起きたことすべて私の責任だと言い切れる自信がある
「覚悟」なんていうと、聞こえはいいかもしれないけれど、私は常に「結婚式における問題のすべては私が解決する」と言い切れる仕事をしている自信がある。
料理に何か問題が起こる
思い通りにお花が飾られていない
ヘアメイクがうまくいかない
司会コメントがとどこおる
BGMが流れない
写真がきれいに撮れていない
ビデオの映像が映っていない
編集がうまくいかない・・・
結婚式は本当に生き物だといつも思い知らされる。いつどこでなにが起きてもおかしくない。たくさんのスタッフとたくさんのゲスト、日常から続く非日常の空間。みんながどこか浮足立つ時間。
それでいい。それがいい。
けれど、だからこそ、予想外のことが発生する。
私が守るのは、新郎新婦様、そしてゲストの皆様が一番。もちろんそう。だけれど、携わるすべてのスタッフも全力で守るという気持ちでご結婚式にのぞんでいる。守るって表現が正しいかはわからない。それは失敗を隠す、とか、かばう、とは違う。好き勝手やってほしい、も違う。誠心誠意、みんな全力で自分の力を発揮できる空間を作る、という表現もできる。
携わるスタッフが緊張し委縮しつまらなそうな、失敗もないけれど素敵でもない無難な仕事の仕方をすることだけはしてほしくない。
結婚式に、絶対に「しょうがない」はない。「しょうがない」という言葉や態度を示すスタッフがいたら、出て行ってもらう、本当に。私はそういうスタッフを守る自信はない。全力で立ち向かって全力でいい結婚式にしたい!という本気のスタッフだからこそ、私も全力で守る。だからこそ、もしなにかあっても、いや、なにも起きないように私が全力で守るから思いっきりやってほしい、と思っている。
それは結果的に、新郎新婦様にとって、ゲストの皆様にとって、最高な一日となるから・・・
けれど、逆に私は「必ず何か問題が起こる」という心構えでのぞんでいる。どんな予定外のことが起きても、15分後、30分後、1時間後のことを考えて行動している。「なにか起きたらどうしよう」ではなく、「なにが起きても大丈夫!」だから、思いっきり楽しい一日にしようぜ!という心づもり。
こんなふうに書くと、めっちゃ自由でなんでもOKみたいに思われてしまうかもしれないが、私は「NO」を言える存在でありたいと思っているし、めちゃくちゃ「NO」を遠慮なく言う。
あるときは意見がぶつかるかもしれない
あるときはわかってもらえないと憤りを感じるかもしれない
あるときはなんだなんだ、と疑問に思うかもしれない
けれど私の判断基準は
「新郎新婦様の10年後にも20年後にも・・・50年後にも寄り添えるご結婚式のご提供」
各分野のプロフェッショナル達に存分にあばれてほしいけれど、そのベクトルの先に新郎新婦様が、そして大切なゲストの皆様が見えないときには、はっきりと「NO」と言う。判断基準は絶対にぶれない。迷ったときには私の元に戻ってきてもらえるような、そんなプランナーでありたいと思う。
結婚式においては、たったひとつのミスもあってはならない。
だから、すべては私が守る。