30代の短期留学日記|最終話 「I can speak English」
これは何
英語学習から10年ほど遠退いた後、30歳を超えて「語学の学習」を第一目的として、短期間で留学をする人に参考になればと思いながら書いています。
留学を終えた翌々日には仕事に戻る予定なので、きっと振り返ってる暇もないだろなと思い、五月雨に日々の振り返りを書き溜めていきたいと思います。
自己紹介(全記事共通)
基礎情報
1990年生まれ
会社員
出向終わりのタイミングで1ヶ月有給使って留学
子なし夫婦2人で新婚生活満喫中
過去の英語学習
日常会話もママらないが、気合いと笑顔でなんとか乗り切るタイプ
大学では国際交流に勤しみ、バックパックで30か国overを巡る一人旅好き
英語の資格勉強等はしておらず、文法・語彙の記憶は遥か彼方へ
受験勉強は割と頑張ったので、教科書を見たら懐かしさは感じる
留学開始時の英語力
留学初日のレベル分けテスト結果は以下の感じ。
(典型的な日本人ですねって言われました)
Reading :intermediate
Listening :intermediate
Grammar :intermediate
Writing :Elementary
Speaking :Elementary
留学開始時に注力したいと思っていたこと
Speaking力のUP!
以上。
でも、テストを受けてみて、スピーキングのためには、語彙力、リスニング力、自分の意見を持ち言語化する力という総合力が必要なのだと身に染みて感じました・・・。
留学の経緯
その他、留学開始直前、トランジットの待ち時間に書いた意気込みはこちらの記事をご参照ください↓
1週目の振り返り
2週目の振り返り
3週目の振り返り
4週目、卒業、帰国
ついに終わりました、1ヶ月間の留学生活。
締めくくりっぽい、湿っぽい振り返りです。
総評
来てよかった。
RFから経産省への出向で主語が「日本」になり、世界のことが垣間見えたのを機に、そのまま海外留学して視点を「世界」に持っていけたのがとても良い流れだったなって思う。
英語学習においても、人生の目標を考えることにおいても、来てよかった!
■定量評価(Progress Test Results)
私の行ってた語学学校では3週目で成長度合いを測るテストがありました。
【score】
Speaking: level 2 up
(Elementary→Pre-intermediate)
Writing: level 1 up
(Pre-intermediate→Intermediate)
【個人的な解釈】
・speakingに全振りしてたので無事目標達成!
点数的にはあと1%解答率高ければ3ランクアップだった説。悔しい!
点数だけじゃなくて自分でもすらすら話せた感があって嬉しかった!
・Writingは注力外だったけどBuddy teacherが担当だったのでがんばった!
勉強したところは満点!essayも書けるようになってる実感あり。
Speakingよりも回答率の成長率が高かった!
【補足】
・初回のテストは日常英語中心で、最後のテストは取ってるコースに合わせて、ビジネス、特にマーケティング・セールスが中心ということで、単純比較は難しいものなのではと思った。
・とはいえ上がったものは嬉しい。でも定量では測れない部分も大事にしたい。
・あとは、他の人とは比べない。コースと期間も元の強み弱みも、そもそもの留学目的も違うので比べても意味がない。
■定性評価
留学前に書いていた目標を達成できたかを振り返る。
1.「やり切ることができた」という自信を持つ
120%達成!
時間的にも6-22時で勉強して
内容的にも文法書読破&予復習ばっちりできて
実技テストでもちゃんと点数取れて
やり切ったという事実だけではなく、実際に、できることが増えたという実感も得ることができた。
その上で、英語を話す自信がついたかというと、まだまだ先は長いことが分かった。
発音という意味では、アメリカもイギリスもフィリピンもみんな違うし、カタカナ英語を使いがちな日本人という環境要因もあり、改善にもまだ道が長いことも分かった。
でも、話せるイメージがない、という状況からは大きく進化した。
話しかけたい人がそこにいる。でもその人は日本語を話せない。でも、話したいことがある。だから英語を使って話してみる。
仲良くなりたい人がいる。でもその人は日本語を話せない。でも、話したいことがある。だから英語を使って話してみる。
それだけなんだよなあ。
英語というものへの捉え方がふんわりと変わった気がした。
2.「英語学習」の先にある、目的を見つけた
「世界的な課題をみんなで解決したい」というやつ。
正直、1週間目に自分で読み返した時、ちょい大袈裟にいきすぎたかと思ったけど、今はやっぱそれだなって思ってる。
Writingの授業の一環で英語でレジュメをつくり、Speakingの授業の一環でJob Interviewのテストもあった。
改めて自分のキャリアを棚卸してる中で何度も出てきたのが「collaboration」。
どんな仕事でも、いかにうまく連携していくかを常に考えながら仕事してきたなあと。
そして、それを日本国内から世界のフィールドに移していきたい、というのは自然な流れだし、学生時代から抱いてきた夢への原点回帰だなと。
なので、初日に書いていた「世界的な課題をみんなで解決したい」という目標がまた1つ現実味を帯びて、さらに強いものになった。
いろんな国を繋ぎ、国境を越えて課題解決に取り組んでいきたい。
そのためにも、もっともっと英語は流暢に話せるようになりたいって改めて強く思った。
その他の気づき
留学の成果はひととは比べられない。
留学の目的も、受ける授業も、元々の学力も全然違う。勉強量も全然違う。
そういう中で、単純にテストの結果で一律に評価することはできない。
テストはするけど、横並びで評価はできないという環境が、なんだか新しくて新鮮で面白かった。
だからこそ、点数ではなく、そこから何を読み解くのか、自分なりにどう解釈して活かすかが大事。
私のこの留学生活を評価できるのは私しかいないし、それでいいんだって思えた。
人それぞれの目的に沿って生きてるのだから、他人と比較しても意味がないんだってことを、改めて強く実感したし、なんだか肩の荷が降りた気がする。
5回泣いた
1回目は悔しくて泣いた。
2回目は絶望して泣いた。
3回目は優しさに泣いた。
4回目は達成感で泣いた。
5回目は感謝で泣いた。
めっちゃ泣くやん。
怒涛の4週目でした。
1回目1週目:悔しくて泣いた。
1週間目の最終日。
ベストな授業構成に向けて調整を試みたけど上手く予定を変更できなくて、でも変えたくて、でも想いをちゃんと伝えられなくて、思わず涙が出た。
ただただ悔しかった。
2回目4週目:絶望して泣いた。
2週目から友達もでき、生活にも慣れ、ガンガン勉強できるようになってとても楽しかった。
3週目はテストがあったので、そこに向けて一目散に走り切った。
そして4週目、月曜日のSpeakingの授業内で行われた「Hosting a meeting」の実技テスト。
先生、他学生たちの話す英語が全く聞き取れず、うまくファシリできなかった。
もはやフィードバックさえも何言ってるかわからなくて、雰囲気で酷評されたことを勝手に感じ取った。
前の週から何度も練習してスクリプト丸暗記して挑んでいたこともあって、「私の英語って所詮実践では通用しないのか・・・」という絶望で泣いた。
3回目4週目:優しさに泣いた。
実技テストの結果をSpeakingの先生に報告したら、先生が「It’s my fault」って謝罪しつつ励ましてくれて、泣いた。
泣く私を見て先生も涙。涙涙な月曜日だった。
4回目4週目:達成感で泣いた。
ProgressTestの結果が返ってきた。
目標としていたSpeakingは2ランクUP(ほぼ3ランク・・・!)、Writingで1ランク上がった!
Writingは1ランクUPなものの、授業で習っていたところは満点で、「満点取ってくれた人は今までいなかった」って先生が泣いてくれて私も泣いた。
感謝を結果で伝えられて良かった。
5回目4週目:感謝で泣いた。
そして今。空港でフライトを待ちながら、友達にメッセージを送っていたら涙が出てきた。
留学生活3日目。友達できずに孤独に苛まれている時に、「一緒にミルクティー頼まない?」って誘ってくれた子がいた。
ミルクティーがタピオカミルクティーのことだとも知らずに即答で仲間入りさせてもらった。
友達が届けてくれたストローが明らかにタピオカ用ではなかったけど、間違いを指摘できなくて、結局タピオカを食べられなかったのも良い思い出。
ちょっとでもミスして嫌われるのが怖かったんだろうね。
本当に孤独で辛かったなあ。本当に救われたなあ。私は何をしてあげられただろうか。。。
と、初週の辛さと友達の優しさを思い出して、泣いた。
おわりに: 英語が好きになった。
英語は話せないし、別に英語は好きじゃなかった。ツールでしかなくて、やらなきゃいけないタスクだから、世の中的にもできなきゃダサいからってぐらいだった。
でも、今は英語って趣深くてめっちゃおもろいやんってなってる。
発音でアだと思ってたものが実は何種類もあったり、めっちゃ舌使ったり、今まで覚えてきたものと全然違うくて、奥ゆかしい。時制も、現在完了に込められた想いを知って感慨深い。
授業受けながらめっちゃ楽しくてニヤニヤしてた。
今までは暗記の対象でしかなかったから、「色々あってめんどくさいな〜」って思ってたものを「色々あるのマジおもろいな!!!!」って感じてる、この変化がまた趣深い。
英語聞くのが好きだし、英語が話せるからこそ、友達になれる人がいるのがとても嬉しい。世界には素敵な人たちがたくさんいるんだなー。英語ってめっちゃいいやん。
たくさん感情が動いて、たくさんのものを得られた1ヶ月間だった。
夜明けとともに、飛行機に乗り込む。
13時の便を予約したのに朝6時に変更になったことを恨んでいたけれど、なんだか私の新しい生活がこれから始まるんだなって気持ちになれて、感謝してる。
全ての出会いと、1ヶ月間やり切った自分に、心からの感謝を。
I can speak English!
(完)
いつもありがとうございます。いただいたご支援は大切に次につなげていきます。これからも誰もがぽかぽかした日々を過ごせますように。