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Photo by
kamiya_nitro
2025/01/07 白鯨(上 79-94)
白鯨おざなり日記
語り手は目的地に向かう船を待つために海沿いの街に2日間滞在をすることになり、宿泊する安宿-潮吹き亭の亭主と宿泊の交渉をするところから。亭主は空きのベッドがないこと、同じベッドを2人で使うのでよければ泊めることができることを"わたし"に伝える。
うろんな安宿のラウンジとバーに、私がイメージするところの海賊みたいな連中がたむろしている。語り手はその晩のことを想像しはじめる。
誰だってひとつのベッドにふたりで寝るのは好まない。兄弟とだって、いっしょに寝るのは願い下げだ。どういうわけだか知らないが、人間、寝るときぐらいはひとりでいたい。それに見知らぬ町の、見知らぬ宿で、見知らぬ男と寝るとなれば、また、その見知らぬ男が銛打ちとなれば、だれだって嫌悪の情はいや増しに増す。水夫だからといって、ベッドにふたりで寝なければならない理由など毛頭ない。陸上の独身の王さまがべッドでひとりで寝るように、海上の水夫だってベッドでひとりで寝る。たしかに水夫はひとつの部屋にいっしょに寝るが、自分自身のハンモックがあり、自分自身の毛布にくるまり、自分自身の肌につつまれて寝るのだ。
"わたし"はやっぱり二人で寝るのは嫌だと亭主に伝えて、ラウンジのここでいいからとデコボコのあるベンチをさすと、亭主がよしきたとそのベンチをカンナで削り出す(!)。しぶきのようにカンナくずが周りに飛び散る。"わたし"はそれに引いて、大丈夫、辞めてくれと懇願する。
まだ仕事のリズムに慣れていなくて、少し動画を見てから眠るつもりがすでに眠気の中にいるのに気づいた。タイマーをしかけて、自分の眠気につつまれて寝た。
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