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医学部編入を思い立ってから合格するまでの半年間の流れ

備忘録も兼ねて、医学部学士編入を思い立ってから、合格するまでの、慌ただしく・行き当たりばったりの半年間の流れを書きます。これから対策する方が、もっと効率的に取り組めるための一助となれば幸いです。

※この記事では大まかな流れを書き、具体的なコツなどは別途書こうと思います。

冬の終わり ~対策開始~

 まずは、某フリマアプリで某有名予備校K〇LSの学士編入用の生命科学の教材を購入し、読み始めました。最初に「要項集」を読んでみたのですが、用語を知らないせいか頭に入らなかったので、「完成シリーズ」の問題を解くことにしました。しかし、こちらも分からないことだらけで数十問解いた段階で限界を感じ、方針転換することにしました。
というのは、私は大学受験の際は、物理・化学を選択しており、生物に関しては基礎レベルの理解もできてないことに気づいたからです。
 そこで、高校生物用の問題集を解き始めました。こちらは、初学者でも解説が読みやすく、半月程度で1周できました。これと並行して、通勤などの合間時間は高校生物対策用無料アプリを解きまくっていました。今の時代、受験勉強はアプリを利用したほうが効率良いなと痛感しました。問題集にしろアプリにしろ、解説だけで分からないことは、Google先生で検索しました。医歯薬系問題の解説サイトは、日本語サイトもかなり充実しており、知りたいと思ったことは、7~8割方Google検索が答えを教えてくれました。高校生物範囲を手早く1周することを心掛けながらも、自分の興味あるところはネット検索で調べて多少深堀りしたのが、振り返ると良かったのかなと思いました。

春 ~KALS模試×2~

 予備校には通わなかったのですが、受験生全体の中で今の自分がどの程度の立ち位置に把握したかったので、KALS模試を受けることにしました。1回目の模試は、記述式の模試でした。結果は、生命科学が下位10%くらい、英語・物理・化学は平均以上でした。生命科学はかなり対策しないといけないことが分かりました。一方、英語・物理・化学に関しては、ほぼ無対策で平均点以上を取れたので、案外いけそうな気がする~♪と思ったのを覚えています。
 2回目の模試は、マークシート方式でした。こちらの模試は生命科学を対策してから、数か月経過しているので、生命科学の順位が上がっているのではないかと楽しみにしていましたが、結果は生命科学単独では下位30%くらいで、大して順位が上がりませんでした。解答解説に、各問題の受験者全体の正答率が載っていたのですが、私が全く分からなった問題(例えば、この時点では言葉も知らなかったIgGやIgEの特徴についての問題)が軒並み正答率80%以上となっており、受験者の生命科学のレベルの高さを思い知らされました。この結果を受け、今年合格するのは厳しそうだなと直後は思いました。しかしながら、2か年計画だとダラダラとしてしまいそうなので、今年合格するつもりで、対策しようと心に決めました。

初夏 ~1つ目の大学を受験~

 暑くなってきた頃、1つ目の大学の1次試験でした。この大学は、難問題が出ることが有名でした。
 さて、まず大変だったのは、出願準備です。自己PRを含めた志望動機の作成が難航しました。というか、この時期は、仕事しながら、勉強しながら、志望動機作成しながら、他に個人的な用事もあり、突っ走っていただけという感じでした。志望動機も今見返してみると、ロジックや流れが破綻しているところがあり、こりゃあかんわという感じでした。
 勉強はほとんど生命科学に絞っており、受験日までに、高校生物問題集を2周し、KALSの完成シリーズを1周し、要綱集の流し読みと章末問題を1周しました。完成シリーズと要綱集は1周したと言っても、分からないところは多々ありながらそれは放置して、とりあえず1周したという状況です。
 過去問をフリマで少し購入しましたが、直前で無料で掲載されているサイトを見つけて、そちらを利用しました。過去問も解いてはみましたが、難問が多く、理解できない問題が多かったです。
 こんな状態で受験日を迎えたので、まず受からないだろうけど、1%でも受かるためにベストを尽くそうと思いました。体調管理や時間配分などに気を付けてベストは尽くせたと思います。今振り返ってみると惨敗・討ち死にだったと思いますが、受験日~合格発表日までの間は、「もしかしたら受かってるかもしれん」と淡い期待を抱いていたことは確かです。結果はもちろん不合格でした。。。

お盆 ~学習が楽しくなり、飛躍的に生命科学の実力が上がった気がする。~

 学士編入試験は2大学のみ受ける予定でした。仕事もそんなに休むわけにいかず、体力・金銭的にも2大学がちょうどよいかなと思ったからです。
 2つ目の大学の1次試験は秋の予定でした。会社の夏季休暇が、まとまった時間の取れるほぼ唯一の時間でした。この時期は、自習室に籠もり、朝(時々昼)~晩まで勉強していました。この時期は、生命科学の用語の意味が分かってきて、要綱集も比較的スイスイ読めるようになった時期でした。そして、知識の点と点がつながり線になる感覚が得られた時期で、生命科学の勉強するのが楽しくなった時期です。つまり、生命科学の勉強開始して約4か月(といっても平日夜の少しと休日の勉強のみ)で、楽しめるくらいにはなってきたということです。
 また、この時期はKALSのテストバンクという、KALSが有料で提供している、選択式問題と解説のアプリのようなものを解きまくっていました。これを何十回も繰り返して解き、お盆休みの終わりにはテストバンクの難しい問題でも正答率95%以上には解けるようになっていました。
 
また、2つ目の大学の出願準備(志望動機作成など)は、1つ目の大学に出したものをベースにして微修正したので、そこまで時間をとられませんでした。過去問も多くフリマ等で出回っており、生命科学は10年弱入手し、解きまくりました。英語や理科も5年分程度入手し、解きまくりました。
 この時期(他の時期も)、私が勉強できるように協力してくれた家族には、感謝しても感謝しきれません。
 振り返ってみると、このお盆休みの時期が、私の実力がアップし、合格できることとなった、運命を分ける「天王山」「関ケ原」だったと思います。学習が楽しくなってきたら、その時ば伸びやすい時だと思うので、体力の続く限り勉強した方が良いと思います。

秋 ~2つ目の大学の1次・2次試験~

 1次試験は、実力を出し切ればワンチャン通過できるかもしれないと思って臨みました。1教科目で時間配分をミスり、白紙箇所が多くなってしまいましたが、その失敗を引きずらず、残りの教科はベストを尽くしました。
 1次試験後、すぐに2次試験(面接や小論文)の対策を始めるべきでしたが、面接には苦手意識があり、また小論文は対策方法もよく分かりませんでした。さらには、この時期、仕事もやや忙しく、ストレスフルな生活だったと記憶しています。面接対策は、想定質問と回答をつくり、ひたすら覚えました。小論文対策は、参考書を数冊買い、よく出るトピックなどをみていましたが、有効な対策ができたかは不明です。
 試験当日、まずは小論文からでした。分量がとても多く、時間配分に失敗したのか、とても長文を書いたところと、短文を書いたところができてしまいました。それでも、すべても問題に少しでも書いたのは良かったかなと思います。面接は、緊張しましたが、面接官は穏やかで圧迫ではなかったのが幸いでした。想定した質問が7割くらいで、残り3割は不意をつかれて、答えにくいものもありました。優等生的な回答をすべきか、本音ベースで答えるべきか迷いましたが、基本的には本音ベースで答えました。というか不意を突かれた質問に対しては、本音ベースでしか答えられませんでした(^^;
 結果的に、合格できたので、本音ベースでの回答は良かったのかもしれません。

最後に

ここまで拙い文章を読んでくださりありがとうございました。1番印象深いのは、お盆休み頃、生命科学の実力が上がってきて、用語の意味が分かり、参考書の文章が以前よりスラスラと読めるようになってきて、学習が楽しくなってきたことです。ある程度理解できると、自分なりの疑問点をもつことができるようになり、それをネット検索して分かると、さらに楽しくなったのを覚えています。この段階まで来ると、勉強は苦痛ではなく、むしろ快でした。
 何かを学習・習得する際は、最初の苦しい時期を乗り越えると、その先に楽しい時期が来るのかなと思った次第です。(ただし、さらに先に行くと自分の限界や壁を感じて息詰まるのが、世の常なのかもしれませんが。。。)


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