子を負ひて(こをおいて)
子を負ひて/雪の吹き入る停車場に/われ見送りし妻の眉かな
<よみかた>
こを おいて
ゆきの ふりいる ていしゃばに
われ みおくりし つまの まゆかな
<この 短歌は どんな 短歌ですか?>
いまは ふゆです。 ゆきが ふっています。
ここは えきの なかです。
かぜが つよいです。 だから、ここまで ゆきが はいります。
電車が きました。 わたしは 電車に のります。
電車の そとに、 わたしの おくさんが います。
おくさんの 背中の うえに、 わたしの こどもが います。
わたしは いまから、 この 電車で、 とおい ところに いきます。
ひとりで いきます。
おくさんと こどもは いきません。
おくさんは わたしを みています。
わたしは、おくさんの 眉<eyebrow>を、 みて います。
かいたひと:まるしま あゆみ
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