突然新規事業のディレクターに抜擢されてからすぐにやったことと、いまの課題
こちらはプロダクト筋トレのアドベントカレンダー12月18日(木)の記事です!
はじめてのアドベントカレンダー挑戦ということで、張り切って書いていこうと思います✍️
とは言っても3年目でまだまだ若手で、経験や知識などはほぼないに等しく、そんな中でなんとか振り落とされないようにするのが精一杯なので、その生々しさを綴るのが一番等身大で良い気がしています。
突然の部署異動で、役割や求められることが変わって戸惑っている人とか、これまでの経験値をあまり活かせない場所で活躍をする必要がある人とか、プロダクト開発に関わる若手の方々に届くことを願って筆を取ります。
自己紹介
わたしは今社会人3年目で、ウエディングメディアを運営する会社でWebディレクターをしています。
7月から新規事業の部署にアサインされて、これまではtoCでメディアをつくっていたところから、toBのSaaSをつくることになりりました。
本と本屋とフィルム写真を撮ることが好きです。
異動してからすぐに取り組んだこと
異動してから、誰かに「この通りやってね」と教えてもらえることはなくなるし、ディレクターの先輩もいないし、自分で責任を持たないといけない領域が増えて、最初は正直愕然としながら仕事してました。なんだかんだ周りの先輩や上司に甘えていたんだなあ、とも思わされました。
そんなところで泣きべそかいて終わらないのがわたしの良いところです。まずは自分にできることから一つずつ積み上げていこうと思い、早速行動。
①仕様の理解
②チームづくり
③社内広報
④直属マネージャーの脳内トレース
⑤仕組みの見直し
①仕様と課題の理解
目の前には、PMF前の出来立てほやほやのプロダクト。
わたしがアサインされたときには1円も売り上げを出せていない状態でした。
まず、プロダクトを徹底的に触って仕様に関する細かな質問は全てエンジニアさんにしました。小さな疑問を放置せず、コミュニケーションを丁寧に丹念に重ねてきたことは自分自身の仕様理解につながっただけでなく、プロダクトに対する情熱も自分の中から引き出せたような気がしています。
なぜ売上が立っていないのか仮説を立て、オンラインのアポにも同席させてもらい、実際のクライアントの温度感も自分で確かめていきました。
何はともあれインプット。チームのみんなと同じ情報量を持っている状態を目指して、7月はずっとそんな感じでした。
②チームづくり
良いプロダクトは良いチームから生まれると思うし、その逆も然りだなと思っています。
健全でフラットなコミュニケーションが取れるよう、開発メンバーでは毎日の朝会を実施し、案件ごとのKPTの振り返りも徹底。Slackでもこまめにコミュニケーションを重ねました。
ビジネスサイド側のメンバーとは週に1回の朝会やチーム全体定例を実施し、10月からはプロダクトに対してざっくばらんに会話できる時間を週1回30分でとるなどの取り組みも。営業責任者が大阪に住んでるのでなかなかオフラインで集まることは難しいので、オンラインでの密度を常に考えるようにしてます。
また、月に1回のざっくばらんランチ、月に1回のインプットランチも開催し、みんなが考えていることを知れる機会も設けています。
色々な取り組みの成果もあり、最近私のチームのチーム感が増してきている、と他の社員の方から評価いただけたり、私たち自身で良いチームに近づけてるという実感もあったりして、良い方向に向かって行くことができています。
最近はgatherというサービスも取り入れるなど、引き続きチームづくりに対するコミットは下げることなく、色々なアイディアを実践していこうと思います。
チームのことを考えると、プロダクトのことにも最終的には繋がるのでとても大事な時間だと感じてます。
③社内広報
新規事業は周りの応援が肝心です。なぜならそこには何もなく、なんなら赤字を垂れ流しているわけで、胸を張れるプロダクトというレベルにも程遠いから。だからこそ、いろんな人に応援してもらえるように社内の人とランチしまくりました🍜
今どんなことをしていて、何を考えているのか、をお伝えしたり、一方でどう見られているのか、相手は何を考え、何を実行しているのかお伺いしたりしました。
他部署のマネージャーと話をするのは3年目の若輩者からするとかなり緊張をしますが、弊社の優しさと温かさもあり、断られたことも難しい顔をされたこともありません。それよりも喜んでいろんな話を聞いてもらえますし、アドバイスもしてもらえます。
新規事業に一人目のディレクターとしてジョインし、少し寂しさを感じていたことがこのアクションを通じて、なくなっていきました。
④直属マネージャーの脳内トレース
部署が変わると同時に、ディレクターのマネージャーから、セールス上がりの人がマネージャーに変更され、正直なところ何をどう伝え評価されればいいのかしら…と思うこともあります。
が、まずは一歩近寄ってみることがめっちゃ大事。
何を一番気にしていて、どんなところに目が向いているのか。そういったポイントを常に意識しながら会話をするようにしたり、ド直球で聞いたり。
そうすることで、少しずつコミュニケーションも改善されてきています。
今回の部署異動の人事は、チームに足りないところを補うという意味合いも込められているので、どんな立ち回りをマネージャーが求めているのかをしっかりマネージャーの脳内とリンクさせることも念頭に置いてます。
この質問に対してこういう切り口で返すのか、この課題に対してこういう問いを投げかけるのか、など、意外と普段から意識するとその人の思考の癖が見えてくる。結構面白いのでおすすめです。
⑤仕組みの見直し
新規事業の部署に来て、かなり何もないことがわかったのですが、時々「なんでこれ、こうなの?」ってことがたまにある。
事業がどんどん環境によって形を変えていく段階でもあるので、その時々になるべく最適な、ベターな形であるようにしたいなと思っています。だからこそ仕組みを壊すこともするし作ることもある。
リソースに限りはあるのでミニマムでできることを探す、というのもひとつ大事なポイントだと思います。
なんだかんだ、理解し、理解してもらう、というのが最初のアクションとしてとても大切で重要な一歩。これからも続けていきたいです。
最近の課題と、取り組んでること
⭐️クライアントの声を聞く
⭐️小さくつくる
⭐️戦略の描き方
⭐️クライアントの声を聞く
一応、クライアントの声から生まれたプロダクトではあるのですが、実際売ることができていないのが実情。それだけ、事前ヒアリングとお金を払うというのは、天と地の差がある、ということだと解釈しています。
そして何よりクライアントはクライアント自身が欲しいものを理解していません。結婚式場は日々多忙で、業務改善に投資できている企業はごくわずか。それ以外の式場は正直毎日に手一杯、そんな現実がある。
だからこそ、つくって、みせて、やっと本当っぽい声が聞ける。それでもその本質がどこなのかを見極めてることも抜かりなく。
メディアにいた時は「これが絶対ええやろ!」って状態でリリースしないとダメだと思ってたし、それがその頃は正解だったんです。でも今のチームは正直誰も答えを持っていないから、悩むよりもクイックに検証を重ねることの方がものすごーく大事。
ということをつい最近気づいて実践中です。スピード命。
⭐️小さくつくる
上の部分に通ずるものがあり、1人月エンジニアさんの工数もらってリリースしたけど、全然使われない…という機能のリリースが引き継ぎの時期にありました。
エンジニアさんの工数を有効的に使うにはどうしたらいいのか考えた結果、「小さくつくって、検証をする」ことが一番良いのではないかと思った次第です。いわゆるアジャイルですね。
最近リリースした機能も、本当はこういうロジックで、こういうレイアウトで、こういう動きもできたら最高!というイメージのところから、まず要素分解して、一番最初に検証すべきポイントを見極め、そのポイントだけをリリースしました。
1人月は必要、と言われていた機能を5人日ほどで実装ができ、もうすでにクライアントが利用できる状態になっています。こういうことを積み重ねていく先に、顧客が本当に欲していたものをつくれるのではないかと信じています。
⭐️戦略の描き方
今までメディアにいたときは、チーム単位でこうなっていけたらいいよね、みたいな会話はあったのですが、プロダクトとしての意思決定に携わったことはなく、どういったプロセスでそれらがなされているのかも知りませんでした。
そういう背景もあり、最初は戦略がないことに気づかなかったんです。でも、チームにジョインし、月日が経つ中で、開発案件の優先順位が決められないという事態にもやもやを抱き始めるタイミングがありました。
なぜこのプロダクトがあるのか?
理想のプロダクトとは?
そこへの登り方は?
直近チームでなすべきことは?
上段の部分がふんわりしていたため、自分で判断ができない、という状態が発生していたのだと気付きました。そこで気づいてからは言語化して、チームのみんなに当てて、不慣れではあるものの、みんなが登る山をなんとか決めていきました。
決めるというのはこんなに怖いのだなと思い知りました。
でもこんな貴重な経験ができたからこそ見えてきた世界もあるし、もっともっと良いプロダクトをつくって、それによって業界が1mmでも前に進んだらいいなと思いながら日々仕事をしています。
これから頑張ること
まずはPMFさせる。させるまで諦めない。(シンプル)
次に新規プロダクト。プロダクトを新しくつくる過程に直接関われるのは初めてで、自分が経験した中でも一番大きなプロジェクトになること間違いなし。悔いなくやりきりたいし、素敵なプロダクトをこの世界に産み落としたいなと思います。決意。
最後に
読みにくい点もあったかと思いますし、結構当たり前のことばかり書いていたのでアレですが、私はこのnoteを書いてまとめてみて、やはり怒涛の5ヶ月間だったなあ、これからはもっと怒涛なんだろうなあと噛み締められたので、書いてよかったです。
お読みいただきありがとうございました!
(来年はプロダクト筋トレの筋トレとか読書LTとかにチャレンジしたい💪🏻)
弊社ではPMの募集はありませんが、エンジニアの募集強化しているようです…!
あと学生さんがこれを読むかはわからないのですが、エンジニア・ディレクターの新卒採用も大幅強化してますので是非!
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