【ハーブ紹介】美と活力のハーブ:ザクロ
ザクロってフルーツじゃん、って突っ込みが入りそうですが
ハーブとしても使われます。ザクロの薬効は凄いのです‼︎
最近とても注目されていますが
中近東、アジアでは馴染深いフルーツで伝統的に薬用にも使われてきました。
「愛と美の象徴」と言われ、名前の由来は「Fruit of paradise」
ザクロといえば、真っ赤なつぶつぶのフルーツ。
種子を覆う種衣を食しますが
メディカルハーブでは種子と皮を含め、フルーツ全てを使います。
今日は、ザクロ (英語名Pomegranate:学名Punica granatum)の紹介です。
心臓・循環器系と相性が良い
さぁ、ザクロについて書こうと思った時に、その作用の多さにちょっとどれをピックアップしようか?となりました。ざっとこんな感じです。
まずは、比較的研究が進んでいる心臓・循環器系の作用についてです。
動脈硬化予防
一部のサイトカインなど炎症の過程に影響を与え抗炎症作用をもたらし、一酸化窒素をフリーラジカルから守る働きがあることから動脈硬化の予防に効果があると言われています。臨床実験(人間・ネズミ)でもその効果が期待できることが示唆されています。
血圧を正常にする
ザクロは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の血中濃度をを下げることにより最低血圧(収縮き血圧、厄介な方です)を下げることがいくつかの研究で示されています。
心臓を守る
主に抗酸化作用によるものですが、ジュース、チンキ、主要成分どれでも心臓を守る働きがあることが様々な研究(主に動物、人でも)などからも証明されています。
とまぁ、とても科学的にも研究されつつあるザクロですが
特徴表示説的に見ても
ザクロは心臓系に良さそうです。
真っ赤な実やそのジュースは、血液(赤血球)を思い起こさせます。
消化器系(免疫系)への作用
伝統的に、下痢予防に使われてきました。
タンニンやフラボノイドがたくさん含まれ、収斂作用が強いことからも納得です。
昔から消化器系の不調にはよく使われてきたようですが
最近メディカルハーブの世界で注目されているのは
(消化器系内での)免疫作用です。
殺菌作用、特に悪玉菌などの有害な細菌や寄生虫に、そしてバイオフィルムにも効果があるかもと言われています。
医学的に見たら、まだ発展途上で試験管内での研究がほとんどですが
メディカルハーブの世界では
SIBOや腸内細菌のバランスが崩れたディスバイオシスのサポートに
とても効果的でよく使用されます。
腸内細菌のバランスの崩れは、現代病の一つにも入りそうですよね。
そういう、私も実は病気の初期の時にザクロをナチュロパス(自然療法士)から処方されました。
その時は、他にもたくさんハーブや栄養素を使っていたので
どれか一つが効果があったと特定は難しいですが
ザクロは私的に変化(良い方へ)が実感できるハーブでした。
現代病の予防にも期待!
先にあげた高血圧への効果もそうですが糖尿病、癌、アルツハイマーなど
多くの方面で研究が進んでいます。
抗酸化作用と抗炎症作用があることからも、
病気の予防にその効果が発揮されることが期待できるかもしれません。
注意事項
とても安全なハーブだと言われていますが
チンキや錠剤(濃度の高いもの)の場合は
妊娠中・授乳中は避け(データ不足のため)
お薬を飲んでいる人は専門家に相談しましょう。
最後に
ザクロは 今が旬ですよね!
サラダに入れるとパッと明るく見た目も味もよくなり
私は大好きです。
何と言っても、あのフルーツをみてテンションが上がらないわけがない!
因みに
半分に切ったフルーツの皮をスプーンでポンポンと叩くと中の種衣が外れて
簡単に出すことができます。
「美の象徴」と言われただけあり美肌効果もあるザクロ
バイタリティー溢れるハーブは
心(心臓も気持ちも)との相性が抜群です。
今日はそんなザクロ紹介してみました。
参考文献:M.Thomsen Phytotherapy Desk reference、Optimal RX Technical information
プロフィール
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