【ハーブ紹介】飲むヨガ ホーリーバジル
今年も残すところあと2ヶ月になりました。
なんだかびっくりするくらい月日の経つのを早く感じます。
年末が近づくというだけで、気分的に慌ただしくなり
ストレスを感じ始める人もいるのではないでしょうか?
こちらでも、だんだんとストレス用のハーブミックスの注文が増える時期です。
今日は、こんな時期にぴったり
ストレスに良いハーブ「ホーリーバジル Ocimum tenuiflorum」を紹介してみようと思います。
ホーリーバジルとは
ピザやパスタに使われるバジル(スイートバジル)ととても近い品種で、シソ科のハーブです。
個人的にこのハーブはとても美味しいと感じます。
ハーブティーとして飲みやすいですよ~。
アーユルヴェーダでは「Queen of herbs」「Elixir of life(不老不死の霊薬・万能薬)」と言われ伝統的に使われてきたハーブです。
トゥルシー(サンスクリット語で「比類なきもの」という意味)とも呼ばれ、ヒンドゥー文化ではとても神聖な植物で、植物丸ごと、そしてその周りの土でさえも神聖なものとされるそうです。
ホーリーバジルは、薬用だけでなくとてもスピリチュアルなハーブなのです。
メディカルハーブでは、土は使われませんが、ハーブ全部が薬用として使用されます。
ストレス・自律神経もサポート『Liquid Yoga』と呼ばれるハーブ
ホーリーバジルは本当に万能薬じゃないの!と言いたくなるくらい(もはや言われています)
効能の幅が広い素晴らしいハーブですが
やはり現代病とも言える「ストレス」に良いというところから紹介したいと思います。
ホーリーバジルの素晴らしいところは、
といったまるでヨガで得られる効能があることから『液体ヨガ』(私は飲むヨガと呼んでいます)と呼ばれるのです。
集中や思考力などを高めたい時に、中毒性のあるカフェインはちょっと。。。
と考える人にもピッタリです。
特にストレス大の時はカフェインは避けたいものです。
その点、ホーリーバジルはカフェインのように神経を刺激しすぎることもないのでとても安全です。
ヨガをする時間がない忙しい人にも朗報ですよね!
ホーリーバジルは、メディカルハーブでは「アダブトゲンAdaptogen」と呼ばれる働きがあります。
アシュワガンダを紹介したときに説明をしたのですが
ストレスから受けるダメージへの抵抗能力を高める
健康な状態へと戻したり、修復する働きがある
ホリーバジルは、困難やストレスがかかる場面でうまく適応できる能力=レジリエンスを高めるのをお手伝いをしてくれるのです。
最近の研究ではこのような働きは、抗酸化作用と抗炎症作用とともに、HPA軸(視床下部ー下垂体ー副腎系)への作用によるものとされ、ストレスによる脳内神経物質や血漿コルチゾールの変化を調整する働きがあることがわかってきいました。
プラセボ対照試験でも、ホーリーバジルを6週間摂取したグループは、39%ストレス減少を示し、忘れっぽさなどの症状の軽減が見られたそうです。
ストレス以外でも、神経系にはとても相性が良いハーブで、
不安症・鬱症状
疲労
集中や記憶、認知力の低下
アルツハイマー病の症状
などにも有効性が示されています。
免疫系への作用
抗菌作用があることから感染症などにも使われます。
カンジダなどの真菌性の感染症
バクテリアによる感染症
風邪、インフルエンザ、鼻炎などの感染症
にも効果があると言われています。
また近年20年の研究から癌の予防、またはガン治療の化学防御・放射線防御としての役割があると考えられています。
その他にも!体をうちからキレイにお掃除、調整してくれるハーブ
毎日摂取することで
病気の予防
ストレスに対応できるようにする、レジリエンスを高める
健康とウェルビーイングを保つ
と言われています。
抗炎症・抗酸化作用があり、
毒(あらゆる種類の)から体を守ってくれるので
オーストラリアのMarc Cohen医師は「体のうちからキレイにお掃除、整えてくれる」と表現されていました。
まるで塵ひとつ残さないスーパー家政婦さんです!
血糖値を整える働き(2型糖尿病予防)
胃潰瘍の治療と予防
肝臓を守ってくれる働き
心臓病の予防
など本当に賢いハーブです。
注意事項
とても安全なハーブですが、
妊娠中・授乳中の方は使用を避けましょう。
またお薬(CYPに関与する)を飲んでいる人は注意が必要かもしれないので専門の薬剤師・医師に相談しましょう。
最後に
寒くなってきて、精神的にも肉体的にもストレスのかかる今の時期にはもってこいのハーブだと思います。
ホーリーバジルは育てている人も多いようで、noteでも時々見かけます。
手軽にとまではいかないかもしれないけれど、
見かけたら試してみてくださいね。
今日はスピリチュアル&薬効も素晴らしい「飲むヨガ」ことホーリーバジルについてでした。
参考:Optimal RX Tech info https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4296439/