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  • おはなしのやつ

    作ったおはなしやあとがきをまとめてます

最近の記事

#28 今日はちょっといい日だ

そういえば。 ここんとこ、ずっとイライラしている。 それは大抵は仕事のことで。 「今年は減収減益の見込みだから無駄な残業しないように」という通達が、僕ら現場に下りてきて。 それはもはや「残業禁止」とイコールだから、残業したくてしてるんじゃないのに無駄とはなんだとも思うし、それなら仕事量を減らしてくれとも思ったり。 結局、仕事こなすには隠れてサービス残業するしかないのに、見つかれば自分の懲戒事案になるという理不尽さに辟易したり。 売上成績の悪い社員を、本人だけが分かるよう

    • #27 流行には乗っていくタイプ

      休職してた頃のお話。 家族や親しい友達以外に外の世界を覗いてみたくなって、初めてX(Twitter)をやりました。 自分と同じように心がひび割れて苦しんでる人が思ってた以上に多いことに驚いたけれど、それだけでちょっと安心できたりもして。 と同時に、世の中のトレンドに触れたりして。 ずっと同じ生活を繰り返してると情報って偏ってくるもんで、別の角度から見た世の中では知らないことが流行っていたりして新鮮でした。 その頃、自分自身のことをちゃんと知りたいと思って、MBTIなるも

      • #26 悪習慣から解き放たれる

        どうも、へそのよこです。こんにちは。 ぶらりと買い物に行った先の本屋さんで「人生は気分が10割」という本を買いました。 ビジネス書のランキングに入って並んでたので、少しだけぺらぺらめくって見ていたら。 おすすめする106の習慣のひとつに「元恋人のSNSパトロールをやめる」というものがあって、思わず笑ってしまって、それが購入のきっかけになりました。 要するに。 自分が今幸せかどうかを相対的に見るために、別れた恋人の様子をネットストーキングするような時間の無駄はやめなさいと

        • #25 おやすみのうた

          書いては消し。 消しては書いて。 はて。 書きたかったことは何だったかしら。 弱い自分を打ち明けたかったようでもあるし。 社会を風刺するような気持ちでもあったし。 人に翻弄される自分を断ち切りたくもあったし。 壮大な哲学を語りたかったのかもしれないし。 言葉を並べて崩し。 積み上げたものの違和感のかたまり。 はて。 書きたかったことは何だったかしら。 こんな夜はサッサと寝てしまおう。 また明日の僕は何を書こうとするのだろう。 明日こそ形になりますように。 おやす

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        • おはなしのやつ
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        記事

          #24 僕のいのちが消えるまでに

          どうも、へそのよこです。 「死ぬまでにしたい10のこと」という映画、知ってますか? と尋ねている僕もちょっと記憶が曖昧で。 いや、面白かったのは間違いないのだけれど。 調べてみると2003年カナダとスペインの合作映画だそうで、かれこれもう20年以上前の映画でした。当時話題にもなった作品なので、観た人も多いと思いますが。 あらすじは。 主人公は23歳の女性。結婚し、夫も子供もいる。 そんな中で突然、2ヶ月の余命宣告を受けてしまう。 生命の終わりを知った彼女は、死ぬまでにし

          #24 僕のいのちが消えるまでに

          #23 あとがき「あふれる気持ちが呪いになる」

          どうも、へそのよこです。 #21と#22で短いお話を書きました。(こちらからどうぞ↓) 今回はいわゆる不倫のお話です。 元になるお話はありますがフィクションです、念のため。 主人公視点で語られるものを書いてみたくて。 あと。 今の世の中、不倫とか婚外恋愛とか、プリンとか(それは美味しいやつ)、そういう話をよく目にするじゃないですか。 芸能人とか著名人のやつはともかく。 今はSNSとかがあって、普通の人たちがある程度自由に言葉を発信できるだけで、きっと昔から目に触れない

          #23 あとがき「あふれる気持ちが呪いになる」

          #22 あふれる気持ちが呪いになる(後編)

          (前編はこちらからどうぞ↓) 倫から外れた二人の関係。 続けると止めるの分かれ道。 止めるを選んだものの、まだ続ける道にいる。 今なら少し戻るだけでまだ別の道に変えられる。 でも。 まだ残っている好きだという気持ち。 彼女が逆上するのではという恐怖心。 まだ実はもしかしてという淡い期待。 一度掴んだのに手放すことへの執着。 そんなものが袖を引っ張って、今のまま先に進ませようとして。こんなこと誰にも話せず、四六時中悩ませてくる。 頭の中がマーブル模様にかき混ぜられたよう

          #22 あふれる気持ちが呪いになる(後編)

          #21 あふれる気持ちが呪いになる(前編)

          感情って液体だと思った。 時にそれはさらりとしていて。 時にそれはどろりとしていて。 溢れ出した液体は足もとに溜まり。 澱んで。腐って。乾いて。 動きたいのに、いつかの感情が足を固める。 だから。 これは呪いだと思った。 僕には好きなひとがいた。 人並みでない苦労を抱えながら、それでもいつもにこにこ微笑んでいたひと。素敵だなと思った。 すぐに惹かれ合って、二人で会うことになった。 「緊張しいだからうまく話せなかったらどうしよう」 事前に彼女はメールでそんな風に言って

          #21 あふれる気持ちが呪いになる(前編)

          #20 「報われる」とは

          頑張っていれば、いつか報われる。 頭の中で繰り返し繰り返し唱えた。 呪文のように。 それでも耐えきれなくなって。 心がぎしぎしと動きにくくなって。 僕は適応障害という肩書きを手に入れた。 頑張っていれば、いつか報われる? それじゃあ報われる前に転んだ僕はどうなる? 頑張っていれば報われるんじゃなくて。 もしかして、報われるまで頑張らなくちゃいけなかったんじゃないのか? それなら、僕はもう報われることもないのだな。 途中でレールから外れたのだから。 上手とは言えなかった

          #20 「報われる」とは

          #19 あとがき「ノイズ ノイエス」

          どうも、へそのよこです。 #17と#18で短いお話「ノイズ ノイエス」を書きました。 かなり前に思いついた物語を。 ものすごく短く短くして。 所々で設定を変えたりして。 話が展開する直前までを切り取った形が、アレです。 本来のお話は。 世界がまったく違う二人の主人公。 それぞれ互いの世界を認識してないけれど、何かの拍子に別の世界にピントが合って接触する、というものでした。 今、もし僕に「ひとでないもの」が見えたとして。 それはもしかしたら、ピントが合ってないからそう見え

          #19 あとがき「ノイズ ノイエス」

          #18 ノイズ ノイエス(後編)

          (前編はこちらから↓) ああ、やめとけば良かったかな。 そんな言葉を消し飛ばすように、思い切りブランコを漕いだ。鎖の匂いが懐かしくて心地良くて、考えるのをやめたくなったけれど。 やめとけばよかった? って、何をやめたんだっけ? たわんだブランコががしゃんと鳴った。 翻った制服のスカートが視界に入る。 その向こうに夏の空が逆さまに見えた。 自宅のすぐ裏手にある小さな丘には、小さな神社があって。 そこにはなぜか境内にブランコだけがあって。 神社で遊ぶのがずっと好きだった

          #18 ノイズ ノイエス(後編)

          #17 ノイズ ノイエス(前編)

          やってしまった。やっちまった。 頭の中に浮かぶのはお笑い芸人のギャグのような言葉で、うっかり笑いそうになった。 たった今、仕事から逃げてしまったのに。 不満があったわけじゃない。 元々やりたかった仕事ではないものの、大抵の仕事はそんなもんだし、家庭もないから気楽だった。 怒られることも眠れないこともあるけど、耐えられなかったわけじゃない。 でも、逃げてしまった。 乗るべき電車を見送って。 眼鏡のレンズが曇っていた。 電車を待つ間、何度か拭いたがぼやけたままだった。 思

          #17 ノイズ ノイエス(前編)

          #16 ごひいきに

          どうも、へそのよこです。 いきなりですが。 SNSって自分の名前に悩みませんか? ヒトサマに誇れるような人間ではないもんで。 本名でやっちまうと書きたいこと書けないし。 それはそれで息苦しいし。 名前を文字った感じも然りよね。 かといって、まったく無関係の名前も愛着ないし。 今回noteを始めるにあたり。 今までやったことないけど、なんとなく住んでるところにまつわる名前にしようかな、と。 「湘南の風」とか? 「美濃の蝮(まむし)」とか? 「ハマの大魔神」とか? でも

          #16 ごひいきに

          #15 うそひめ

          うつうつとした毎日に それでも健気に生きている ひかげからひなたに憧れながら めをつむることしかできない 誰にも聞かせたくないのに 細く悲しげな鳴き声はよく通り 森の外まで広く響いて届いた それは鷽(うそ)のこえ こころをすくわなくっちゃ なみだをすくわなくっちゃ 声の在り処にたどり着いたら それはひとではなかった それは嘘(うそ)のこえ 鷽姫(うそひめ)は笑う それでも細く悲しげな泣き声で 嘘姫は嗤(わら)う それでまた誰ぞ引きずり込んで どうも、へそのよこです。

          #14 読めなかった物語

          どうも、へそのよこです。 投稿しなくても、なんだかんだ毎日noteアプリを開いて、いろんな人の記事を読んでいます。 そしたら、ふとキャンペーンを見つけたので、ちょっと乗っかって書いてみましょうかと。 今日は「読書の秋」をテーマに。 #うちの積読を紹介する このハッシュタグで書いてみます。 とにかく何かを読むことは割と好きで。 小説だったり、軽めのビジネス書だったり、雑誌だったり、漫画だったり。 もちろん誰かのnoteだったり。 紙でもデジタルでもあまりこだわりはなくて。

          #14 読めなかった物語

          #13 すってはいて

          どうも、へそのよこです。 noteの投稿、少し間が空いて。 だから何だということもないんだけど。 体調が良いように感じて、少しだけど遠出したくなって、ふらりと二駅先まで自転車で買い物に行ってみたり。 家の前で子どもとバドミントンして、汗だくになってみたり。(翌日筋肉痛になりました) きっと、少し気持ちが上向いてるのかなというような数日だったんです。 でも、そうこうしているうちに仕事で嫌なことがあったりして、むむぅ…となったりするのが僕の日々なんですけど、それはそれとして

          #13 すってはいて