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美意識は、日本と西洋は違う?感受性の違いが美意識の違いを生む?デザインについて考える。


日本特有の「美意識」というものを英語で表現するには、表現の工夫が必要なのですね。英語が出来ない私には難しいのでChatGPTに聞きながら考えてみました。

西洋では「美意識」と言う場合、「哲学的な概念や、美的基準に従った評価を指す」ということなので、私が「美意識」という表現するときとは違うということを知りました。今回のPodcastでもそのことを具体的に話されています。

「sensibility」と「aesthetic」は似たような意味合いを持ちながらも、微妙に異なるニュアンスを持っています。特に日本語に訳した際、その違いが現れます。
Sensibility(感受性)
「sensibility」は主に個人の感受性や情緒に関わる概念です。感覚を通じて世界や芸術をどう感じるかという、内面的で主観的な要素が強調されます。日本語では「感受性」や「感性」と訳されることが多いです。これにより、外界からの刺激を個人がどのように受け取り、それに対してどのように反応するかという、感覚の鋭さや情緒的な反応に焦点が当たります。
Aesthetic(美学/美的感覚)
「aesthetic」は美に関する哲学的な概念や、美的基準に従った評価を指すことが多いです。芸術やデザインなどに対して「美しい」と判断する基準や原理に関わり、日本語では「美学」や「美的感覚」と訳されます。これはより客観的で、共通の基準を持つことが期待される概念です。


違いSensibility はより個人の主観的な感情や反応に焦点を当てる一方で、Aesthetic は「美」というものをより客観的に捉える基準や哲学に重きを置いています。
日本語では、「感受性」は内面的・情緒的な反応、「美学」は美に関する知的な評価や体系といったニュアンスが強調されるため、訳し分けが必要になることが多いです。

ChatGPT4o

丁度読んでいた本で目にしたのが以下の文章なのですが、このことが「日本の美意識」というものと深く関係しているのではないかと思ったので引用してみます。


ミンデルさん(臨床心理学者)に、「日本人の心理の特徴」としては、どんなことがありますか、と(河合隼雄氏が)質問すると、思いがけない答えが返ってきた。それは、自分の悩みとか、自分の内面を身体で表現するとなると、「日本人ほど創造的な国民は少ないのではないか」というのである。

例えば、心のなかに強い葛藤があり自分のやりたいことを阻むものがある、などという相談があると、ミンデルさんは早速、自分の心の中で自分を阻止しているのはどんな奴か、体で表現してくださいと言う。そうすると、ほとんどの欧米人の場合、ボクシングの構えをして、どんどん打ってくるところをする。「もっともっと表現して」と言うと、打つのが激しくなるばかりである。  

ところが、日本人に言うと確かにボクシング型が多いが、それだけでは終わらない。こぶしを固めて打っていたのが、手を開いて、指が微妙な動きを始めたり、実にいろいろで、しかも精妙な動きとなり、それが思いがけない展開を見せ、解決のヒントが得られるという。ミンデルさんは「日本人は創造的なダンサーになれる人が多いのではないか」とまで言う。  これには驚いてしまった。というのは、外国で生活していて、日本人は社交的な場面で身のこなしがぎこちない人が多いことを強く感じていたからである。

日本語には「み(身)」という言葉があり、これは身体を表わすのみならず、「みにしみてわかる」などというときは、むしろ、心や魂まで意味することがある。カバーする範囲が広く、あいまいである。

欧米の場合は身体と心は明確に分離されている。
 

日本人はこのような不思議な「身」をもっているので、社交的な場面など意識の表層が関係するときは、身のこなしがスムーズにいかないのだが、ミンデルさんが扱うような、意識の深層とかかわる領域においては、「身」のはたらきが急に豊かになる、と考えられないだろうか。

『河合隼雄の「幸福論」』河合 隼雄 著

面白いですよね。
「みにしみてわかる」の「身」は、確かに「身体」だけの意味ではないです。

私は、「みにしみてわかる」ということが、「感受性」が豊かであることと「同義」な感じ。
西欧では違うらしいというのに、びっくり。

日本の「美意識」は「身体」と一体となっている「心」の感受性や感覚であったり、「感覚的に引き寄せられる内面的な動き」ということ。



そして今回が原研哉さんとの対談の最終回。
「欲望と道具の共進化から、人類の叡智を再考する」です。

日本の大工道具のように、日本の風土にある森林の木々の特徴や、それを用いて、そこで生活をするために必要なものを作るためのデザインは、「生きるため」に必要で、生活をより良く、楽しくしていくもの。
そしてその地での「規範」のようなものを生み出す方向に「共に進化」したものなのでしょうか。


そして人間の欲望を加速してしまうデザインは、やはりいつか人間にとって、「負の影響」を与えてしまう「弱いデザイン」になってしまうと話されていたのかな?


もう一つ、今の日本にとても重要な話をされている動画を、Discordコミュニティで紹介されていたので!

今回就任された、平将明デジタル大臣は、日本の未来のための政策を、これまでにないスピードで仲間とともに日々邁進されています。
動画の内容は、まだどこにも出ていない新しい情報満載です!