2025/01/12

日記と白鯨読み(上 138-139)

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　朝の散歩に出てすぐ、通りに合流する前の路地で白い何かがアスファルトの上を動いていた。何だろうと思って見てみたら、いくつか折り目のついたレシートが四角に丸まって、それが風におされて地面との接地面を次々と入れ替えながら転がっていた。こんなにうまく転がるものかと思って見とれているうちに、私の進行方向の反対にカタカタ音をならしながら転がっていってしまった。走って追いかけるのも何だかなぁ、動画でとっておけばよかったと思った。

　こういういくつかの偶然の条件が重ならないと起こらないようなちょっとした見とれの感覚が、ショート動画を見ているときの感覚にオーバーラップするみたいに思えた。そのままスワイプできそうな自失だった。