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『期待に縛られた操り人形だったわたし』

「どうやって自分を取り戻したか」という話をシリーズで書いてみます。第1回目は、操り人形みたいに生きるって、地味にしんどいよね、って話。ぜひ読んでみてください。

第1回:『期待に縛られた操り人形だったわたし』

「他人の期待に応えるって最高!」……って思ってたわけですよ、昔のわたしは。みんなに「すごいね!」とか言われると、そりゃ嬉しいじゃないですか。「ほら、みんなをハッピーにできる私、えらい!」みたいな。でもね、それを続けてると、ある日突然こうなるんです。「あれ、わたしって何がしたいんだっけ?」って。

いやもう正直、この話を書くのはしんどい。だって長い間、わたしは誰かに操られる操り人形だったんですよ。「これやって」って言われたら「はーい」と動き、「こうしたら喜ばれるかな?」と空気を読み、「断るのも悪いし…」と仕事を抱え込む。そんな感じで必死に人の期待を追いかけてました。

今振り返ると、あの頃のわたしはまるで風船です。風に揺られてふわふわ漂うけど、自分で行き先なんて決められない。軸なんて、どこにもなかった。


「おひとりさま専門家」として迷走

そんな風船女だったわたしも、気づけば「おひとりさま専門家」として活動するようになってました。(今はちょっと休憩中ね)でもぶっちゃけ、最初は「これで合ってんの?」って不安だらけ。形から入って、「なんかそれっぽく見えるしいいか!」とごまかしてたんですよね。

おひとりさま向けの情報発信やマガジン作りは楽しかったけど、心の中にはずっと「これでいいんだっけ?」という不安が居座ってた。読者さんからの期待や批判もあって、「ああ、これ言われるのつら…」なんてことも多々ありました。でもその経験のおかげで、「わたし、本当にこれをやりたいのか?」って考え直すきっかけになったんです。

でね、「これだ!」って思える瞬間があったんです。そのとき、長年わたしを縛ってた操り人形の糸がプツンと切れた気がしました。


できないわたしから実践者へ

糸が切れた瞬間からバリバリ自信満々になったかって?いや、そんなわけないでしょ。むしろ、「できないわたし」がずっと頭の片隅にいました。

特にダイエットや筋トレを始めた頃なんて地獄ですよ。40年間ずっと肥満に悩んできて、医者や保健師には「痩せろ」「運動しろ」と呪文のように言われてきたけど、運動が苦手すぎて泣きたくなる。トレーナーに教わっても「どうせ無理」と決めつけてました。

それでも42歳のとき、「最初はできなくて当たり前」を合言葉に筋トレをスタート。そしてできるようになるまで、地道にコツコツ続けました。


自分のペースで進める

ここでわたしが一番学んだのは、「できない自分を責めないこと」。これ、マジで大事です。自分のペースで進めばいいんだと気づいてから、筋トレもジョギングも楽しめるようになってきました。

実践者って、別にスーパーヒーローじゃないんですよ。「わたしでも、やってみたら意外といけるかも?」って思える人。それが実践者だと、わたしは思ってます。


心の重荷も軽くなる

カラダを鍛えることと同じくらい大事なのが、心の重荷を下ろすこと。これに気づいたのは、過去の心理的虐待と向き合ったときでした。

子どもの頃から「ブタ」「デブ」なんて言われ続けて、自分を否定することが当たり前になってた。でもその思い込みを手放し、「できないわたし」を認めたら、少しずつ変わっていけたんです。「どうせ無理」じゃなくて、「やってみるか」にシフトするだけで、人生って動き始めるんだなって。


自分の人生は、自分で決めていい

今ではジョギングを習慣にして、なんと3月にはフルマラソンに挑戦します!ここまで続けてこれたのは、誰かの期待に応えるためじゃなく、自分が「やりたい」と思ったから。

昔は他人の期待に縛られて生きてたわたしが、自分で自分の人生を取り戻した。それは少しずつの積み重ねの結果です。

だから今、誰かの期待に押しつぶされそうな人に伝えたい。「大丈夫、最初はできなくて当たり前だから、自分を信じて少しずつ進めばいいよ」って。

だって、自分の人生は自分で決めていいんだから。風船の糸を握るのは、他でもないあなた自身なんだから。

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