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<少額訴訟記7>大家へ内容証明を送付
・2023年12月下旬
話の通じない大家とサヨナラするため、賃貸マンションを退去
・2024年3月初旬
敷金から控除される修理費用34,200円(後日減額され24,200円)に納得がいかず、少額訴訟へ踏み切る
・2024年4月下旬
裁判で勝訴的和解が成立し、敷金全額を取り返せることに
内容証明を送付
2024年2月中旬
大家へ内容証明を発送
無料法律相談へ行き、裁判所に問い合わせをしたその日、早速e内容証明の利用登録をした。
e内容証明とは、郵便局の窓口へ行かずとも内容証明を出せるオンラインサービスのことである。
さっさと行動したい派なので、翌日にはもう内容証明を発送していた。
本文を1枚に抑えたが、それでも1,615円かかった。
通知書
有限会社◯◯
代表取締役◯◯殿
私は、◯◯年◯◯月◯◯日から貴社賃貸物件(物件所在地:◯◯、物件名称:◯◯、部屋番号:◯◯号室)を賃借し、2023年12月◯◯日に本賃貸物件の明け渡しを完了しております。
従って貴社には、私に対する100,000円の敷金返還義務が発生しておりますが、先日貴社から届いた敷金精算書には、修理費用として35,200円を敷金から差し引くとの記載がありました。
私は、この費用を私の負担として敷金から差し引くことに同意しません。つきましては、2024年2月末日までに敷金100,000円をご返還下さい。なお、上記期間内に上記金印全額のお支払いがない場合は、直ちに裁判所で少額訴訟をする手続きに入りますことを念のため申し添えます。
入金先口座
◯◯銀行 ◯◯支店 普通1234567
2024年2月◯◯日
敷金精算書に記載の各項目に対して、一つ一つ「この項目の修理費用はこういう理由で支払わない」という旨を書いていこうか迷ったが、結局はやめた。
そのために文章の構成を考えるのが面倒だし、文量が膨らむと送料もかさむ。
何より、内容証明を出しました、という実績をとりあえず作りたかった。
大家からの応答なし
内容証明には、心理的圧迫を与える効果がある。
相手をびびらせることができる。
こんな意見をネットで見かけたが、内容証明というものを過信しすぎではなかろうか。
内容証明なんて、所詮はちょっと上質な紙切れにすぎないのだ。
こんなお手紙を出しましたよ〜、と第三者に証明できるというだけ。
とはいえ、淡い期待もあった。
この紙切れを受け取ったことで、大家の気が変わればいいなぁと。
結果、そう都合のいいことは起こらず……。
大家からの連絡はなく、もちろん入金もないまま、静かに2月が去っていった。
内容証明なんてただの脅し。
大家はそう確信しているのかもしれないが、私は新住所がばれるというリスクを冒してまで、この書類を送っている。
無視するのであれば、次のステップ(少額訴訟の手続き)へ駒を進めるだけだ。
話がそれるが、大家は、個人ではなく法人(有限会社)として不動産賃貸を行なっている。
大家の豪邸と有限会社の住所が同じなので、自宅兼事務所なのだろう。
大家と接するとき、社会人を相手にしている感じがしない。
一族の資産管理会社なのか何なのか知らないが、一応会社の代表取締役なのだから、その自覚を持って働いてほしい。
単なる興味でこの会社のT番号を検索してみたが、「検索対象の登録番号は存在しません」と表示された。
どうせインボイス制度とか知らないんだろうなと思った。