積読本・もう一度
本棚、ベッド脇、テーブルに、
次読むために積み上げられた、
「積読本」(つんどくぼん)。
300ページの本は、一気には読めない。
気づけば「積読本」が生まれる。
気にした時に、気がむいた時に、
手の届く場所に、「積読本」がある。
「積読本」を手にするには、理由がある。
「もう一度」没頭したいとき、
「もう一度」確認したいとき。
すぐに、戻れる世界がある。
ときたま、
本と別の本の内容が、重なるときがある。
「もう一度」確認することで、
要するに、同じなのか、
別の角度の、違った意味合いなのか。
「積読」は、思考につながりを生む。
同じ一日でも、同じ本でも、
「積読本」を手にすると、毎回、発見がある。
自分が年を重ねるように、本も重なっていく。
今の自分が、いつか将来の自分とつながる。
本だけでなく、
知識や経験も積み重ねようと思う。
私が人生を知ったのは、
人と接したからではなく、本と接したからである。
アナトール・フランス