![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141489185/rectangle_large_type_2_9f41b0c55018ca4b56e3fd48ab9f12db.png?width=1200)
行くに決まってるよな空海
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
御詠歌教室の、
先生である御住職と、
生徒たち計5名で、
そりゃ行きますよ。
(文字数:約2500文字)
生誕1250年記念特別展
空海
ー 密教のルーツとマンダラ世界 ー
奈良国立博物館にて
6月9日(土)まで。
単に推し僧侶
しれっと紛れ込んでますけどワタクシ、
実を言うと仏教には帰依してませんの。
単純に空海が人物として、
ハンパなく面白いってだけ。
あと先生が檀家になってるお寺の御住職ってだけ。
大阪は鶴橋駅で待ち合わせて、
近鉄の快速急行で奈良まで。
私以外の皆様は70代で、
足腰を痛めている方もいらっしゃるので、
奈良公園内を鹿を眺めながらのんびり歩き、
13時頃着いた博物館の入り口には、
チケット購入の行列が相当長く伸びていましたね。
「並ばなくても大丈夫ですよ。
チケットなら持って来ました」
と御住職から渡されたその用紙は、
関係者割引券であってチケットではないの。
(↑何せ高野山は展示品を提供している。)
「ワタクシひと足先に行って並んで参りますっ」
はい喜んで。だって最も若造ですものっ♪
何にせよ関係者割引なんてものが存在して、
2000円が1700円になってくれるんだし。
とにもかくにもマンダラだ
弘法大師空海を全く知らない方も、
恥じる必要は無い。
私も九州にいた間はことわざでしか聞いてない。
とにかくマンダラが大好きな方。
なんでもマンダラにしたがる方。
まずはそう思って頂いて差し支えがない。
会場内にはもちろん、
図像マンダラが掛けられているし、
仏像を並べた立体マンダラに、
インドネシアで出土したミニチュア仏像のマンダラ、
そして今回一番の目玉である、
空海が制作指揮したと伝わる、
紫色の綾布に金銀彩色のマンダラ。
(正式名称:高雄曼荼羅)
ほぼ真っ黒に輪郭線のみなんだが、
御詠歌を学ぶ者として我々は、
是非ともこれを観なくてはならなかった。
そもそもマンダラって何なのさ
めっちゃざっくりまとめますから、
よく知ってる方は怒らないでね♪
大日如来を中心にした、
仏の世界を表したもの。
本当は常に2種類がワンセットで、
左右両側の壁に掛けて、
仏の世界に囲まれた空間で、
仏教儀式とか執り行うためのもの。
なんだけど、
紫綾布の金銀彩色マンダラは、
前期と後期で1枚ずつの展示替えだ。
意図は大変によく分かるがこんちくしょうめ。
前期に公開された「胎蔵界マンダラ」の方が、
全面積をフルで使っての、
大日如来中心で実に分かりやすいんだけども、
御詠歌は「金剛界マンダラ」の内の、
9つの四角で区切られた中央のエリア、
成身会を表すものとされているので、
後期まで待つしかなかったよ。
ってか立体マンダラの方は、
大抵「成身会」エリアに合わせて、
仏像並べてます。
大日如来中心に東西南北の如来
それぞれの如来を中心にまた東西南北の菩薩、
くらい認識しとけばまぁオッケー。
要するに仏像マニアがフィギュア並べてんだ。
みうらじゅんさんの心持ちで楽しんでくれ。
婚家がストロングリスペクト
高野山並びに九度山に住む方々は、
空海は「今も生きている」と、
至極当たり前に口にして、
異論は認識致しません。
私の配偶者もだ。(・ω・)
今となっては私もだ。(・∀・)
だけど、
かつて私自身も誤解していたほど、
頑強に信じ込んでいるわけじゃなくて、
そう受け止めた方が自分の気持ちが、
ちょっとホッとしたりなごんだりするなら、
わざわざ否定する事もないじゃない、
って感じ。
さらに言えば私は、
何も空海に限らず、
超人的な天才偉人としてよりも、
普通に一人の人間として、
歴史人物を眺める方が好きなので、
ここでもざっくりまとめちゃいます♪
空海を敬うお気持ちが底知れない方々も、
どうか怒らないでお心をゆるやかにお願い。
空海ってどんな人
讃岐に生まれて多分学校に入って、
多分18で京都の大学に進んで、
30歳くらいまで室戸岬とかで修行してから、
国家の留学生として、
20年は勉強するって話で唐に渡ったのに、
2年で帰って来ちゃって、
それって当時の感覚では、
罪人扱いされたっておかしくなかったんだけど、
こんだけたくさんの仏典とか法具とか、
持ち帰ってきたから許してって、
朝廷に書き送ったその文書を、
(正式名称:御請来目録)
今回フルで見る事が出来て、
私はテンション爆上がり。
漢文だけど、
ほぼ読めないけど、
所々博物館が訳文添えてくれてるし、
なんか文章の流れに並びから、
申し訳無くは思いつつも、
自信に誇りも見え隠れする、
雰囲気が伝わってきて楽しい。
コイツ普通に話おもろい奴だよな?
つい耳くらいは貸しちゃうよな?
あらやだ後醍醐手形
他にも空海真筆だったり、
写本でも原本は空海が執筆してたり、
色んな文書を読めないまでも、
眼に映せて私は大満足。
『高野山学』にも過去二年間通ってきて、
私は大抵の文書の存在を、
裏側の諸事情辺りまで知っている。
クスクスクス(*^艸^)“
そしたら貴方、
「高野山の土地は、
山頂どころかふもとに至るまで、
土地の女神から頂いたものだ」と、
空海が書いたとされる原本を、
↑ここ注意
今後は門外不出にして、
公開するのはこちらの写本にしなさいと、
後醍醐天皇自らが手形を押した文書まであって、
『太平記』を通読した私には、
もう面白くって仕方がない。
(>∀<*)キャー♪
注:後醍醐天皇は空海と、
同時代の方ではない。
(>∀<*)やりやがったなテメェー♪
大丈夫ー。土地取られたふもとの人間側に、
属する私は怒ってないー。
当時の事情に苦労も理解するー♪
ええワタクシ歴史なんぞ、
基本推し活物語的に楽しんでます。
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。
いいなと思ったら応援しよう!
![偏光](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83331409/profile_6bbbd26db033641cbeb0234c79a7de75.jpg?width=600&crop=1:1,smart)