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<少額訴訟記3>賃貸マンション退去の日

・2023年12月下旬
話の通じない大家とサヨナラするため、賃貸マンションを退去

・2024年3月初旬
敷金から控除される修理費用34,200円(後日減額され24,200円)に納得がいかず、少額訴訟へ踏み切る

・2024年4月下旬
裁判で勝訴的和解が成立し、敷金全額を取り返せることに

*記事には多少のフィクションを含みます


大家が立ち会いを拒否

2023年12月下旬
賃貸マンション退去

このマンションは大家の自己管理物件なので、管理会社は存在しない。

契約書の記載通り、仲介業者宛に解約通知書を送ったが、彼らはあくまで解約通知書を大家へ「仲介」するだけ。

退去の立ち会いには、大家本人が現れると聞いていた。

しかし、大家は立ち会い業務を仲介業者へ投げた。


退去当日、豪邸の庭でガーデニングに興じる大家の姿が見えた。

他の用事と重なって都合がつかない。
なんてことはなく、私達夫婦と顔を合わせたくなかっただけである。

仲介業者からすれば迷惑な話だろうが、こちらも大家と話したくないので助かった。


仲介業者の立ち会い

以下、仲介業者の担当者からの話。

──本来は大家さん自身に立ち会ってもらうんですけど、そちらの会社でやってくださいと言われてしまいまして。

──何か確認事項があるかもしれないので、直接お話しされた方がいいんじゃないんですか? って言ったんですけど、断固として、自分は行かないとおっしゃられたんです。

──だから代わりに私が来させてもらったんですけど、退去時のチェックリストとかがあるわけでもないので、鍵を返してもらうくらいしかやることがないんですよね。
部屋も綺麗にされてますし、特に問題もないと思いますよ。


退去の立ち会いはすぐに終わった。

担当者はその足で、真裏の大家宅へ向かって行った。

この仲介業者は、おそらく契約時の仲介手数料しかもらっていない。

無償労働、本当に気の毒だ。


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