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わかりやすい漢方講座~陰陽~



 世の中には必ず対になる何かが存在する


上と下・右と左・光と影・月と太陽
東洋医学でよく見られる
太極マークは陰陽を表していて
マークの中にある白黒の点は陽の中にも
陰陽があることを
表している

陰陽には色んな要素が含まれている

対立

相反するもので成り立っている
例)上下、左右、明暗、高低、陰陽、男女

互根(依存)

どちらか一方だけでは成り立たない

例) 光があるところには影がある
上があるから下がある

制約

お互いに対立し合い、存在するために条件がある

例) 人の体力や筋力で表すと(動と静)
動くと体力が減っていく、その体力が減り過ぎないように静止して体力を回復させる

静止状態が続くと筋肉が衰える
筋肉が衰えないように動いて筋力を維持する


消長

陰が増えると陽が減り
陽が増えると陰が減る

例)朝、太陽が昇って、陽の量が増えていく
昼が過ぎて太陽が沈んでいくと、陰が増えていく

転化

陽極まれば陰になる、陰極まれ陽になる
陽が永遠に続くことも、陰が永遠に続くこともない
極限まで到達すると逆の力が働く


例) 日本の四季‪🌸🌺🍁❄️‬
春は陽の力がどんどん増えて、夏になる
夏のピークは夏至、陰陽の陽の極大も夏至
そっから陰の力に置き換わり、陰の力が増えて秋になる
冬のピークは冬至、陰の極大も冬至
そっから陽の力に置き換わり、また春に戻る

日本では1つの季節が永遠に続くことはなく
陰と陽が置き換わり四季が生まれる

赤道は常夏やん!って思うかもしれないですけど
ちなみに赤道も大小はあるけど
地球が傾いてるから季節あるんですよ

可分

陰と陽は無限に分けることができる
陰中の陽、陰中の陰、陽中の陽、陽中の陰

例)陰と陽、月と太陽
月の中の陰と陽は
満月(陰中の陽)と新月(陰中の陰)
2回目の登場 日本の四季

陰と陽      春夏(暖かい季節)と秋冬(寒い季節)
春(陽中の陰)と夏(陽中の陽)
秋(陰中の陽)と冬(陰中の陰)
春は2月~4月
2月立春(陽中の陰)と4月(陽中の陽)など

陰陽は2つだけではなくて
どんどん細かく陰と陽が分類されていく

これが東洋医学の陰陽の考え方です



参考文献
新版 東洋医学概論
編:公益社団法人東洋療法学校協会
著:教科書検討小委員会
仕様:B5判 2色刷 330頁
発行年月:2015/4/20




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