「レコードに針を落とす時間」が欲しい
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
2024年今年は、
今時あえてのCDを、
欲しいままに買いまくった。
(文字数:約2200文字)
間違えるにしても選びはする
ここ数年と最近で、
やたら気になっていたCD群を、
私は店舗数も減ってきたCD店で、
配偶者も往年のBUCK-TICKを、
ブックオフで見つける度に買いまくり。
私は配偶者が買った分を楽しんで聴くんだが、
配偶者は私が買った分に対して首を傾げ、
「分かんない」「難しい」「若者だねぇ」
と哀しげになるので哀しい。
(‘・ω・)(;∀;)
King Gnuについて話した際には、
「僕King Gnuとヒゲダンの区別もつかないよ」
と言われた。
おお
(・∀・)
「言われてみるとKing Gnuの方が、
なんか髭男dismっぽいよな」
「そうなの?」
「ヒゲダンに髭生やしている人いないし、
King Gnuのボーカル二人はわりかし、
髭が特徴的だから」
「いや。両方あんまり見覚えも無いんだけど」
「『白日』って歌のMVの、
真っ白なセットの中で歌ってた、
メガネかけてる兄やん」
「ああ。はいはい。思い浮かんだ。
あれがKing Gnuか」
「間違えるにしても人は、
どこかで関連がありそうな名前を、
選ぶんだなと思って興味深く聞いた」
「ミレパよりジャコパ」とか言うから
「King Gnuのボーカルもう一人は、
ミレニアムパレードも主宰している、
常田さん」
「ミレニアム……、
って何ですか?」
え
(・∀・)(・ω・)
「貴方は知ってるかと思ってた」
「知りませんよ。そんな最近の人なんて」
いや。知らないの? とか
バカにしたいわけじゃなくてね
(;・∀・)ノシ(・ω・)
↑
表情に出ないけど
ちょっと不機嫌
「いや。私側の甥っ子が、
ベースやりたいって言ってきて、
ミレパに憧れてるって話した時、
『ベーシストを目指すなら、
ミレパよりジャコパ※』だよって、
貴方が言ったの」
(※ジャコ・パストリアス)
(・∀・)(/ω\*)
「それは覚えていませんでした。
そしてミレニアムうんたらとか、
何も知らずに申し上げました。
改めて聞くと大変恥ずかしいです」
そうだったか
(・∀・)(;ω;*)
しかしジャコパは聴いた方がいいよな。
なんか物足りない感
ところで私はKing Gnuの、
『飛行艇』が大好きで、
とにかく『飛行艇』が欲しかったので、
CDを買ったんだが、
これは我々世代特有の症状なんだろうな。
CDの、中でもアルバムは、
出来ることなら40分を、
超えてもらいたい気がする。
レコードの影響だよね。
42分が一つの境目だったから。
(・ω・)(・∀・)
今となっては由来すら、
想像も出来ない感覚だろうから、
もちろん要求はしないんだが。
そして念願の『飛行艇』を聴いてみたら、
なんということでしょう。
MVを観ていた間ほどの、
感動が得られなかったんだ。
『飛行艇』のMV自体が実に面白くて、
何度見ても飽きない感じだったからさ。
そして歌詞カードを開いてみたら、
これがまた文字が細かくて、
画数も多い文字が頻繁に使われているから、
老眼も入ってきた40代には、
ほとんどが潰れて■に見えてしまう。
すると今のこの時代に、
欲しい曲は配信を単品で当たり前に買え、
歌詞も大概が無料で検索できてしまうものを、
わざわざCDの、
アルバムを買う意味って何だろうね、
と考えた場合に、
「レコードに針を落とす時間」
が私の場合は欲しいんだなと思った。
ポチッとな
私はレコード世代でもないので、
「CDの再生ボタンを押す時間」
と置き換えて考えても良い。
ある程度まとまった音源を、
今から聴くぞという、
意識の切り替え感。
ガッツリ集中して40分以上、
耳を傾け続けるとは限らないが、
とにかくその時間はある程度の容積を有する、
「まとまり」な訳だ。
非物質にして物質感がある。
その「物質感」に相対する、
敬意の表れがつまり、
「針を落とす時間」なわけだな。
それはちょっとプレイヤーからの、
リスト選択、あるいは、
AIによるランダム選曲からは、
得られない感覚のような気がするので、
何それ気になるやってみたい、
気が多少はしたかもしれない、
CD買った事無い世代の方は、
一回買ってみ?
CDのプレイヤーを手に入れる方が、
難しく感じるかも分からんけど。
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。