があれば国(STATE)をも揺るがす
今回のパワーワード、駿河の「捨てアカで10万人増やします」も衝撃だったな。捨てアカによる嵩増しはよくあるやつだけど、10万人はなかなか聞かない単位なので面白かった。と同時に襲いくる虚しさ。チャンネル登録者が10万人いても、いま喋ってる兎を見てるのは獣と県警しか居ないんだな、孤独で滑稽だな……と思ってしまった。前回の病院占拠も捨てアカがたくさん混ざっていたのだろうかと思うと虚しさ倍増。だけど、ウソだとバレなければ本当に怖い技術だなーこれ。
その他
・今回のティーザーは「AT THE END」。「The TRUTH that comes at the end」=「最後に訪れる真実」という言葉が浮かび上がった。
・おい!!アホ検問!!
・自分の家で手術しろとか普通に嫌すぎるやつ……
見出し画像は『新空港占拠』2話からお借りしました!