更年期について語ろう1「更年期」は体の変化の時期で老化ではない
春に日本へ帰国した際に いつも遊んでもらう同い年の幼馴染とこんな会話がありました。
私:「最近更年期やと思うねん」
友人:「え、なんでそう思うの?」
私:「暑い!笑」(友人は私が暑がり汗かきなのをよく知ってます)
友人:「(あんたは)普通やん笑」
私:「ここ2、3年くらい生理がめちゃ変わったし」
友人:「普通やん」
私:「えっ普通なん?」
友人:「普通やろ。 え、違うの?」
どうやら私の認識する更年期と彼女のものとが一致していない!ということに気づきました。
30代後半−40歳代前半、更年期はまだ(人によりますが)、という時期からホルモンや体の変化は徐々に起こり始めます。
これは自然なことなので、そういう意味では「普通」なのかもしれません。
けれど、心身の「不調」や「変化」など体や心の声を聞くことは、とても大切です。
どうしてって、この変化の時期(=更年期頃)は女性の健康にとても大事な時期だからです。
変化は普通だからといって、
体や心の不調を「無視する」「我慢する」または「注意するものではない」とどこか諦めている人がいたら、もちろんそうでない特に40代以降の人たちと
「更年期について」語り合いたいと思います。
お題が大きすぎるので、何回かに分けて書こうと思います。
更年期とは
と言われています。
更年期は英語でMenopauseと訳されたりしますが
厳密にいうとMenopauseは「閉経」そして「閉経後」のことで
Perimenopauseは、閉経前の変化が起こる時期を指します。
Menopauseの意味は「End of monthly cycle」(月経の終了)
なのでMenopause は厳密にいうと「更年期」といは少し違い
東洋では『あらたまる時期(更=あらたまる)』で体の変化が出る時期を指しています。
月経という変化に注目するか、体全体の変化にも注目するか、
東西の違いなのかなぁなんて思ったりもしてしまいます。
個人的に、「改まる時期」っていうのが好きです。
閉経とは
平均で50−51歳頃と言われていますが、人により45歳−55歳くらいに起こります。
稀に40歳未満で閉経がある場合は「早期閉経(早発卵巣不全)」になります。
また年齢に関係なく卵巣摘出により起こる閉経もあります。
余談ですが
40ー45歳未満の閉経は「Early Menopause(これにあたる日本語が見つからなかったです)」と考えられています。ちょっと早めの閉経ですね。
異常ではないですが、エストロゲンなどの女性ホルモンが後の健康に影響があるため
早い時期の閉経には症状とは関係なくてもホルモン補充療法(HRT)が使われることがあります。
更年期のメカニズム
更年期とは「順番に起こる体の変化」
を指し、これは女性ホルモンの変化によって言い表すことができます。
Jerilynn Prio博士によると
これにより
プレ更年期:月経周期は普通、体に少しずつ変化が出始める
初期の閉経前更年期:月経周期が短くなったり長くなったりとだんだんと狂い始める
後期の閉経前更年期:周期が60日以上あく月経が出始める。
閉経:最後の月経から12ヶ月後
閉経後の更年期:微量のエストロゲンに体がだんだんと慣れていく
(Lara Briden "Hormone repair manual”を参考)
エストロゲンばかり注目されている気がしますが
プロゲステロン大事ですよ~!
もっと知りたい人はこちらも読んでください。
千差万別「更年期」
厄介なのは
上記のようなテキストブックに全ての人が当てはまらないのが「更年期」
始まる時期
期間
症状
は、人によって違うし、
症状がない(もしくはとても軽い)人もいます。
人の数だけ、千差万別なのが「更年期」
それだけに、無用に不調に悩まされる人が多いと私は感じます。
更年期の始まり
一般的に日本では閉経の5年くらい前から始まると言われていますが
女性ホルモンや更年期の研究で有名な内分泌学者Jerilynn Prio博士は、研究対象の多くの女性が月経周期に乱れがない時期から更年期の症状を訴えていたと発表しており、
と言われています。
女性ホルモンや女性特有な疾患の治療で有名な自然療法士Lara Briden先生の著書『Hormone repair manual』では更年期の始まりは人により、「閉経前から2−12年」とも書かれています。
そもそも閉経は「無月経が12ヶ月」経ってから決められるので始まる時期を見極めるのがとても難しいことがわかりますよね。
基本、更年期の症状が無い・軽度の人はいつ始まったかというのはそれほど問題では無いかもしれませんが、
人によっては5年以上前から更年期からの不調を感じているのに、「あなたはまだ更年期には早いから」と医師から取り合ってもらえずに不調や症状に長く悩まされたりもします。
もちろん、更年期かもしれないし、そうで無いかもしれない。
けれど30代後半~40代で体や心の調子が芳しく無いと思われる人は「更年期」も考慮に入れてきちんと医師と話すことが大事だと思います。
更年期は第二の思春期
Lara Briden先生のメッセージで私が好きなところが
「更年期=老化ではない」
老化と共に起こっても、老化が原因で起こるものではないと説明されている部分です。
それよりも、更年期は「第二の思春期」だと考えるべきだと。
10代思春期の頃に起こったホルモンの変化の反対の現象のようです。
この変動期は長ければ10年くらいと言われていますが、
思春期のように永遠ではないのです。
つまり、更年期の症状はほとんどが一時的なものである。
と知ることが大事だとも言われています。
今回のまとめ
更年期とは、体が改まる時期で変化の時
40歳以上無月経が12ヶ月以上続いたら閉経
閉経は大体45−55歳くらい(早い人も遅い人もいる)
更年期の始まり・期間は人による
更年期の始まりは閉経の5年前くらいだが、そうとも限らない(短い人も長い人もいる)
更年期は順番に起こるホルモンの変化が起こす体の変化
更年期は第二の思春期
更年期=老化ではない
更年期の症状はほとんどが一時的なもの
症状は人による
最後に
「更年期」ってなんだかマイナスなイメージが強いですよね。
でも産婦人科医の高尾千穂先生は、「4割の女性は更年期の症状を感じない(軽い)」とおっしゃられていました。
私の周りで症状を感じないというのは1割にも満たない気がするので私の印象とは大きく違いますが、問題があるから訴えるので、もちろんそうなのかもしれません。
症状が無いなんてなんとラッキーな笑
ただ、友人との会話からも感じたことですが、
「更年期」って認識も人によって大きく違うように思います。
なので不調があっても、無いことにして乗り切ってる人もいるのでは?と少し疑深くなってしまったり。
「更年期」であることを言えない環境や状況にも憤りを感じます。
もう無駄な我慢をして欲しくなくないなぁと思いこの記事を書こうと思いました。
不安がある人も、今不調で悩んでいる人も
We got this!!
大丈夫、乗り切れるよ!!
まだまだ書きたいことがあるのですが
今回は、改めて更年期とは、
について書いてみました。
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