断熱について。断熱等級7は冷暖房不要レベル?!
最近Voicyでよく聴いているチャンネル、「建築家 竹内昌義の断熱教室」を聴いて、断熱にもレベルがある、ということを初めて知りました。 みなさんご存知でした?
日本では断熱等級が1〜7まであって、最新の高性能レベルだと6とか7あたりになるそうです。7のレベルになると、なんと冷暖房不要なレベル!!
では実際、どの等級がどのくらいのレベルなのか見ていきましょう。
等級1:1980年以前に設定。いわゆる”省エネ”という考え方がない時代に建てられたものではないかと思います。我が家の古民家や実家はこの等級かな?
等級2:1989年に設定。旧省エネ基準のため、冬はかなり寒く、隙間風も入り込む。部屋に入った瞬間、暖房がついていても「ヒヤッ」とするそう。日本の住宅のうち、5000万戸がこの等級。
等級3:1992年に設定。新省エネ基準ではあるが、まだまだ不十分な断熱性。
等級4 :1999年設定。次世代省エネ基準。これまでの最高水準ではあるが、世界と比べると非常に低レベルな断熱性。夜寝る前に暖房を切って、朝起きると8℃まで下がってるレベル。
等級5 :2022年4月設定。ZEH水準。断熱材、窓ガラスの性能は等級4以上。
等級6: 2022年10月設定。一次エネルギー消費量が約30%削減可能なレベル。
等級7 : 2022年10月設定。健康快適と省エネの両立が可能。一次エネルギー消費量が約40%削減可能。無暖房が不要で快適に過ごせる。
少し前の日本では、等級4で最高基準とか言われていたようですが、実際は冬朝8℃まで下がってしまうレベルなので、かなり寒い!!
2025年から建てられる新築は等級4以上が義務化されるということですが、建築家さんに言わせれば、日本の基準はまだまだお粗末だそうで。
イギリスに至っては「寒すぎる家は貸してはいけない」と法律で定められているそうです!それくらい、寒い家は健康的に危険だ、と認識されているということなんでしょうね。
日本ではZEH(ゼットと読むらしいです※ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略)水準が等級5ですから、まだまだ冷暖房が必要なレベルでもゼロエネルギーって言っちゃってるんですよね。というわけで、日本の断熱認識レベルはまだまだ甘い、と。
今後は、等級6とか7くらいが「いいお家」のスタンダードになっていくのでは、ということでした。
最近「ガイアの夜明け」でも断熱に関する放送がされていたそうで、(母から聞いた)内窓をつけたり、最先端の断熱構造を取り入れた家などの紹介がされていたようです。
ちなみに、内窓をつけると(小さい窓一つで)約9万円前後で、10℃だった室内気温が15℃まで上がるくらいになるようです。体感温度も「全然違いますよ〜」と施工されたお家の方がおっしゃってました。
ちなみに、Youtubeでも最近断熱施工徹底されている不動産が紹介されていました。「ゆっくり不動産」というチャンネルで2軒ほど平屋のお家が紹介されていました。二つとも平家で建てられているのは室内熱の偏りを少なくするためなのかな〜と素人考えで思ったのですが、理由まではYoutubeでは話されていませんでした。コンパクトにしてエアコンなしで快適に過ごされている、とのこと。
このうちの一軒はデンマーク仕様で、ロックウールという天然素材を外壁の断熱材に使われていて、厚さはなんと20㎝!!屋根にも30㎝の断熱材を施しているとのことでした。 それから熱交換換気システム?という空気の温度を調節して部屋の換気をするシステムを導入されていて、エアコンは使っていない、とのことでした。ほんとうに冷暖房を使わないで過ごせる家が登場してきているんですね〜。
ガイアの夜明けでも、地下にある巨大タンクに雨水を蓄えて、屋根に送り、太陽光で温め、その温水を家に循環させて保温している、という省エネ高性能なお家が紹介されていたようです。(自宅にテレビないので私は見てない)
ここのお宅もエアコンを使っていないようでした。
日本の国の水準はまだまだ甘い断熱等級だけれど、これからは高断熱でエアコン不要な家が徐々に広まっていくのではないかなぁと思いました。
というかそうなったらいいな。
目指せ脱炭素、省エネクリーン社会!
以下参考にした情報です👇
スタエフでも話しています。興味ある方、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。