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『お化け屋敷列伝/戦慄迷宮MAX』やっぱ最恐にして最凶。映像もよすぎる。

noteを書く間の作業用動画にしようかなっていう軽い気持ちで見始めたら、かなり面白くって釘付けになってしまった。そして勢いでこっちのnoteを書き始めている。作業妨害も甚だしい。


「戦慄迷宮」とは極限の恐怖と極限の疲労でSAN値を削り取っていく、精神破壊装置。


戦慄迷宮はSAN値を削り取っていく環境が整っているところがエグい。

私も17歳のときに入ったけど、恐怖でぶっ壊れて大爆笑しながら出口を過ぎても走り続けた記憶しか残ってないし。

まず、拘束時間がえげつい。歩行距離900km。薄暗い施設内を自分で進路を探しながら歩かないといけない。探すということは、気づいてしまうということでもある。プレイ時間は約50分だけど、道を誤ってループに陥ると「プレイ時間ムゲン」ルートになってしまう。当時は3~4時間並んだことも考えると、半日は拘束されることになるから相当エグいね。

暗闇に長い時間いると聴覚も鋭敏になるし、不安だし、病んでくるし。お化け屋敷だってわかっていても徐々に呑まれてきちゃうんだよね。

そこへニンゲンの怪異が襲ってくるじゃないですか。普通に嫌。機械仕掛けだったら、そういう動きをするモノだと思ってスルーできるけど、ニンゲンは何をしてくるか予想がつかない上に、何を考えてるのか、わかりあえない恐怖が上乗せされる感じがあるのもエグい。

そんな感じで、最初は元気にワーキャー騒いでいても、徐々に足も心も疲れてきて、極限状態に到達してからの旅路が最もSAN値を削られていくんだよねえ。さすがサイレントヒルを作った国だと思うよ。

最初は矢印だけが唯一の味方だと思っていた。

あらためて映画の感想になるんだけど、あまりにも映像が良すぎるので、「構成がいい!」「構図がいい!」「切り取り方がいい!」「その音をよく拾った!」ってずっとほめながら見ちゃった。

一番すごいと思ったのは順路がまったくわからないところ。参加者はみんな同じ順路を進んでいるはずだし、時系列の映像のはずなのに、なぜそこにいるのか、どのくらい進んできたのか、見ているこっちもよくわからない。見たことある場所は時折映るのに、頭の中で進路が繋がらない。

これはドキュメンタリーなんだけど、題材がお化け屋敷だから現実が曖昧になって、モキュメンタリーと同じところにたどり着いてる感じがするな。参加者のリアクションもハマりすぎてて演技に見えちゃう時がある。コメント欄も含めて2.7次元な世界が楽しかった。

なんて思いながら好きシーン洗い出すために見返してみると、「スタッフは絶対に触らない」とコメ欄にあるのに捕まった奴いるし、食われた奴いるし、ほんとにドキュメンタリーなんだっけ?と改めてよくわからなくなってきた。


好きなシーン


ほぼ全部が見どころなので普通に最初から見たほうがいいと思う。
徐々にみんなが憔悴してSAN値削られていく姿が「見てる分には」楽しい。

15:56 最初のリタイア
我先にと足がもつれそうになりながらも逃げていく姿が見応えじゅうぶん。
リタイア扉さんも、いい仕事をするね…!

18:24 襲われる高校生カップル
車椅子怪異の動きがよすぎる。カップルのリアクションもよすぎる。とにかく全部がよすぎる。

21:47 赤ちゃん大コーラス
シンプルにSAN値が大幅に減少するやつ。

24:49 オレでなきゃ見逃しちゃうね

24:58 なぜ開けた
なぜ開けた?????

31:48 じゃんけんする?
かわいい。脅かし方も他とは異色で好き。レントゲン室だったのかな?

38:15 これ楽しいの?
笑っちゃった。これ以降、外国人カップル男性が極限状態に達して「もう飽きたから早く帰ろうよモード」になる。このあと高校生カップル男性も同じモードに突入してたんで、性格似てるなーって思った。

42:49 挟み撃ち
画面越しなら、車椅子怪異が足をパタパタピョンピョンしてるのがかわいい。だけどこれはもうホラゲの世界なんよ。

44:40 走るよ
男気かっこいい。アイドル組は九州なまりがかわいいし、バランスが取れているし、赤い子はみんなを引っ張っていこうとするリーダー感が出てて好感度高い。

48:10 こんなところで立ち止まるほうが嫌だ
ここはアイドル3人の性格の違いがよく出ててかなり良かった。すでに赤い子が「もう飽きたから早く帰ろうよモード」になってる可能性もある。

54:32 シンプルに嫌なやつ

59:52 拉致られたあああああ!!!

1:01:45 ノックの音
これが許されるのはゲームだけだよ。リアルは無理だよ。点けて。点けて点けて。いや。うわ。うわあああああ。うわああああああああああ。

1:05:43 なんでそーゆーことするの!!!
赤子の声をエンドレスで聞きながら待機してる怪異側も、それはそれで削られていそう… そう思わないと正気を保てないって。

1:07:14 なぜ入った
なぜ入った??????????

1:08:42 エンドロール
映像にあわせてピアノの曲が流れる感じ、すごくスーファミ時代のホラゲっぽい。近いかどうかはわからないけど、初代『学校であった怖い話』を思い出してしまう。あのぐらいの画質がホラーにはよく似合うんだなあって改めて思ったよ。

ホラー映画は好きだし映像だから楽しく見ていられるけど、実際に体験したら自分どうなっちゃうのか、行ってみたい気持ちと行きたくない気持ちがせめぎ合うなー

ただ、行ったことあるにも関わらず動画をみても何一つピンとこないのは残念だったので、もう一回行ってみたいような。でも自分は早い段階から恐怖で壊れてケタケタ笑ってる気しかしないので、そういうのも許容できるつよいこ だれか連れてって…



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