最高の一日の最高責任者
ウエディングプランナーは人生で最高の1日の最高責任者だと思って、私はこの仕事に誇りと覚悟をもっています。
私は結婚式のプランニング以外に、ウエディングアドバイザーのお仕事もしています。
ウエディングアドバイザーとは、主にすでに会場は決まっているが、プロのアドバイスが欲しい方などに向けたウエディングのプロフェッショナルからのアドバイスのお仕事なのですが、先日、結婚式をおえられたばかりの新郎新婦様から「相談したい」とご連絡をいただきました。
正直、お式後のおふたりからのご相談は、数としてはあまり多くはなく、あっても、内祝いのご相談やハネムーンのご相談など、見るからにウキウキしていることばかりなのですが、このおふたりは笑顔もなく、むしろ、涙すら浮かべていました。
内容をお伺いすると、結婚式当日、とにかく打合せ時とは異なることが多すぎて、イメージ通りの結婚式ができなかった、とのこと。
音響のミスや映像上映のミス、ヘアメイクや装花のイメージ違いなどなど、、、詳しくお伺いすればする「なぜ???」と思うことばかり・・・
ただ…こんなことを言ってしまうのは、ウエディングプランナーとして、人として、ダメかもしれないのですが、起きてしまった過去を変えることは、誰がどうがんばってもできない。
そんなことはおふたりも百も承知で、でも、なんとかこの気持ちを解消できないか、と私を頼りにご相談に来てくれました。
ただ、もう、モヤモヤが止まらない。どうして?なぜ?どうしたらよかった?と繰り返す日々だ、と。そこから、ひとつひとつ、お話をお伺いし、私が汲み取った、おふたりの御要望・・・それは・・・
おふたりがただただ、求めていたのは「心からの謝罪」
これだけでした
お話をお伺いすると、担当プランナーからは
「音響のスタッフが間違えてしまって…」
「サービススタッフが○○してしまったようで…」
「お花のスタッフが認識が違っていたようで…」と全部、人のせい。
謝ってほしいわけじゃない、
いや、謝られたって、どうにもならない…けれど…
自分達の結婚式以外にも、たくさんの式があることも分かっているし、忙しいのもわかる。でも、責任をもって、私たちの結婚式に真摯に向き合って欲しかった、と。
そんなプランナーなら、いてもいなくても変わらない
いや、いないほうがまし、だと、私はそう思います。
プランナーは伝書鳩じゃない。
おふたりのご結婚式の最高責任者であり、何が起きても、自分が責任をとる!という立場であるはず。それなのに、スタッフのことも把握していなければ、なにより失敗をスタッフのせいにする。
私はお話をお伺いしているだけで、もう、腹が立って腹が立って、仕方がなくなりました。
その後、私はおふたりと一緒に式場に行き、担当者や会場の責任者と話を進めて…
時間はかかりましたが、無事、色々整い、最後はおふたりにも笑顔が戻りました。
アドバイザーのお仕事をしていると、プランナーの仕事内容について、改めて考えさせられることが多いです。
ウエディングプランナーの仕事を、結婚式準備代行人だと勘違いされている方もとても多いし、それはプランナー自身も、ブライダル関係者の中でも、そういう風に思われていらっしゃるかたもいるかもしれません。
フリーでプランナーをしていると、レストランや既存の会場を間借りして、結婚式のお手伝いをすることも多いですが、時に伝書鳩だと勘違いしているな、と思う高圧的なスタッフも、まだまだいるのも事実、、、とても残念ですが、、、
フリープランナーになりたてのころ、知り合いから新郎新婦様をご紹介いただいたのですが、なんと、プロデュース料は支払われず、完全ボランティアという認識でした。「自分達で色々準備してるんで、プランナーの仕事ないですよね??」と言われて、衝撃を受けました。
言葉を選ばずに言ってしまえば、「新郎新婦様が、結婚式の準備を色々頑張るのは当たり前」で、プランナーは全身全霊でサポートをしますが、実際に準備を行われるのは、新郎新婦様です。
じゃあ、プランナーってなんの仕事をしているのか?というと、「新郎新婦様のパートナー」だと思っています。
書き連ねてみたのですが、書ききれない、表せない仕事も多いなぁ・・・笑
あるときは、背中を見せる先生に
あるときは、ロボット並みにロジカルに
あるときは、走者のようにかけまわり
あるときは、きっちり根回しし
あるときは、少しの圧力もかけつつ
あるときは、誰よりも厳しく
あるときは、誰よりも思いやりをもって・・・
足りないものをすべて把握しつつ
プラスアルファをご提供する
100%の結婚式なんて目指してません!
200%、300%の結婚式にする自信があります!!!
「ウエディングプランナーという仕事は○○をするヒトである」
なんて、ひとことでは言い表せない、それくらい、最高に奥深くて、最高に魅力的な素敵なお仕事だと思っています。
here.weddingでは、幸せになる覚悟のある新郎新婦様を、必ず全力で幸せにします。
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