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海苔。

海苔はだいすきだけれど、けっこう当たりはずれがあったりする。美味しいモノはお値段もそれなりだ。まあ、オレぐらいになると大抵美味しく頂いてしまうけれど、意地汚いだけだろう、なんて言わないで欲しい。貧乏がいけないのです。

オレの家ではかなり頻繫に食うのだけれど、家によっては余らせてしまうらしい。沢山お歳暮で貰うのかもしれない。それで、余った分がこちらに回って来ることがある。有り難いことですじゃ。

さて、頂いた海苔は結構な量だったので佃煮にした。

鍋に出汁を入れておいて、そこに焼き海苔をちぎってパラパラと入れていく。よくほぐしておかないと終いまで塊のままだったりするので気を付けたい。大抵オレの場合は少し塊がのこる。雑な性質。

火をつけて、味醂や醬油で好みの味をつけて煮込む。薄めにしておいたほうが煮詰まったとき調整がきく。甘味を入れないで塩だけでも旨いのだが、この日はちょっとだけ甘くして醬油味にした。

水分が無くなってきて好みのかたさになったら出来上がりだ。きれいな瓶に入れておけばしばらくは大丈夫、何日とかは自分で判断、早くに食っちまった方がいいに決まっている。

これを小皿にとってそのままで旨いけれど、ちょっと山葵を入れて混ぜるとこれまた最高、練り梅もいいね。いっぺんに沢山混ぜてしまうと山葵の風味がとんでしまうので食べる分だけしたほうがいい。

パンにバターして焼いたところにのせたら旨いと思うのだけれど、まだやっていないオレだった。




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