ワンピースの1話ごとの構成が美しいって知らんかった
ワンピースが終わりに向かって加速していると実感し、小学生ぶりにジャンプで最新話を追いかけています。
ジャンプで毎週の話を追いかけていると、コミックスで読んでいる時は気づかなかった「1話の構成の美しさ」に気づかされました。
好きな構成がありすぎるんですが、今回は1088話”最後の授業”について語らせてください。
1088話は、コビーの”実直拳骨”(オネスティインパクト)の迫力と、凍っていくガープが印象的な回でした。
Xで見かける感想も「コビーの成長がすごい」「ガープに死なないでほしい」といった声が大半を占めていたと思います。
いやもうホント、めちゃくちゃいい回なのでこれからお話することは細かすぎるかもしれませんが、それでも語らずにはいられません。
この回は、ガープの哲学をたった17ページで伝えている神回なんです!
まずね、1ページ目から最高!
『ガープにとって大切なのは”若者の未来”』というメッセージをたった1ページで表現してます。
未来こそ最優先というこのメッセージを、1ページで伝えられるってすごすぎません?
しかも!
1コマ目のセリフが「レッスン1」で、タイトルが「最後の授業」
この話の中にガープの授業のすべてが詰まっていることを、これほどオシャレに表現する方法が他にあるでしょうか?いえ、ありませんね!
続けて中盤の3コマ。言い訳するコビーを制してガープが一言
「いつでも判断は一瞬‼️」「飛べ‼️」
これまでの授業(レッスン)で積み上げた両者の信頼関係がたった3コマでわかる。涙出る!
からのオネスティインパクト!!!
そして注目すべきは次のセリフ
「後はガープ中将を乗せたら脱出だ‼️」
このセリフを言っているのは誰ですか?
このセリフは、ガープの弟子たちのものではありません。
他の海兵たちと、僕たち読者の声です。
ガープの弟子たちの反応は一列に並んでいます。あざやかすぎる
そしてこの、弟子たちの表情と同じページに、一番弟子の顔が描かれています。
最初に読んだとき、この青キジの表情は師匠を負かしてしまった複雑な心境を表しているのだと思っていました。
でも、きっと違いますね。
青キジは、この戦いはガープにとっては勝利であることを誰よりもわかっているはずです。
彼は、負けたんです。
かっこいい!
美しい!
たった1話にこれほどまでのメッセージを込められるのか!!
鼻血出そう!
これって尾田先生の経験が豊富な今だからこその神のような技術なのか、ワンピースっていうマンガが最初からこういうマンガだったのか、確かめたくなって初期の頃のワンピースを読み返してみました。
そしたらびっくり、むかしからこういう表現をちゃんとしている作品だったんですね。
機会があったら過去のワンピースを読んで気付いたことも書いていきたいです!
あ、そして、1102話もやばかったです!これも書くと長くなるので、機会があればいつか書きます。
ワンピース最高!