「気」は数値化できないけど実は無茶苦茶大事!
はじめに気血水のおはなしをさせてください
漢方の「気血水(きけつすい)」は、体の健康を保つために欠かせない3つの要素を表しています。これをバランスよく保つことが、漢方の基本的な考え方です。でも「気血水」と聞いても難しく感じるかもしれません。
今回は、この3つを初心者でもわかりやすく、日常生活に置き換えながら説明していきます!
1. 気(き)— エネルギーの流れ
「気」は、目には見えませんが、その人がもつエネルギー(正気)のことで
・あの人はオーラがある
・あの人はカリスマ性がある
そういったエネルギーも「気」と言えますし、
・元気がない
・気力がない
・気持ちが塞ぐ
など「気」は私たちにとって重要なエネルギーです。しかし西洋医学では数値化できずケアしたり治療したりすることが難しいです。
生きている人にはあって死んでしまった人に無いのも「気」です
私たちが元気に活動できるのは、この「気」がしっかり流れているから。もし「気」が不足したり、停滞してしまうと、疲れやすくなったり、やる気が出なかったりします。
気のバランスが崩れると…
疲れやすい、やる気が出ない
ストレスがたまりやすい
気持ちが沈んでしまう
日常に例えると、スマホのバッテリーみたいなもの。バッテリーが切れると動かなくなってしまうので、定期的に充電=休息や食事で「気」を補うことが大切です。
2. 血(けつ)— 体に栄養を届ける
「血」は、体中に栄養を運ぶ役割があります。血が十分に巡ることで、肌や髪が健康に保たれたり、内臓が正常に働いたりします。もし「血」が不足すると、冷え性や貧血、顔色が悪くなったり、心の元気も失いやすくなります。因みに「血余」(けつよ)という言葉を聞いたことはありますか?
余った血が髪の毛にいきますので血が十分でないと薄毛になってしまいます
「血」は、まるで植物に水をやるようなもの。十分な栄養を与えないと、花も元気に咲きませんよね?体も同じで、栄養が行き渡らないと元気を失ってしまうんです。
血のバランスが崩れると…
顔色が悪くなる、肌がカサカサ
冷え性、貧血のような症状
イライラしやすい、情緒不安定
3. 水(すい)— 潤いと代謝をサポート
「水」は、体の潤いを保つもので、血液やリンパ液、体液全般を指します。
涙、唾液、鼻水なども「水」になります。また漢方では「津」と呼んだりします。水分が体にしっかり行き渡ることで、代謝がよくなり、老廃物もスムーズに排出されます。しかし、「水」が滞るとむくみやすくなったり、逆に不足すると乾燥や便秘などが起こります。
「水」は、川の流れのようなもの。流れが滞ると、川が濁るように体も不調が出てきます。水分補給や汗をかいて、しっかり流れを良くすることが大事です。
水のバランスが崩れると…
むくみやすい、体が重い
乾燥肌、便秘
めまいや頭痛
何が多いといいですというものでなく気血水はバランスが整っていることが重要です。
今日は「気」についてお話していきます
「気」のはたらきは
ものを動かす・・・運動や血液循環
体を温める・・・体温を正常に保つ
バリア機能・・・体表面を守り、ウィルスや寒さの侵入を防ぐ
変化させる・・・飲食したものを栄養分に作り替える
もちあげる・・・尿や体液の漏れ、内臓下垂を防ぐ
気は胃で作りますので 胃を養うことが気を補うことになります
「気」は朝作られる
「気」は朝、胃で作られます
やる気とか元気とかエネルギーが朝に胃の中で作られると聞くと何だか変な感じですが実は体内時計で気血水は作られています
朝5:00~7:00 大腸(不要なものを体外に出す:排便)
7:00~9:00 胃(必要な物を体内に取り込む:朝食)
9:00~11:00 脾(気血水が作られる)
といった感じです。
なので「気」が足りない方は朝食を重要視する必要があります
バタバタ忙しく何か適当にを掻き込んだり、何も取らないという方は
1時間早く起きて朝食を充実させるだけでも、かなり気を養うことができます。朝、食欲がない方は夜遅くに食事を摂って消化に気血水を使ってしまっていることが考えられます
夕ご飯というように夜ではなく なるべく早い時間に摂る努力をしてみましょう
夜メンテナンス無しで朝を迎えているイメージですね
これでは日中のパフォーマンスや集中力も下がってしまいます
ぜひ朝食を美味しく食べられる工夫をしてみて下さいね
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