ゲーム会社の人に”バグ”について聞いてみた ゲームを作るのは過酷
おはようございます。HYSです。
Apexは大変騒がしい状態になってます。相変わらずです。サーバーダウンも繰り返しているようなので、プレイできたりできなかったり。
実は昨日、ゲーム会社の方と話す機会をいただいて、気になっていたバグについて聞いてみました。
元々noteで相互でフォローさせていただいており、そのnoteが面白くて拝読させていただいてます。
ゲーム会社でプランナーをされている”仕様さん”。
個人でゲームを開発されていたりもするのですが、その様子がnoteで読めますので是非。
昨日はClubhouseでお話しさせていただきましたが、突然の訪問にも関わらず、快くお話しを聞いてくださいました。
普段はコンシューマーゲームを作られているので、自分がプレイしていたゲームを作っている方とお話しできるなんて。これもnoteを書いていたからですね。ありがとうございます。
【バグってわからないの？？】
Apexはシーズンが変わったり、アップデートがあるたびに結構なバグが見つかり、報告されます。
なんでこんなバグが？？
リリースする前にわかりそうなもんだけどな…
万全な状態でリリースするのが普通ではないのかなと思っていました。そんな疑問をゲームを作っている方はどう思っているのか。
今回のApexシーズン8で個人的に気になっていたのが”音”のバグ。突然、リングに触れた時になる音が結構なボリュームで鳴っていたアレです。
スプリット１の終盤ということもあり、プレイヤーにとっては大事な時期。あの音は本当に不快で、アプデ後のバグに慣れていた自分でさえも、さすがに怒りの感情が。
結局あの音の原因は、ヒートシールドにあったようで、ある条件でプレイヤーがヒートシールドを使うと音が鳴るバグだったようです。
仕様さんにこんな質問をしてみました。
Q：バグって事前にわからないんですか？
A：すべてのバグを把握するのは不可能
不可能なんですよ。バグを探すには、起こりうるすべての現象を試す必要がある。そのパターンなんて無限に近いですよね。今主流のオープンワールド系のゲームなんかは特に。
”このマップのここで、このキャラがこのアクションをしたら”
”このアイテムをあのキャラが使って、あの敵に攻撃したら”
Apexで考えても無限にありますよね。起こりうるすべてのことは無理に近い。そうなると、バグをなくすというのは時間がいくらあっても難しいということです。
確かに。と言うしかない。仕様さんはコンシューマーのタイトルを手掛けていらっしゃるので、バグがあると、『申し訳ない』気持ちでいっぱいになるそうです。
僕は無限だからしょうがないのかなと思いましたが、少し前のサイバーパンクの件なんかを考えると、コンシューマーのゲームで返金扱いになるのは余程のこと。
バグを出してしまったことに同情はいらない。バグはゲームを作る側に非があるのは明らかであるとも仰ってました。
FPSもそうですが、ロード(場面の切り替え)が使えないゲームはバグが無数にあるということです。
【ゲームを作るのは死ぬ気】
あの任天堂は【ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド】をリリースする際、200人を動員してチェックをしたとか。
規模感がピンと来ないかもしれませんが、ゲーム開発ではおよそ、ビッグタイトルのゲームは100人ほど、中規模で50人ほどの人が動いているようで、ざっとその予算は1人につき、100万円ほどかかるそうです。
200人×1,000,000円
1ヵ月で2億円です。ブレスオブザワイルドは2億かけてチェックしたということですね…
もちろんおおよそではあるので、タイトルやゲーム会社によって様々。
だいたいのゲームは開発から2~3年をかけて作るそうなので、それはそれは恐ろしい話。
売上5億円突破！！
(実はまだ赤字ですけど…)
みたいな状態。
中には5年、10年かけてリリースできないということもあり、悲惨です。長い時間をかければ面白いゲームができるということでもないようなので、ゲームを作るというのは色んな意味で過酷です。
これも驚きましたが、最初からゴールを見据えて作っていないこともあるようで、途中で模索しながら進むことも珍しくないようです。
怖すぎる…
また、開発メンバーと運営メンバーの距離感や、メンバーも変わるのですべてに対応していくのも難しくなってくるとのことでした。
Apexのような基本無料ゲームは売上を作るコンテンツを作り続けなければいけません。
ただ、現状のApexの場合は普通にプレイできる環境さえあればユーザーは満足しますよね。今は普通にプレイすることすら困難。
売上をあげるにはまずはバグに対処することが一番でしょう。
Apexは母体がEAなので赤が続けば終了することもありえます。頑張れApex…
【さいごに】
バグについて聞きたかったのですが、ゲームを作ることとはみたいな話をたくさん聞かせていただきました。
僕のアホみたいな質問にも丁寧に答えてくださいました。
最後に、仕様さんが仰っていたことで、お伝えしておきたいことが。
プレイヤーの感想は本当に嬉しい
これは間違いないそうです。何が良かったのか。悪かった面も踏まえて感想などを発信すると、ゲームを作る側は意外と見てくれているそうですよ。
EAのアジア環太平洋エンゲージメントの担当として、日本のユーザーの皆さんのことをいつも見ており、声を聴きたいと思っています。そして今回発生している一連の問題にのみならず、これからもRespawnに、その声を届けていきます。みなさんのご協力に感謝いたします。 pic.twitter.com/3tdapErkW1
— Liam McClure 💭 (@_LMcClure_) March 24, 2021
あとはApex運営に頑張ってもらうしかない。
ということで、明日は先日のイベント、リングフューリージャックについて感想書きます。かなり、厳しい声が聞こえて来ていましたが、僕はある部分は評価できるイベントだったのではないかなと思っています。
今日はここまで。ありがとうございました。
HYS
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