『Slay the Alice』にはお砂糖とスパイスと素敵なものがいっぱい詰まってる(ただしデモ版)
遊んでいる間ずっと「かわいい」を連呼する呪いがかかりました。
そのままでもかわいいドット絵が、よく動くからものすごくかわいい。
マザーグースが「女の子はお砂糖とスパイスと素敵なものすべてで出来ている」というなら、このゲームもそういったものから出来ているんでしょう。
もうね、そのくらいかわいい。
まずプロローグでお水をやる姿がかわいすぎて一瞬で心をつかまれたよ。
お水をもらったあとの草がキラキラと喜んでみえるのもかわいい。
ジョウロが転がる音すら、胸を押さえてうめく程度にはかわいい。
お部屋もかわいい。背景に見える小物でも、カーソルを合わせると説明文が出てくる丁寧な作りに制作者の愛を感じたよ。
ちなみに私は、「月兎耳は多肉だからお水をあげたらマズいのでは?」と変に勘ぐってしまい、一瞬だけ進行不能になった。
ウサギを追って穴に落ちたアリスは、しゃべる「種」を飲み込んでしまう。
"外に出る"という望みを叶えてもらうため、種と一緒にハートの女王に会いに行くというストーリー。
この国には、スパイスの効いたイベントがたくさん。
バラとのダークなやりとりには、「そうきましたか」とニッコリした。
素晴らしい洗礼をありがと。一気に期待値が高まった。
『不思議の国のアリス』だなーって感じる出会いもたくさん。
たぶんチェシャ猫がこの世界で唯一の癒やしなんじゃないかと思える。
しっぽが猫じゃらしでかわいいけど、きっとなでごこちはイマイチ。
手書きの線が踊るマップもかわいい。
アリスがひとマスひとマス、盤上の駒を進めるように移動するのも、なんとなく『鏡の国のアリス』っぽくてかわいいな。
たまには敵に襲われることもある。
ここのテキストけっこう好きなので、バリエーションいくつか欲しいなあ。
もちろんハートの女王にも首を狙われるけどかわいいから許す。
デモ版だから見られるエンディングは2種類しかないけど、どちらの展開もせつなダークで気に入った。どちらかと言うと派手なエンド1が好きだな。エンド2の静けさも良かったけど、「仲良かったっけ?」っていう気持ちが少々。目の色が変わったことには2回みてようやく気づいた。芸が細かい。
クリア時に表示されるイラストもかわいかったよー
てなわけで、とってもかわいいゲームでした!
1プレイ25分程度だし、2回め以降はプロローグもスキップできるので周回もサクサクできるのがありがたい。
イベントはランダムで発生するのでシナリオ収集には運が必要だけど、1度みたらログを見返せるし、そこから別の選択肢を選んでシナリオを取得することも可能なのは便利だった。「あのイベントのあの選択肢の次のあの選択肢の別パターンを見たい…!」なんてときに運に任せてひたすら周回しなくて済むのはストレスフリーでうれしいな。
完成版がリリースされたらぜひ買って、また遊びたいな。
うちにあるニチニチソウや三日月ネックレス、メラコなんかの植物も出てこないかにすこーし期待しとこ。