令和元年に龍が憑いた話
そう言えばしっかり書いた事無かったから、
書いとこうかなぁと思ったけど、
別に悪い事はしていないんだけど、
書けない事も色々とあるエピソード。
そもそも私の故郷は農村で、
氏神になる神社は、
水神でもある龍を祀っていたので、
龍には割と親近感がある事が前提の話でございます。
関西で有名な某寺は、
本堂のご本尊よりも、
御神体となっている山そのものが有名でして、
そこに祀られている神像は完全に非公開。
霊験あらたかが過ぎて、
御住職しか取り扱う事が出来ないという、
なかなか恐縮しきりな場所なのですが、
極めて珍しい機会がありまして、
その神像の極めて近くまで寄らせてもらう事が出来まして、
山そのものにも一般人が入れる境界ギリギリまで、
張り付かせてもらえまして、
有意義な時間であったなと家路をたどったわけですが、
家に帰り着いてからが……!
盛っているわけではなく現実に、
そこから丸三日間、
微熱が続いてアゴ辺りのリンパが痛んで涙目で、
更には当時覚えていなかったはずの光明真言を唱える声が、
お坊さんらしき低い声10人くらいの重なりで、
頭の内側から響いてくる。
配偶者への家事は滞りなく済ませねばなりませんので、
笑顔で会社へ送り出した後は、
買い物と洗濯以外、
夕飯を作り出す時間までは伏せっぱなし。
頭を上げて立てていられんのですよ。
何か失礼でも致しましたか。
いやしかしそんな覚えは無かったし、
何より恐怖心が無い上に、
医者に行こうという発想も無いな。
寺だな、
ってか山だな、
と確信みたいに思っている。
丸三日後の夕刻に、
私の部屋を出て電車に乗り、
乗り換え駅まで経てはいましたが、
明らかに電車のスピードではないものすごい勢いで、
寺の奥の山まで一気に駆け上る感覚がありまして、
その直後にスッキリ。
リンパも痛くなくなっている。
龍憑いてたな、
とほぼ駆け上るイメージだけで根拠も無く結論付けたのです。
惜しい事をした。
その3日の間にもっと活動的な人間なら、
人間技ではない仕事とか何か出来ていたのではなかろうか。
無駄に憑かせてしまったけど自分には何にも無いから、
呆れて離れて行ったかな?
と思いかけたけれども配偶者に話すと、
「悪いとこ引き出して治してくれたんじゃない?」
という感想で、
「ってかそんな事になってるの僕知らなかった。
言ってくれたら観察出来たのにー」
「いや。後からそうじゃないかなって思っただけだし」
配偶者も別に霊感あるわけじゃないから、
お互い感覚と雰囲気で話していたけれども、
書いた後で今日思ったけど、
故郷から憑いて来てたものを、
祓ってもらえてたのかもしれない。
九州の農村から本州に出られた事自体、
ちょっと神憑り的な幸運だったと思うもの。
(ちなみに先祖は関西からの移民なので、
神的にはおそらく故郷に帰っただけ。)
龍って多分ある程度は、
自然界のあるべき所にいた方が良い気がするし。
21時追記:
考えてみたら自分の好きな話を
思い浮かぶまま書くようになったのそれからだな。
何だ創作キャリア実質3年ちょっとだ。
その割にはめちゃ書いてるやん自分、
と思って良いような気はする。