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イライラや不眠の方は「青亅の食材

江戸時代の日本において、将軍や大名の健康を守る重要な役割を担っていたのが御典医や典医です。
漢方の起源になっている中国伝統医療にも御殿医といって同じく高貴な方の専門医が存在していました。
これらの医師(御殿医)は、病気の治療もさることながら、病気にさせないための健康管理に特に力を注いでいました。この考え方は、中国の始皇帝の時代からの伝統であり、宮廷での医療や衛生管理を通じて役人や皇室の健康を守る上級官職でした。
党中医師は患者の手相を見ながら右側の手相から本人の、左の手相から伴侶の健康状態を診ることもします。それは今起こっている体の症状と未来に出てくる症状や生活環境によって起きやすい症状まで見逃さないためです
こういったメソッドは受け継がれている家伝であり通常の中医師ではできません。

「下医」は病気を治せない医者
「中医」は病気の治療ができる医者
「上医」は病気にさせない医者といわれており

御殿医はその上医の考えを具現化する専門家であり、治療よりも健康な体づくり、すなわち養生法に重点を置いていました。現在も私たちは、この養生法をセルフメディケーションとして取り入れ、健康維持に努めています。美と健康を意識する現代人にとって、御殿医が大切にしていた予防の智慧は、今も変わらず重要な指針となっています。

最も最高の医者は病気を治す者より、病気にさせない者である

未病を見逃さない

長い歴史の中で、御殿医として仕えた医師たちは、高貴な方達の健康を守ると同時に、治療で知り得た秘密を守る役目も担っていました。また病気にさせてしまったこと自体が許されないという時代もあり、彼らは日々、健康を維持するための研究と実践に力を注いできました。現代の私たちも、小さな体調の変化を見逃してはなりません。それは体からの重要なサインかもしれません。

日常に追われる中で、体の不調を市販の薬で一時的に抑えることはできますが、これは根本的な解決にはなりません。むしろ、体へのストレスを増加させることにもつながります。昔の人々は、サプリメントに頼らず、食事から栄養を摂り、体調を整えていました。これは医食同源という考え方で「薬」も「食べ物」も同じというもので日々の食事で病気を予防、治療しましょうという考え方です。

5つの食べ物の色から今の自分に必要な食材を見つける

党中医師がお勧めするのは、カラーフードセラピーという考え方です。これは、食べ物の色を通じて、自分の体調を管理する方法です。各食品の詳細や栄養成分を一つひとつ覚えるのは大変ですが、赤や緑などの色で食べ物を選ぶことは簡単で分かりやすいでしょう。この食生活の工夫を通じて、健康な未来を築いていくことができます。ぜひ、皆さんも日々の食事に取り入れてみてください。

カラーフードセラピー

食事における色の重要性に目を向けてみましょう。今回ご紹介するのは「カラーフードセラピー」といって食材を色別に分類し、それぞれの色が体調や健康に与える影響に着目した食事法です。具体的には、青、赤、黄、白、黒の5つのカラーグループに分けられます。

色とりどりの自然の恵みの色は私たちにパワーを与えます

今回はその中から「青」の食べ物に焦点を当てて解説します。この色の食材にはどのような特徴があり、私たちの健康や美容にどのように貢献するのでしょうか。青い食材が持つ栄養価や、日々の食事にどのように取り入れることができるかを、一緒に見ていきましょう。

「青」の食材は「肝」を養う

まずはこちらの五行配当表をご覧ください

体調から色彩まですべて五行に配当される

五色の「青」の部分を見ると「東・春・肝・酸」などと深い関係があることがわかります。
更にもう少し詳しい五行配当表には「胆・目・怒・筋」なども関係があることがわかりますが 皆様にはこちらの五行配当表で解説します
先ず「肝」ですが西洋医学で肝というと肝臓ということになります
しかし漢方で「肝」とは自律神経や情緒などをコントロールする臓腑を指します。
西洋医学では情緒は脳でコントロールされると考えられていますが漢方では肝でコントロールすると考えられていて、肝の働きがのびやかでないと
イライラや不眠の原因になったり鬱々とする原因につながるとして治療されています。
気を付けていただきたいのは「肝」は「肝臓」ではないという認識です。
よく肝臓が悪い人は怒りっぽいとか 顔色が悪いといわれますが
まさに「肝」の不調があると情緒も不安定になるという考え方からきています

青の食べ物には見た目が青いだけでなく五行配当表に従って「酸味」のある食べ物も含まれます
五穀では「麦」が青に分類され 青いテーブルコーディネートなどで肝や胆を癒すことも可能です

緑が青に当たります。

具体的な食材は
にら・よもぎ・しそ・枝豆・ピーマン・三つ葉・きゅうり・小松菜・春菊・アスパラ・セロリなど葉野菜や緑のお野菜になります
酸味のある食材は梅やオリーブの実
フルーツはメロン・キウィフルーツ
海産ではサンマ・アジ・サバといった青魚やわかめや海苔などです

ではどんな症状の方が「青」の食材を取り入れたら良いのでしょう?
そちらを解説していきます

木タイプは「青」の食材

もう1度上にある五行配当表を見てみましょう
1番上にあるのは健康のタイプになります
「青」の食材のタイプは「木」の方になります。

木の方の症状は以下の通りです
✅イライラして怒りっぽい
✅目が疲れやすい
✅白目が充血しやすい
✅特に右の肩や背中が凝っている
✅不眠傾向
✅夜中にパっと目が覚める
✅貧血でないのに顔色が悪いといわれる
✅足がつりやすい
✅生理不順・生理痛・生理前後のイライラ
✅爪が割れる

木タイプはこんな人

木タイプ(青の食材をお勧めしたい方)はどんな人なのでしょう?

西洋医学では性格と病状は関連付けられませんが おもしろいことに漢方では性格でなりやすい病気などを探ることができます
ですのでご自身の食事だけでなくご家族に木タイプの方がいたら
「青」の食材を入れてあげると良いでしょう

木タイプの方は普段ハツラツとしていて家庭や職場でも中心となって張り切る人なのですが、ちょっとしたことでカッとなり、うまくいかないと不機嫌が長く続いてしまうのもこのタイプの方の特徴となります。
怒りは「肝」を傷つけますのでイライラ怒ってばかりいるために肝・胆が疲れやすくなり肩こりや目の疲れの元となっているといえます。
また血の巡りが悪いことにより生理不順や生理痛も起きやすくシミや吹き出物などの肌トラブルも多くなってしまうのです。

イライラが治まらない。不機嫌になりやすい

木タイプをまとめるとこんな方です
:パワフルな性格だがちょっとしたことで落ち込む
:めまい、立ち眩みをよく感じる
:まぶたがピクピクする(チック症状)
:生理中に便秘しやすい
:シミができやすい

そんな方に摂っていただきたいのが「青」の食材です
「肝」は肝臓、胆のう、ホルモン、自律神経系に当たります。
体の中で血液をきれいにする解毒の機能が関わっているため「肝・木」タイプは血の巡りが悪くなります。
このため肩こりや肌のシミやたるみも出やすくなります。
元々このタイプは丈夫で大病しにくいのですが、その頑丈さが仇となり過信してオーバーワークになりがちです。
季節的には「春」と関係が深いため、新入学や就職、転職などによる人間関係のストレスでいわゆる五月病にもなりやすいです
なるべく転職や引っ越しなどは春は避けましょう
青の食材を意識的に多く摂って ストレスが溜まらないようご自身が癒されるものを探してみたり「酸」の梅干しなどをイライラしたときに摂ってみましょう

たっぷりのグリーンサラダを酸味の効いたドレッシングで戴きましょう


食べ物だけでなく生活習慣も非常に重要です
木の方は週1日はデジタルデトックス(スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデジタル機器と意識的に距離を取り、心身の疲労やストレスを軽減しようという試み)の日を作り 就寝時間を1時間早めるなどして心を養いましょう

次回のテーマ

次回は「赤」の食材についてお話しします
楽しみにしていてください

日本の女性に警鐘を鳴らす「自分を大切に生きること」
御殿医七代目 党慶惠中医師が監修する漢方で女性の未病を改善、サポートする資格です。

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