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Flags Up番外編 『ZENタイル』を体験しよう in 津市を開催しました<報告>

どうも。川北です。
去る2019年12月27日(金)19時〜21時に、日本三代観音と言われる「津観音」さんの場所をお借りして、『ZENタイル』というゲームの体験会を開催しました。

はじめに

ZENタイル(正式名称は、ZENタイル ソロ)』は、福井県にある「ちゃがちゃがゲームズ」の川口さんが開発された、「自分のこころと向き合う1人用のゲーム」です。
詳しくは公式HPをご確認ください。

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川口さんからいつも新作ができるとサンプルをいただくこと。ゲームの制作の一部を福祉施設へ委託されていること。この2点について何かお返し+応援したいなと思い、勝手にZENタイルを広める企画をさせていただきました。
川口さん、本当にいつもありがとうございます。

広めるといっても実際の参加者は少ないのですが(今回は定員8人)、こういうテーマで、こういうゲームを扱ったイベントしますよと広報するだけでもPRになるかと勝手に思い込んでいます。

あと、ZENタイルだけを体験する会だと、10分ぐらいで終わってしまうので、今回は、川口さんがゲームデザインされた「かたろーぐ」「じっくりミレー」も一緒に行い、他者とのコミュニケーション。自分との対話を楽しむ2時間としました。

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あと「ZEN」=禅=お寺、みたいな安直な発想で、日頃からお世話になっている津観音の岩鶴密伝副住職に無理を言って、お寺の一室を貸していただきました。
岩鶴さん、本当にありがとうございました。

あああ

あと、今回は、津市以外でも行いたいなと思い、三重県29市町ボードゲーム体験会「Flags Up(フラッグス・アップ)」の番外編として開催しました。
なぜか2回目が三重県ではなく、愛知県日進市なんですが、それは気にしないでおきましょう。

参加者は当日にお仕事の関係で急きょ1名キャンセルがありましたが、7名の方にご参加いただきました

年末ということもあり、煩悩にまみれ、この機会に煩悩を洗い流したいという7名でした。
後日談ですが、ここできれいに煩悩を洗い流すことができた参加者の1人が、翌日、パチンコで大勝ちしたそうです。
ちゃんと煩悩が洗い流れていて良かったです。

さて、当日はどういった流れで進めて行ったかを紹介します。

自己紹介

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まずは自己紹介からスタートしました。
当たり前じゃね?という話なんですが、実は通常の「Flags Up」では、自己紹介はあまりしません(みんながする雰囲気ならしますが、強制はしていません)。なんか自然とゲームが始まって盛り上がってきたら各々が自己紹介すればいいんじゃない?と思っているからです。

ただ、今回の場合は、ゲームというよりワークショップ要素が強いなと思ったのと、名前を呼び合う機会が多そうだなと感じたので、最初に自己紹介をしていただきました。

自己紹介のときに、みんなに名前+α(好きなものとか、ハマっているものとか、いま食べたいものとか)を言ってもらったのですが、その「+α」の方が各々の呼び名になりました。
「カレー」とか、「寒ブリ」とか、「人狼」とか(人狼は中盤で「パリピ」という名前に変わりました)。
それは別に僕が促したものではなく、参加者の中で自然とそういう風に呼び合われていたので、良い空気感だなぁと思ってみていました。

かたろーぐ

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まずは、世の中のカタログが全てゲームになるという『かたろーぐ』で遊びました。
カタログの中からランダムに選んだ7つの項目から、親が1位〜7位を秘密裏に決定します。4位だけを公開し、他のプレイヤーは4位の情報をもとに親が選んだ1位〜7位を当てます。1つ当たる毎に親からハートのトークンがもらえ、1番ハートを獲得したプレイヤーが親の良き理解者になるというゲームです(良き理解者は勝手にこっちが付け加えています)。

親とお題を変えて3回プレイしました。

まず1つ感謝したいのは、僕の周りでこういうイベントに参加してくれる人ってほとんどがNPOとか、ワークショップとか、演芸とか、芸術とか、エンタメとかに関わっていたり慣れている人が多いので、全員が「勝つ」とか「当てる」とかよりも、「場を楽しむ」ことに注力してくれるので、予想以上に盛り上がりましね。ありがとうございます!

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上手く当てられる人もいれば、まったく当られない人もいたり。
インドア派の人は、パリピの思考がまったくわからなかったり。
『かたろーぐ』は、質問 → 答えオープン → 意見交換の流れがキレイに生まれる良いゲームなので会話も自然に増えます。

「ヒントとして、2位は、みんなで一緒に行って騒ぎたいとこ。大勢で行けば行くほど盛り上がる」というヒントで、まさか「温泉」が答えだとは思いませんでした。
いろんな人の頭の中が見られる面白いゲームです。

じっくりミレー

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次は絵画の中の人物がどんな気持ちなのか?と当てるゲーム『じっくりミレー』です。親は、お題の絵画の中の特定の人物の顔に木製の枠をおきます。その後、「悲しい」「ドキドキ」「怒り」などの6枚の感情カードのいずれかを1枚伏せて場に出します。他のプレイヤーは親がどのように感じたのかを、同じように6枚の感情カードの中から1枚を選び場に出します。親と感情が一致すれればバラのトークンがもらえます。

親を変えて4回プレイしました。

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「親以外のプレイヤーは全員感情が一致している」とか、
「親がわかりやすすぎて、まったく差がつかない」とか、
「パリピだけひとり出す感情が違う」とか、
『かたろーぐ』が親の趣味や趣向を当てに行くゲームだとすると、こちらは絵をみて親がどういう感情をいだいたかを当てにいくゲームですね。
これも会話が盛り上がりました。

ZENタイル

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最後は今回のイベントのタイトルにもなっている『ZENタイル』で締めました。
「美」「妬」「疲」「愛」などの20枚の感情のタイルをから10枚をランダムに引き、24時間を表すバーの該当する時間軸に置いていきます。
今回は12/27、つまりイベント当日についての振り返りを行いました。
引いた感情をプラスに感じたならバーの上側に、マイナスに感じたならバーの下側に置いていきます。

改めて1日を振り返ってみることで、「この時間帯はこんな感情があったんだな」とか「この感情は言われてみればあったかもしれない」とか「これってマイナスのイメージだけど、今日はプラスに受け止められていたな」など、何気なく「良かった」とか「悪かった」とか感じている日常が、とても深いものに変化します。

そしてこのゲームの醍醐味は、配置した感情タイルの中から特に頑張った1枚を選んで、そこに碁石を置くこと。
視覚的に自分で自分を褒める。そんな瞬間が生まれます。

ZENタイルでは自分との対話を大切にしてほしかったので、あえて「なぜこの感情をここに置いたのか?」などは聞きませんでしたし、他のプレイヤー同士で情報共有はしませんでした。

さいごに

以上が今回のイベントの内容でした。
このあと参加者同士で飲みに行く人もいれば、実はTwitterでつながっていて初めて顔合わせできた!という人もいましたし、2日後に行われる人狼イベントに参加するきっかけが生まれた人もいました。

あと最後に、今回のイベントをやってみて感じたことを3つ書いて締めにしたいと思います。

1.何度も同じゲームをプレイする面白さ
ボードゲーム体験会などでは、たくさんのボードゲームを用意したり、多くの人が参加したりするので、1回遊んで次のゲーム…ということが頻繁に起こります。
しかし今回は2時間じっくり上記の3つのゲームのみを遊ぶということでした(実質は2つのゲーム)。
コミュニケーションゲームなどの会話が生まれやすいゲームは、ゲームのシステムを楽しむのではなくコミュニケーションを楽しむものなので、何度も遊んでみんなの人柄が見えてくると楽しさが加速していきますね。
何度も同じゲームをプレイする面白さ、楽しさを再確認できました。

2.ファシリテーターの重要性
ファシリテーターというか、ゲームマスターとうか、やはりファシリテーターの方がしっくり来るかな?
コミュニケーション系のゲームは知り合い同士だと価値観が合いやすく楽しいんですが、初対面の人同士だとどうしても、どこまで言っていいのかわからなかったり、自分をさらけ出すのが怖かったり、相手に引かれたらどうしようと思ったりして楽しさの共有が難しくなります。
また、『Dixit』とかでもそうなんですが、ポイントが取れない=自分は他人とズレていると感じてヘコんでしまう人がいるのも事実です。
そこを上手く、価値観が違うからこそ面白いことや、その考え方も大切だねということ、ある程度はさらけ出しても大丈夫というセーフティーな場づくりを行うファシリテーター的な存在は重要だなぁと感じました。

3.小道具の準備
2と少しカブるのですが、今回は参加者の方がいい感じで空気読みなが質問してくれる人が多かったので盛り上がりましたが、本当に初対面の人ばかりやあまりゲームに触れたことない人ばかりの場合は、少し小道具を用意して質問や意思決定を軽く促せるといいのかなぁと感じました。
どういう小道具がいいのかはこれから考えます。

ダラダラと書きなぐりましたが以上です。
次回は1月16日に日進市で開催します!


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