とにかく生き延びろ! 第7回 「死んで欲しい」と言われましても…
昔、結構なパワハラに遭ってました。
しかし、恐ろしいことにその当時はパワハラとは認識としていなかったのです…!
その会社はパターンとOEMの会社でした。
当時は毎日終電で帰宅。
私の使ってる丸ノ内線は終電が早いので、一番遅いときは中央線の最終で帰宅し、20〜30分くらい歩いて帰宅していましたし、朝まで会社にいたこともありました。
一か月休みもなかったこともあります。
当時の上司は、普段はにこやかなんですが、突然豹変するタイプの人で、スイッチが入るとめちゃくちゃ罵倒されました。
特に上司はそのときは一人でパターンの管理をしていて、膨大なパターンをチェックするストレスからか、ある時期からケアレスミスが見つかると、めちゃくちゃキレられるようになりました。
これは私だけではなかったので、みんなビクビクしながら当時働いていたと思います。
その会社にいるときにADD(不注意優勢型)が発覚するんですが、ADD以前に、今考えると、あんなに寝ないで働いてたら、普通の人でもケアレスミスするわ、って思います。
荷物を入れ忘れて、ヤマト運輸の倉庫までタクシーで行き「罰としてタクシー代は自腹」と言われたこともあります。
当時は「とにかくパタンナーとして成長したい」と思っていたので、これは成長するための痛み、上司の言葉は愛のムチくらいに思っていました(苦笑)。
毎日怒られるから、どう振る舞っていいかビクビクし、仕事もどんどん出来なくなる悪循環でした。
上司はその態度が気に入らず、どんどんエスカレートし、人格否定までするようになりました。
そして「死んで欲しいよね」と言われました。
追い詰められてマトモに考えられなくなった私は、母親に「上司に『死んで欲しい』と言われたんだけど、どうしたらいいんだろう?」とメールで相談しました。
「どうしたらいいんだろう?」って、「早く会社辞めなさいよ!」って今なら思う訳ですが、当時は「死ななきゃいけないけど怖い」くらいに思ってました。
母親も相当困惑してましたし、この頃まだパワハラという言葉は今ほど浸透してませんでした。
当然母親は「そんなこと言われてまで頑張らなくていいよ」という返信をくれました。当たり前ですが…。
あのとき一人で思い悩まずに母親に連絡して良かったなと思います。
その当時、専門学校時代の恩師にも色々相談していたところ、「その上司さすがに言い過ぎじゃない!?」ともよく言われてました。
精神病は気持ちの病気ではないと思います。
それだけ働いていたら、自律神経もボロボロ、頭も使い過ぎている、人格否定されて自己嫌悪という、完全に正常な判断が出来ないときに「死んで欲しい」と言われたら、本当に死ぬと思います。
そういうときは自分が正常な判断が出来ないかどうかすら判断が出来ませんし、そもそも頭に入って来ないことも多いです。
なので、他人から言われたことが頭に入って来ない、よくわからない、判断出来ない時点で、頭に入らないのだから、スマホで録音したり、言われたことをメモしておくといいと思います。
そして、それをマトモに判断出来そうな人に見せたり、聞かせてください。
自分で他人に話す必要はありません。
そうすれば、マトモな人がマトモな解決方法を教えてくれるはずです。
ここで重要なのはマトモな人の選び方ですが、私の場合は母親に相談しましたが、家族に難がありそうな人は家族はやめましょう。
職場を知ってる、繋がりのある人もやめましょう。
学生時代の友人とか、なんなら SNSでもいいのかもしれません。
マトモに考えられないときは、何がマトモか教えを請うことはとても大事です。
死んだあとで「なんで辞められなかったんだろう?」と言う人がいますが、追い詰められると辞めるという選択肢すら考えられません。
とにかくわからないときは、その問題から遠い人間に聞いてみる、これはとても大事です。
人はいろんな理由で自殺しますが、パワハラや過労死ほどバカバカしいものはありません。
死ぬ人がバカなのではありません。
自分や会社が採用したからには、管理し育てる義務があるのに、その怠慢を下の人間に押し付ける人はバカです。
自分の仕事がなんなのかわかってません。
上司は仕事が出来る人だったとは思うし、自分でも出来ると思っていたように見えました。
けれど、自分一人では仕事が回らないんだから、やってもらってる人達を潰す行為は自殺行為です。
他人を殺しながら、回り回って自分の首を締めています。
実際、その会社はたくさんの人間が辞めていったし、代わる代わる人が入りました。
人が変わるというのは、一から教えなければならず、管理者にとって教えるコストは莫大です。
上司にとってはますますストレスになっていたでしょう。
人間は一人で生きられないんだから、人と協力していかなきゃいけません。
賢い人は、人に優しいです。
なぜなら、情けは人のためならず、なのです(最近逆の意味で捉われがちな言葉ですが…)。
自分が困ることが出てくるときに、助けてもらえるようにするには、常日頃優しくしておく必要があります。
人間はずっと健康で、調子がいい訳じゃなく、どんどん下っていく生き物です。
そういう想像力もない人はバカ、これだけは覚えておいて欲しいと思います。
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