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toco_33_hiyo
2025/01/03 白鯨(上 55-65)
白鯨おざなり読み日記
第一章。イシュメールなる男が捕鯨航海に出ることを決めるところから。
その理由は、自分の『凶暴性をなだめ、血行をととのえる』方法が航海だかららしい。あらゆる人間は海のことを少しでも知れば自分ときわめて酷似した感情をもつことになるとも言っている。そして、なんやかんや人間ってのは海、もっといえば水場に惹きつけられるんだ、それは磁力みたいなものなんだ、という主張が開陳されていく。
その後も続く語り手のこういった思考描写をかまし気味だと思いながら読み進める。自分ではあんまり書いたことがない感じな気もする。数センテンス試し書きをしてみる。
かくいう私も海には人一倍の思い入れを持って生きてきたと言ってもいいだろう。海への思い入れというのは生涯を通じて人のある種の観念に決定的な影響を与え続けるばかりか、当人が海から遠い場所に住んでいるときには遠心力のような働きで特定の場に居続けることを難しくさせることになる。私が普段から自身の内側から感じ取っている落ち着きなさの感覚をどこか懐かしく感じるのはそのせいなのだ。
やってみると割と楽しい。
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